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林木育種
1 林木育種としての県の役割
県は林業種苗法及び林業用優良種苗生産需給調整要綱(林野庁長官通知)に基づき、優良な種子・挿し穂の採取に適した林木育種地を造成・指定し、苗木生産者へ優良な種子等を計画的に配布しています。(1970年~)
健全な森林の維持及び循環型林業の推進を図るためには、県内の需要に見合う優良な種子等を継続的に生産することが重要です。
健全な森林の維持及び循環型林業の推進を図るためには、県内の需要に見合う優良な種子等を継続的に生産することが重要です。
2 新たな苗木需要に対応する閉鎖型採種園の整備
(1) 整備の経緯・目的
県として、森林所有者等からの新たな苗木需要を踏まえ、交雑による品質低下を防ぐため、外部からの花粉の影響を受けない閉鎖型採種園の整備を2020年度から進めています。
県として、森林所有者等からの新たな苗木需要を踏まえ、交雑による品質低下を防ぐため、外部からの花粉の影響を受けない閉鎖型採種園の整備を2020年度から進めています。
【新たな苗木需要】
花粉の少ない苗木:少花粉スギ・少花粉ヒノキ、
花粉量が少なく、成長が早い等のエリートツリースギ・エリートツリーヒノキ、
広葉樹(コナラ、ヤマザクラ、センダン等)
花粉の少ない苗木:少花粉スギ・少花粉ヒノキ、
花粉量が少なく、成長が早い等のエリートツリースギ・エリートツリーヒノキ、
広葉樹(コナラ、ヤマザクラ、センダン等)
【効率的な種子生産】
同じ系統の採種用母樹をビニールハウスで覆うことで、外部花粉の混入を防ぎ、目的の系統同士を確実に交配させることができるので、少花粉やエリートツリーの種子を効率的に生産することが可能です。
同じ系統の採種用母樹をビニールハウスで覆うことで、外部花粉の混入を防ぎ、目的の系統同士を確実に交配させることができるので、少花粉やエリートツリーの種子を効率的に生産することが可能です。
【液体肥料自動供給システムの導入】
林業用種子生産として、全国初となる液体肥料の自動供給システムを導入しています。
このシステムは、(1)土壌水分センサーの測定値等をもとに母樹に必要な潅水を自動で行うこと、(2)母樹の成長や種子の形成に適した液体肥料の供給を自動で行うことで、より効率的な種子生産が可能となります。
林業用種子生産として、全国初となる液体肥料の自動供給システムを導入しています。
このシステムは、(1)土壌水分センサーの測定値等をもとに母樹に必要な潅水を自動で行うこと、(2)母樹の成長や種子の形成に適した液体肥料の供給を自動で行うことで、より効率的な種子生産が可能となります。
3 充実種子選別装置
スギやヒノキの発芽率は通常10%~20%です。
充実種子選別装置は、種子の脂質充実度を分析し、充実度の高い種子(発芽率約 80%)を選別することが可能で、2020年度に導入し、令和3年度に生産した種子からスギ、ヒノキの種子選別を実施し、優良な種子の配布に努めています。
充実種子選別装置は、種子の脂質充実度を分析し、充実度の高い種子(発芽率約 80%)を選別することが可能で、2020年度に導入し、令和3年度に生産した種子からスギ、ヒノキの種子選別を実施し、優良な種子の配布に努めています。