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名古屋港におけるヒアリの確認について

ページID:0204486 掲載日:2018年7月5日更新 印刷ページ表示

名古屋港におけるヒアリの確認について

 本日午後3時に、環境省中部地方環境事務所から、平成30年7月3日(火曜日)に名古屋港飛島ふ頭(海部郡飛島村)において発見された約20個体のアリについて、専門家による同定の結果、特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されたとの連絡がありましたので、お知らせいたします。
 当該ヒアリは、中国・廈門(あもい)港より出港した貨物船にて、名古屋港鍋田ふ頭(弥富市)で陸揚げされ、陸路にて同港飛島ふ頭の事業者敷地に運ばれたコンテナ(1個)内及び搬出した積荷の周囲で発見されたものです。
 発見時に確認された個体については、すでに全て殺虫処分し、確認地点(飛島ふ頭)付近及びコンテナが一時的に留め置かれた地点(鍋田ふ頭)周辺では、ベイト剤(殺虫餌)等を設置しています。
 なお、本県でのヒアリの確認は、昨年6月30日の初確認以降、7事例目にあたり、今年度は初めてとなります。

1 経緯

6月12日
 中国・廈門(あもい)港から当該コンテナを積載した貨物船が出港。
6月14日
 貨物船が名古屋港鍋田ふ頭(弥富市)に入港。当該コンテナは陸揚げ後、7月2日までコンテナターミナルで保管。
7月2日
 陸路にて鍋田ふ頭から同港飛島ふ頭(海部郡飛島村)内の事業者敷地内へ当該コンテナを移動。
7月3日
 当該コンテナから貨物を搬出後、コンテナの清掃中に約20個体のアリを発見。
 事業者が名古屋港管理組合に通報し、名古屋港管理組合より県及び環境省中部地方環境事務所に連絡。
 環境省中部地方環境事務所が、事業者に対し、発見した個体をすべて殺虫処分すること、当該コンテナ周辺にベイト剤及び粘着トラップを設置することを指示。
 県、名古屋港管理組合及び環境省中部地方環境事務所が事業者敷地内を立入し、搬出した積荷の周囲を目視調査したところ、疑わしいアリ2個体を確認したため、殺虫処理を実施。
 環境省中部地方環境事務所が、名古屋港管理組合から入手したアリを詳細に確認した結果、ヒアリである可能性が高かったため、専門家に同定のためサンプルを送付。
 環境省中部地方環境事務所の指導の下、県、名古屋港管理組合及び事業者が、当該コンテナ及びその周辺にベイト剤等を設置するとともに、当該コンテナを密封し、燻蒸消毒を実施。
7月4日
 コンテナ陸揚げ場の鍋田ふ頭コンテナターミナルで、事業者が目視調査を実施するとともにベイト剤設置。
7月5日
 専門家が、送付したサンプルがヒアリ(働きアリ)であることを確認。

2 今回確認されたヒアリについて

 確認されたヒアリは、働きアリ約20個体で、既に全て殺虫処分しております。また、 ヒアリが確認されたコンテナは、薬剤による燻蒸消毒を実施しました。
 現在コンテナが留め置きされている地点(飛島ふ頭)周辺において、ベイト剤及び粘着トラップを設置しており、ヒアリと疑わしいアリは確認されていません。
 また、コンテナが一時的に留め置きされていた地点(鍋田ふ頭)の周辺においては、事業者がベイト剤を設置し、目視調査を実施した結果、ヒアリと疑わしいアリは確認されていません。
 環境省は、ヒアリ発見地点周辺に定着・繁殖している可能性は低いと考えています。

3 今後の対応

 名古屋港管理組合は、事業者の協力を得て、コンテナ周辺等において、ベイト剤及び粘着トラップによる継続調査を実施します。

 また、引き続き、以下の対応を行っていきます。
・県と名古屋港管理組合は、環境省中部地方環境事務所、弥富市、飛島村と連携を図り、ヒアリの侵入の水際での防除に万全を期していきます。
(県は、今年度、大阪港でヒアリが約2,000個体確認されたことを踏まえ、事業者への注意喚起文書を平成30年6月19日に発出しています。)
・県ではWebページによりヒアリに係る注意喚起を行うとともに、県民の皆さまからの問合せ窓口を設け、情報収集を行います。
・名古屋港管理組合は、名古屋港のコンテナターミナル等の調査を行うとともに、港湾関係者への注意喚起等を行います。

4 県民の皆様へ

(1) 注意点について
 ヒアリは強い毒を持つため、生きた個体を素手で触らないようにしてください。
・ヒアリを刺激すると刺される場合があります。
・ヒアリが生息している可能性があるような場所(緑地帯の土や芝生の土等)には安易に手をいれないようにしてください。
・ヒアリと疑われるような個体や巣を見つけた際は、刺激(アリを踏もうとしたり、巣を壊したり等)しないでください。

(2) 刺されたときの対応について
・まずは安静(20~30分程度)にし、容体が急激に変化することがあれば、最寄りの病院を受診してください。
・受診の際は、「アリに刺されたこと」「アナフィラキシー(重度のアレルギー反応であること)の可能性があること」を伝えてください。

(3) ヒアリと疑わしいアリを見つけた場合
発見日時、発見者、発見場所及び発見時の状況について、下記問合せ窓口に連絡してください。その際に、できる限り個体の画像を提供願います。
〈問合せ窓口〉
 愛知県環境部自然環境課野生生物・鳥獣グループ
  電話番号 052-954-6230(ダイヤルイン) 平日:午前8時45分から午後5時30分まで
          052-961-2111(代表)   土曜日・日曜日及び祝日
  FAX    052-963-3526
  E-mail  shizen@pref.aichi.lg.jp