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ハマグリ種苗生産技術

ページID:0376991 掲載日:2023年1月10日更新 印刷ページ表示

ハマグリ種苗生産技術

ハマグリ(Meretrix lusoria)は日本沿岸域に広く分布する二枚貝で、愛知県では2005年に蒲郡市の海岸で15年ぶりに県内での生息が確認されました。近年では各地の干潟で認められるようになり、その漁獲量は増加傾向にあります。アサリの漁獲量が低迷する中、新たな漁獲対象種として有望であることから漁業者からの資源増大の要望が高まっており、水産試験場では2016年度から種苗生産技術開発に取り組んでいます。ハマグリの種苗生産では7月頃に成熟した親貝から採卵を行い(図1)、得られた受精卵は翌日にD型幼生(浮遊期)、アンボ幼生(浮遊期)、フルグロウン幼生(着定期)を経て着底し、稚貝となりますが(図2)、種苗生産では着底期前後に大量へい死が起きることがあり、安定して生産できるようにダウンウェリング式の水槽(図3)を用いた飼育条件について検討を行っています。

ハマグリ採卵

図1 採卵の様子 

 ゆっくり水温を上げていくと放卵、放精が起き、水槽内で受精します。

ハマグリの初期生活史

図2  ハマグリの初期生活史

受精卵は翌日にD型幼生となり、アンボ、フルグロウン幼生を経て、着底して稚貝になります。

 

飼育水槽

 

図3 ハマグリ種苗生産に使用する水槽

角型の水槽内に底にメッシュを張った円筒形の容器を設置し、上部から散水して飼育水を循環させます。

 

 

 

 

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電話: 0569-65-0611
ファックス: 0569-65-2358