「住宅用火災警報器」って何ですか?
住宅用火災警報器は火災により発生する煙を自動的に感知し、音や音声で知らせるものです。
(※このページのメニューでは「住宅用火災警報器」を略して「住警器」と呼んでいます。)
なぜ設置しなければいけないのでしょうか?
消防法が改正され、全ての住宅に住宅用火災警報器を設置することが義務付けられました。
愛知県内のすべての住宅は平成20年6月1日からに設置が必要です。
背景には、住宅火災による死者数の増加があります。
10年ほど前には900人前後であった住宅火災による死者数が、平成15年と平成16年には1,000人を超えています。(放火自殺者等を除く。)
建物火災による死者数の約9割が住宅火災によるもので、その半数以上が65歳以上の高齢者です。
また、死亡原因の約7割が逃げ遅れによるもので、火災を早期発見していれば助かっていた可能性があります。
平成3年から平成16年までの全国の住宅火災による死者数の推移(放火自殺等を除く)
本当に役に立つの?
実際に助かった事例があります。
平成17年1月東京都内で住宅用火災警報器により仏壇から出火した火災を早期発見。
台所のバケツなどを使って消火し、一家6人の命が助かりました。
「新築住宅を購入した段階から警報器が設置されており深夜にもかかわらず、火災が早期に発見でき、
大事にいたらず不幸中の幸いでした。警報器が設置されていて本当に良かったと思います。警報器様々です。」
外国でもその効果が実証されています。
米国では住宅用火災警報器等の普及が進んだ結果、死者数が普及前の半分に減少しました。
同じく普及が進んでいる英国でも同様の結果が出ています。
米国における住宅用火災警報器等の普及率と住宅火災による死者数
日本でも効果があるとのデータが出ています。
住宅用火災警報器等の設置有無で見た住宅火災100件あたりの死者数の比較を見ると、 住宅用火災警報器等が設置されている場合の死者数は、設置されていない場合の3分の1以下です。(右のグラフを参照。)