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愛知県内におけるヒアリの確認について

ページID:0208805 掲載日:2018年8月23日更新 印刷ページ表示

愛知県内におけるヒアリの確認について

 本日午前9時に、環境省中部地方環境事務所から、平成30年8月21日(火曜日)に小牧市大字村中において発見された約20個体のアリについて、専門家による同定の結果、8月22日(水曜日)に特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されたとの連絡がありましたので、お知らせいたします。
 また、本日午後1時に、環境省中部地方環境事務所から、関連して名古屋港鍋田ふ頭(弥富市)で発見された約50個体のアリについても、専門家による同定の結果、8月23日(木曜日)にヒアリと確認されたとの連絡がありましたので、併せてお知らせいたします。
 当該ヒアリは、中国・南沙(なんさ)港を出港した貨物船により運ばれ、名古屋港鍋田ふ頭(弥富市)で陸揚げされ、陸路にて小牧市内の事業者倉庫に運ばれたコンテナ(1個)内及び鍋田ふ頭に返却後のコンテナ内とその周辺で発見されたものです。
 確認された個体については、すでに全て殺虫処理し、確認地点(小牧市)付近、コンテナが留め置かれた地点及び返却された地点(鍋田ふ頭)周辺では、事業者や名古屋港管理組合等がベイト剤(殺虫餌)等を設置しています。
 なお、本県でのヒアリの確認は、昨年6月30日の初確認以降、9事例目にあたり、今年度は3事例目となります。

1 経緯

8月10日
 中国広州の南沙(なんさ)港から当該コンテナを積載した貨物船が出港。
8月18日
 名古屋港鍋田ふ頭(弥富市)に入港し、翌日19日の出港までの間に当該コンテナを陸揚げ。
8月21日
 鍋田ふ頭から陸路にて、愛知県小牧市大字村中の事業者倉庫に当該コンテナを移動し、事業者が荷出しの際、コンテナの奥に約20個体のアリを確認し、殺虫処理。空のコンテナは鍋田ふ頭に返却。
 事業者より、愛知県自然環境課に通報。愛知県より環境省中部地方環境事務所に連絡。
事業者は愛知県の指示により、事業者倉庫内及びその周辺にベイト剤及び粘着トラップを設置。
 環境省中部地方環境事務所が入手したアリを詳細に確認した結果、ヒアリである可能性が高かったため、専門家に同定のためサンプルを送付。
8月22日
 鍋田ふ頭の当該コンテナ内及びその周辺を環境省中部地方環境事務所、愛知県、名古屋港管理組合が目視調査したところ、コンテナ内及びコンテナ周辺より、約50個体のアリを確認。生きているアリは直ちに殺虫処理。事業者と管理組合が当該コンテナを密封し、燻蒸消毒を実施するとともに、コンテナ周辺に殺虫餌(ベイト剤)及び粘着トラップを設置。
 専門家が、8月21日に発見されたアリがヒアリであることを確認。
8月23日
 専門家が、8月22日に発見されたアリがヒアリであることを確認。

2 今回確認されたヒアリについて

 事業者倉庫で確認されたアリは、ヒアリの働きアリ約20個体で、鍋田ふ頭で確認されたアリは、ヒアリの働きアリが約50個体です。
 愛知県小牧市内及び名古屋港鍋田ふ頭で発見されたヒアリは、直後の対応の結果、確認された全ての個体が殺虫処理されました。また、ヒアリが確認されたコンテナは薬剤による燻蒸消毒を実施しました。現在、ヒアリ確認地点、当該コンテナ周辺で、ベイト剤及び粘着トラップを設置し継続調査を実施しています。さらに、コンテナが陸揚げ時に一時的に留め置かれた地点(鍋田ふ頭)の周辺において、名古屋港管理組合がベイト剤の設置と目視調査を実施した結果、新たなヒアリは確認されていません。
 環境省は、ヒアリ発見地点周辺等に定着・繁殖している可能性は低いと考えています。

3 今後の対応

○ 環境省中部地方環境事務所は、事業者、名古屋港管理組合、小牧市及び弥富市の協力を得て、ヒアリ確認地点、コンテナ周辺、コンテナが一時的に留め置かれた地点において、ベイト剤及び粘着トラップによる継続調査を実施します。
○ 県は、今年度は3事例目のヒアリが確認されたことを踏まえ、改めて運送事業者等への注意喚起文書を本日発出します。
○ また、引き続き、以下の対応を行っていきます。
・県と名古屋港管理組合は、環境省中部地方環境事務所、弥富市、飛島村と連携を図り、ヒアリの侵入の水際での防除に万全を期していきます。
・県ではWebページによりヒアリに係る注意喚起を行うとともに、県民の皆さまからの問合せ窓口を設け、情報収集を行います。
・名古屋港管理組合は、名古屋港のコンテナターミナル等の調査を行うとともに、港湾関係者への注意喚起等を行います。

4 県民の皆様へ

(1) 注意点について
 ヒアリは強い毒を持つため、生きた個体を素手で触らないようにしてください。
・ヒアリを刺激すると刺される場合があります。
・ヒアリが生息している可能性があるような場所(緑地帯の土や芝生の土等)には安易に手をいれないようにしてください。
・ヒアリと疑われるような個体や巣を見つけた際は、刺激(アリを踏もうとしたり、巣を壊したり等)しないでください。

(2) 刺されたときの対応について
・まずは安静(20~30分程度)にし、容体が急激に変化することがあれば、最寄りの病院を受診してください。
・受診の際は、「アリに刺されたこと」「アナフィラキシー(重度のアレルギー反応であること)の可能性があること」を伝えてください。

(3) ヒアリと疑わしいアリを見つけた場合
発見日時、発見者、発見場所及び発見時の状況について、下記問合せ窓口に連絡してください。その際に、できる限り個体の画像を提供願います。

〈問合せ窓口〉
愛知県環境部自然環境課野生生物・鳥獣グループ
電話番号 052-954-6230(ダイヤルイン) 平日:午前8時45分から午後5時30分まで
        052-961-2111(代表)    土曜日・日曜日及び祝日
FAX     052-963-3526
E-mail   shizen@pref.aichi.lg.jp