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2009/10・2008/09シーズン
インフルエンザウイルス分離・検出状況

インフルエンザウイルス分離状況1  平成22年5月20日現在<名古屋市を除く>

2009/10シーズン

発生動向調査 検体数 検出数 検査中 AH1pdm Aソ連型 A香港型 B型
9月 66 59 0 59 0 0 0
10月 100 89 0 89 0 0 0
11月 93 71 0 71 0 0 0
12月 75 60 0 60 0 0 0
1月 80 66 0 66 0 0 0
2月 36 31 0 31 0 0 0
3月 9 8 0 4 0 0 4
4月 4 3 1 0 0 2 1
5月 2 0 2 0 0 0 0
合計 465 387 3 380 0 2 5
集団かぜ 検体数 検出数 検査中 AH1pdm Aソ連型 A香港型 B型
9月 0 0 0 0 0 0 0
10月 1 1 0 1 0 0 0
11月 0 0 0 0 0 0 0
12月 0 0 0 0 0 0 0
1月 0 0 0 0 0 0 0
2月 0 0 0 0 0 0 0
3月 0 0 0 0 0 0 0
4月 0 0 0 0 0 0 0
5月 11 11 0 0 0 0 11
合計 12 12 0 1 0 0 11

2008/09シーズン

発生動向調査 検体数 検出数 検査中 AH1pdm Aソ連型 A香港型 B型
11月 1 0 0 0 0 0 0
12月 35 26 0 0 17 9 0
1月 124 108 0 0 76 29 3
2月 49 36 0 0 27 6 3
3月 18 16 0 0 4 1 11
4月 15 14 0 0 2 3 9
5月 2 0 0 0 0 0 0
6月 2 2 0 1 0 1 0
7月 11 4 0 2 0 0 2
8月 82 74 0 71 0 3 0
合計 339 280 0 74 126 52 28
集団かぜ 検体数 検出数 検査中 AH1pdm Aソ連型 A香港型 B型
11月 10 3 0 0 0 3 0
12月 0 0 0 0 0 0 0
1月 36 7 0 0 7 0 0
2月 0 0 0 0 0 0 0
3月 0 0 0 0 0 0 0
4月 10 1 0 0 0 0 0
5月 20 8 0 0 0 0 0
6月 0 0 0 0 0 0 0
7月 0 0 0 0 0 0 0
8月 0 0 0 0 0 0 0
合計 76 19 0 0 7 3 9

2007/08シーズンのインフルエンザウイルス分離状況はこちら



インフルエンザウイルス遺伝子検出状況<PCR検査>(平成22年5月20日現在)

<名古屋市を除く>

全数報告は7月24日(7月第4週)まで

  検体数 検出数 検査中 AH1pdm Aソ連型 A香港型 B型
〜5月 54 25 0 0 1 24 -
6月 126 71 0 60 1 10 -
7月 336 274 0 253 5 16 -
8月 97 81 0 80 0 1 -
9月 45 28 0 27 0 1 -
10月 245 204 0 204 0 0 -
11月 317 276 0 276 0 0 -
12月 177 129 0 129 0 0 0
1月 28(5) 19(4) 0 19(4) 0 0 0
2月 8(15) 1(10) 0 1(10) 0 0 0
3月 2(11) 0(11) 0 0(7) 0 0 0(4)
4月 2(3) 2(2) 0 1 0 1(2) 0
合計 1,437(34) 1,110(27) 0 1,050(21) 7 53(2) 0(4)
※( )内はリアルタイムPCRを実施したウイルスサーベイランス件数数(外数)

インフルエンザウイルス分離状況2  PCR用検体

(平成22年5月20日現在)<名古屋市を除く>

  検体数 検出数 検査中 AH1pdm Aソ連型 A香港型 B型
〜5月 54 25 0 0 1 24 -
6月 126 71 0 60 1 10 -
7月 336 274 0 253 5 16 -
8月 97 80 0 79 0 1 -
9月 45 27 0 26 0 1 -
10月 245 197 0 197 0 0 -
11月 317 265 0 265 0 0 -
12月 177 113 0 113 0 0 0
1月 28 15 0 15 0 0 0
2月 8 0 0 0 0 0 0
3月 2 0 0 0 0 0 0
4月 2 2 0 1 0 1 0
合計 1,437 1,069 0 1,009 7 53 0

2009/10シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出状況(平成22年5月20日現在)

ウイルスサーベイランス:感染症発生動向調査等の目的で2009/10シーズン(平成21年9月〜)に愛知県内の医療機関で採取され、当衛生研究所に搬入された463検体中387検体より新型インフルエンザAH1pdmウイルス380株、A香港型2株及びB型5株が分離されています。A香港型が第16週(4月4週目)に搬入された検体から今シーズン初めて分離されました。また、今シーズン愛知県内(名古屋市を除く)ではAソ連型は検出されていません。

集団かぜ:平成21年10月豊川保健所管内の小学校で発生した1事例から新型インフルエンザAH1pdmウイルスが分離されています。平成22年5月衣浦東部保健所管内の小学校で発生した1事例からはB型11株(ビクトリア系統)が分離されました。

インフルエンザウイルスPCR検査:平成21年4月以降愛知県内の医療機関で採取され、当衛生研究所に搬入された1471検体中1133検体(77%)よりA型インフルエンザウイルス遺伝子(新型AH1pdm 1071件、Aソ連型7件、A香港型55件)を検出、同じく1069検体より新型AH1pdm 1009株、Aソ連型7株、A香港型53株を分離しています。なお12月21日以降B型インフルエンザウイルスも検査対象に加わり、B型を4件検出しています。また、平成21年10月以降A香港型を検出していませんでしたが、平成22年4月4週目(第16週)の検査で再び検出されるようになりました。

抗ウイルス剤感受性(耐性マーカー)サーベイランス(名古屋市を除く):上記インフルエンザウイルス検査において分離された新型インフルエンザウイルス株中208株についてタミフル耐性マーカー遺伝子の検索を行ったところ、4株(1.9%)に耐性マーカーを検出しました。

2009/10シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出状況(平成22年3月17日現在)

ウイルスサーベイランス:感染症発生動向調査等の目的で2009/10シーズン(平成21年9月〜)に愛知県内の医療機関で採取され、当衛生研究所に搬入された419検体中318検体より新型インフルエンザAH1pdmウイルス318株が分離されています。例年1月〜2月は流行に伴い多数の季節性インフルエンザウイルス(Aソ連型、A香港型及びB型)を分離していましたが、今シーズン愛知県内(名古屋市を除く)では2010年3月に初めて季節性インフルエンザウイルス(B型)を検出しました。

集団かぜ:平成21年10月豊川保健所管内の小学校で発生した1事例から新型インフルエンザAH1pdmウイルスが分離されました。

インフルエンザウイルスPCR検査:平成21年4月以降愛知県内の医療機関で採取され、当衛生研究所に搬入された1433検体中1108検体(77%)よりA型インフルエンザウイルス遺伝子(新型AH1pdm 1049件、Aソ連型7件、A香港型52件)を検出、同じく1016検体より新型AH1pdm 957株、Aソ連型7株、A香港型52株を分離しています。なお12月21日以降B型インフルエンザウイルスも検査対象に加わりましたが、B型は未だ検出されていません。

抗ウイルス剤感受性(耐性マーカー)サーベイランス(名古屋市を除く):上記インフルエンザウイルス検査において分離された新型インフルエンザウイルス株中150株についてタミフル耐性マーカー遺伝子の検索を行ったところ、3株(2.0%)に検出しました。
(詳細は「新型インフルエンザウイルスについて」へ)

2008/09〜2009/10シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出状況
(平成21年10月7日現在)

感染症発生動向調査等の目的で平成20年11月以降愛知県内の医療機関で採取され、当衛生研究所に搬入された337検体 中288検体より新型インフルエンザAH1pdmウイルス35株、Aソ連型インフルエンザウイルス126株、A香港型インフルエンザウイルス49株、B型インフルエンザウイルス28株が分離されています。集団かぜ事例では、平成20年11月豊川保健所管内の小学校で発生した1事例からA香港型インフルエンザウイルスが、平成21年1月に豊橋市、豊田市、一宮各保健所管内の小学校で発生した3事例からAソ連型インフルエンザウイルスが分離されましたが、平成21年4〜5月に瀬戸、一宮、半田保健所管内の小学校及び中学校で発生した6事例中5事例からはB型株(ビクトリア系統)が分離され、1事例はウイルスが検出されませんでした。

新型インフルエンザAH1pdmウイルス検査の目的で平成21年4月以降愛知県内の医療機関等で採取され、当衛生研究所に搬入された668検体中489検体からAH1pdm430件、Aソ連型7件、A香港型52件の遺伝子を検出、同じく411検体からAH1pdmウイルス360株、Aソ連型ウイルス6株、A香港型ウイルス45株を分離しています。遺伝子陰性検体からの分離例はありません。なお8月以降152件からは、A香港型2件をのぞいて新型AH1pdmウイルスのみを検出しています。

2008/09シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出状況(平成21年6月22日現在)

感染症発生動向調査等の目的で平成20年11月以降愛知県内の医療機関で採取され、当衛生研究所に搬入された245検体よりA香港型インフルエンザウイルス49株、Aソ連型インフルエンザウイルス126株、B型インフルエンザウイルス26株が分離されています。B型株はすべて今シーズンのワクチン株(山形系統)とは異なるビクトリア系統の株でした。

集団かぜ事例では、平成20年11月豊川保健所管内の小学校で発生した1事例からA香港型インフルエンザウイルスが、平成21年1月に豊橋市、豊田市、一宮各保健所管内の小学校で発生した3事例からAソ連型インフルエンザウイルスが分離されていましたが、平成21年4〜5月に瀬戸、一宮、半田保健所管内の小学校及び中学校で発生した6事例中5事例からはB型株(ビクトリア系統)が分離され、1事例はウイルスが検出されませんでした。

当衛生研究所において新型インフルエンザAH1vウイルスは、5月31日に発熱外来で採取された検体はじめ25件検出されています(愛知県の新型インフルエンザA/H1N1発生状況)。患者は、当初米国(本土、ハワイ)及びフィリピンからの帰国若しくは来日者とその関係者主体でしたが、6月15日以降は海外渡航やまん延地旅行歴のない学生が増えています。ちなみに6月22日までに新型インフルエンザ(AH1v)を疑い当所で実施された遺伝子検査は132件、インフルエンザA陽性58件(うち新型AH1v25件、Aソ連型2件、A香港型31件)です。当所では4月28日以降にインフルエンザ疑いとして採取されインフルエンザBと確定していない全検体に対して、新型インフルエンザAH1vウイルスの遺伝子検査を行っていますが、感染症発生動向調査あるいは集団発生サーベイランス検体からは未だ検出されていません。

2008/09シーズンのインフルエンザウイルス分離状況(平成21年6月4日現在)

感染症発生動向調査等の目的で平成20年11月以降愛知県内の医療機関で採取され、当衛生研究所に搬入された244検体よりA香港型インフルエンザウイルス48株、Aソ連型インフルエンザウイルス126株、B型インフルエンザウイルス26株が分離されています。B型株はすべてワクチン株(山形系統)とは異なるビクトリア系統の株でした。

集団かぜ事例では、平成20年11月下旬豊川保健所管内の小学校で発生した1事例からA香港型インフルエンザウイルスが、平成21年1月に豊橋市、豊田市、一宮各保健所管内の小学校で発生した3事例からAソ連型インフルエンザウイルスが分離されていましたが、平成21年4〜5月に瀬戸、一宮、半田保健所管内の小学校及び中学校で発生した5事例からはB型株(ビクトリア系統)が分離されました。

新型インフルエンザA/H1N1ウイルスは、5月31日に発熱外来を受診した患者検体から初めて検出され、6月1日にはさらに2名から検出されました(愛知県感染症情報2009年22週報「トピックス」)。3人とも米国(フロリダ州及びハワイ州)から帰国直後に発症しており、国外で感染したと考えられています。ちなみに6月4日までに新型インフルエンザ(H1N1)疑いとして当所で遺伝子検査を実施した検体は89件(うち1件からAソ連型、24件からA香港型を検出)です。当所では4月28日以降にインフルエンザ疑いとして採取されインフルエンザBと確定していない全検体に対して、新型インフルエンザA/H1N1ウイルスの遺伝子検査を行っていますが、6月4日現在感染症発生動向調査あるいは集団発生サーベイランス目的で搬入された検体からは検出されていません。


今後も、随時最新のインフルエンザウイルス分離状況を本ページに報告の予定です。

(生物学部 ウイルス研究室)

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