愛知県衛生研究所

おいしい水

愛知県は、水量が豊富で水質の良い河川に恵まれており、その水を主な水源としている愛知県の水道水は、下の図に示したように、おいしいことで全国的にも有名です。

水のおいしさの感じ方には個人差が大きく、気象条件や飲む人の体調などによっても影響されます。しかし、ほとんどの人が「おいしい」と感じる水質には一定の要件があります。厚生省のおいしい水研究会が示したおいしい水の水質要件を、下の表にまとめました。

愛知県におけるおいしい水の実態を明らかにするために、平成2年度から4年度にかけて、県下の水道事業体について、配水系統毎に171地点を選び、そこで採取された給水栓水の調査を行ないました。その結果、おいしい水の水質要件に適合する割合(適合率)は、蒸発残留物93.0%、硬度87.7%、遊離炭酸36.8%、過マンガン酸カリウム消費量98.8%、臭気度100.0%、残留塩素 78.4%、水温53.2%であり、遊離炭酸の適合率が低いことがわかりました。

おいしい水の水質要件
蒸発残留物 30〜200 mg/l
硬度 10〜100 mg/l
遊離炭酸 3〜30 mg/l
過マンガン酸カリウム消費量 3 mg/l以下
臭気度 3 以下
残留塩素 0.4 mg/l以下
水温 20℃以下
上の要件(水温を除く)を満たしている人口5万人以上の都市とその割合
上の要件(水温を除く)を満たしている人口5万人以上の都市とその割合のグラフ