ここ500年ほどにおいて、愛知県を襲い、大きな被害をもたらした主な地震を次に記しました。1945年の三河地震以来、60年近く大きな地震は発生しておらず、過去の大災害を忘れがちになってきていることは否めません。しかし、愛知県においても、阪神・淡路大震災と同等以上の規模である大地震が過去に数多く発生していることを再認識し、今後の教訓としていくことが大切です。

愛知県内に大きな被害をもたらした地震
地 震 名 マグニ
チュード
県内震度 愛 知 県 内 の 被 害 状 況
1498 明応地震(海溝型) 8.6 V〜VI 渥美半島では地割れを生じ、同時に大津波が来て人家が倒壊し、死者が出た。
1586 天正地震(内陸型) 8.2 VI〜VII 木曽川河口で島の沈没が多く、建物の倒壊も多く、津波の被害も大であった。死者約5千人。
1707 宝永地震(海溝型) 8.4 VII 死者、建物倒壊、堤防決壊ともに多く、津波襲来による被害も多く、液状化現象も見られた。
1854 安政東海地震(海溝型) 8.4 VI 津波の被害が大であった。死者約60人。住宅全半壊約3千戸。流出家屋約3千戸。
1891 濃尾地震(内陸型) 8.0 VII 尾張地方に甚大な被害をもたらした。濃尾平野の広範囲で液状化現象が見られた。死者2,638人。住宅全半壊約7万1千戸。
1944 東南海地震(海溝型) 7.9 VI 県下で大被害を生じた、各地で液状化現象が見られた。死者438人。住宅全半壊約2万6千戸。
1945 三河地震(内陸型) 6.8 VII 西三河地方中心に大被害を生じた。死者2,306人。住宅全半壊約2万4千戸。

我が国における近年の大震災
地 震 名 マグニ
チュード
最大震度 被 害 状 況
1923 関東大地震(海溝型)

〔関東大震災〕
7.9 VII 死者・不明者約14万人。住宅全半壊約25万棟。住宅焼失約45万棟。津波高、熱海で約12m。
1995 兵庫県南部地震(内陸型)

〔阪神・淡路大震災〕
7.3 VII 死者6432人。住宅全半壊約25万棟。鉄道13社で不通。道路27路線通行止め。水道約130万戸断水。電気約260万戸停電。ガス約86万戸供給停止。電話30万回線超不通。