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地域CNに貢献する植物生体情報活用型セミクローズド温室の開発

ページID:0508689 掲載日:2024年2月21日更新 印刷ページ表示

実証研究実施者

シンフォニアテクノロジー株式会社

内容

 本研究開発では、植物生育状態のリアルタイムモニタリング(光合成計測チャンバ&植物画像計測ロボット)に基づいて、換気の最小化と室内空気循環の最適化を可能にするセミクローズド(半閉鎖型)温室を開発し、この温室において高CO2濃度かつ最適温湿度の栽培条件を長時間維持することで、高収量・高品質・高効率、かつ、カーボンニュートラルの施設生産を実現します。

 同温室を用いたトマト栽培において従来比で収穫量50%以上の向上・CO2利用効率50%向上・環境制御戦略策定プロセスの50%の自動化を達成し、製品化することを目的としています。​

植物生体情報活用型セミクローズド温室(外観)
植物生体情報活用型セミクローズド温室(室内)

原理

 実証研究エリアに設置しているセミクローズド温室では、コンピュータ管理による温室内環境(光、CO2、温湿度、気流)制御や、本プロジェクトチームで開発した光合成チャンバによる作物の生体情報(光合成速度、蒸散速度、成長速度)のモニタリング(スピーキング・プラント・アプローチ:SPAと呼ばれます)により、効率的な施肥、湿度調節及びCO2濃度調節などのオぺレーションの最適化をとおして、収穫時期の予測、高収益及びコストダウンを図っています。

 さらに、セミクローズド温室の製品化や、同温室を用いた作物生産(トマトを想定)において、従来比で収穫量50%以上の向上、CO2利用効率50%向上及び環境制御戦略策定プロセスの50%の自動化を達成することを期待しています。