カーボンリサイクルプロジェクト推進事業の企画提案を募集します

【（1）カーボンリサイクル技術について】

　2050年カーボンニュートラル達成に向けた重要な手段の一つとして、カーボンリサイクル技術が注目されており、「カーボンリサイクルロードマップ（2023年6月、経済産業省）」では、「産業活動から排出されるCO2を可能な限り低減した上で、なお排出される残余CO2を適切にマネジメントする脱炭素化に向けた重要な取組」と位置付けられている。

　本県では、「あいち地球温暖化防止戦略2030（改訂版）」において、2030年に温室効果ガス排出量を46％削減する目標を設定するとともに、2050年までにカーボンニュートラルを目指すこととしている。本県におけるCO2排出量は約7,000万t／年であり、中でも、産業集積地であるという地域特性から、産業部門がこのうち約50％を占めており、この削減が課題である。

　CO2をコンクリート原料として利用することで、CO2を長期間固定できるとともに、コンクリート原料のセメントは製造工程において大量のCO2を排出することから、セメントを使用しないコンクリートの社会実装がCO2の削減に有効である。

【（2）あいちカーボンニュートラル戦略会議について】

　本県は、2050年カーボンニュートラルを実現するために、2021年から全国の民間企業等を対象に、革新的な脱炭素プロジェクトのアイデアを募集するとともに、提案されたアイデアの中から、事業化すべきプロジェクトを学識者からなる「あいちカーボンニュートラル戦略会議」で選定し、事業化の支援を実施している。

　2023年12月に開催した同会議において、事業化を支援すべき脱炭素プロジェクトとして、大成建設(株)、(株)アイシン及び東邦ガス(株)から提案のあった「CO2コンクリート固定化技術を用いた域内カーボンリサイクルプロジェクト」が選定されたことから、本県では本プロジェクトの事業化を支援する。

【（3）提案のあったプロジェクトの概要について】

　　東邦ガス(株)の都市ガスを利用している工場等から排出されるCO2を回収し、廃棄物中から抽出されるカルシウム成分（CaO）と反応させ、(株)アイシンの技術であるアミノ酸水溶液を用いて効率的に炭酸カルシウム化する。大成建設(株)のセメントを使用しないコンクリートの製造技術により、CO2を炭酸カルシウム（CaCO3）としてコンクリートに利用し、固定化することで、地域内におけるカーボンリサイクルサプライチェーンの構築を目指す。

＜プロジェクトのイメージ＞

＜提案企業の主な役割＞

東邦ガス(株)：全体アレンジ、顧客接点を活用したCO2及び廃棄物の回収・配送

(株)アイシン：CO2とCaOを反応させて、CaCO3の製造・出荷

大成建設(株)：CaCO3を原料に利用し、CO2をコンクリートに固定化

　応募希望者を対象に、以下のとおり説明会を開催する。なお、説明会の出席は応募の必須条件ではないが、応募希望者は可能な限り出席すること。
（1）開催日時
　　　2024年4月22日（月曜日）午後1時から
（2）場所
　　　愛知県西庁舎8階北側　環境局共用会議室
　　　（名古屋市中区三の丸三丁目1番2号）
（3）参加申込方法
　　　参加申込は以下により電子メールで行うこと。
　　　・申込期限：2024年4月19日（金曜日）午後6時
　　　・電子メールの見出し： 「カーボンリサイクルプロジェクト推進事業に係る説明会参加申込」
　　　・記載事項：貴社名、参加者所属・氏名、連絡先（電話番号及びメールアドレス）
　　　・連絡先：（電子メール）ondanka@pref.aichi.lg.jp

（1）企画提案書の提出
　　応募希望者は、別紙2「企画提案書等作成要領」により必要書類を作成し、提出すること。
（2）提出期限
　　2024年5月9日（木曜日）必着
（3）提出方法
　　持参又は郵送（配達証明に限る）とする。
　　　※　持参の場合の受付時間は、土･日･祝日を除く開庁日午前10時から午後6時までとする。郵送の場合は、配達の都合で提出期限までに届かない場合もあるので、期限に余裕を持って送付すること。
（4）提出先
　　　〒460－8501
　　　　名古屋市中区三の丸三丁目1番2号
　　　　愛知県環境局地球温暖化対策課　活動支援グループ
　　　　電話　052－954－6887（ダイヤルイン）