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【奥三河探訪】田峯田楽を紹介します

ページID:0153287 掲載日:2017年2月14日更新 印刷ページ表示
 新城設楽振興事務所では、「奥三河探訪」と題して、愛知県奥三河地域の伝統行事やイベント、四季の移ろいなどを紹介しています。
 今回は、田峯田楽(だみねでんがく)を紹介します。

 平成29年2月11日(土曜日)に、設楽町の田峰観音 谷高山(やたかさん)高勝寺(こうしょうじ)で田峯田楽が行われました。
 田峯田楽は、五穀豊穣を祈願する伝統芸能で永禄2年(1559)に始まったとされています。毎年2月11日に行われ、昼田楽・夜田楽・朝田楽の三部構成からなっています。

 一年の農作業が模擬的に演じられる夜田楽は、観音堂で行われます。

 堰(い)さらい

「堰(い)さらい」

 水路の整備を行い、水田に水が流れるようにする所作です。鍬で落ち葉や泥を取り除く様子です。

大足

「大足(おおあし)」

 黒い布を大足(田下駄)に見立て、田の表面の草などを踏み込む作業をします。

 鳥追

「鳥追(とりおい)」

 鳥の害だけでなく、悪いことすべてを村から追いだすことが唱えられます。

 

 

鍬の解説

 夜田楽は、およそ午後4時から午後8時までの長丁場です。途中で何度か休憩が入ります。休憩時間には田楽の解説がありました。

 上の写真は田楽に使われる鍬の説明です。

田植

「田植(たうえ)」

 夜田楽最後の演目です。大太鼓の上に菰(こも:マコモを粗く編んだむしろ)を敷き、これを田として全員が田唄を唄いながら、シキミの枝で菰の上を叩きます。

子守

 田植えの最中、子守の一行が堂内に入ってきます。

 子供は「ねんね様」と呼ばれ、本尊十一面観音の子とされています。

昼食

 田植えは中断され、子供に昼食が与えられる所作が行われます。子供の口に蠅が飛び込まないよう、全員で扇を仰ぎます。

 田植えが終わると観音堂前庭で朝田楽が始まります。

 朝田楽は、前庭の四方にかがり火を焚いて、太鼓、笛、手拍子に合わせて舞が行われます。

 

庭固め

「庭固め」

 面をかぶった魔払い(さいはらい)が、太刀を腰に差し、割り松(生の松を割って束ねた物)を正面のかがり火に投げ入れます。

火伏せ

「火伏せ」 

 扇を仰ぎながら、順次4カ所のかがり火に向かって舞います。かがり火を蹴散らして火の粉が飛び散ります。

 

 田峯田楽に関する情報は「設楽町観光協会」へ
 奥三河探訪の過去記事は「奥三河探訪」