2 地盤沈下の状況
 
(1) 尾張地域
 
○尾張地域の地盤沈下の状況
一級水準測量を実施した有効水準点692点のうち1cm以上沈下した水準点が15点(前年は3点)観測され、1cm以上の沈下域が2地域で見られました。1か所は春日井市と名古屋市守山区にまたがる地域で沈下面積約4.4km2、もう1か所は海部郡弥富町と十四山村にまたがる地域で沈下面積約1.9km2、合わせて6km2見られましたが、沈下量は1cm程度でありました。
 年間最大沈下量は海部郡弥富町富浜(鍋田ふ頭)の2.06cmであり、 最近5年間の累積沈下量は、愛西市福原町の5.12cmでした。また、累積最大沈下量は十四山村大字神戸新田の150cm(標高TP -1.3086m,昭和38年からの41年間の累積)となっています。
 
 
○尾張地域年間沈下量ワースト5
      (平成15年11月〜平成16年10月)





 
  水準点番号 所  在  地 沈下量(cm)
1 K固定点1 弥富町富浜4丁目(鍋田ふ頭) 2.06
2 C東船頭平 愛西市立田町 1.29
3 K西5−3 弥富町富浜1丁目 1.26
4 177 清須市西枇杷島町 1.16
5 A3−6 十四山村亀ヶ地新田 1.13
 
 
○尾張地域最近5年間の累積沈下量ワースト5
      (平成11年11月〜平成16年10月)





 
  水準点番号 所  在  地 沈下量(cm)
1 下流NL14 愛西市福原町 5.12
2 C東船頭平 愛西市立田町 3.86
3 4399 小牧市新小木4丁目 2.42
4 K西5 弥富町大字鍋田字八穂 2.31
5 N87 名古屋市瑞穂区須田町 2.06
 
 
○尾張地域累積沈下量ワースト5
      (調査開始年〜平成16年10月)





 
  水準点番号 所  在  地 沈下量(cm) 調査開始年
1 A3−4 十四山村大字神戸新田字ちの割 150 昭和38年
2 N201 名古屋市港区新茶屋 132 昭和35年
3 1475 蟹江町大字鍋蓋新田字中ノ割 112 昭和36年
4 A25−1 七宝町大字遠島字大切戸 110 昭和36年
5 1473 十四山村大字鳥ヶ地新田字上ノ割 109 昭和36年
A25−1は、昭和56年までは旧水準点で、昭和57年以降は新水準点で測った結果を累計した。
A3−4は、平成5年までは旧水準点で、平成6年以降は新水準点で測った結果を累計した。
 
 
○主要水準点の変動状況
 
 
 
○地盤沈下の推移





 

 
昭和
47

48

49

50

51

52

53

54

55

56

57

58

59
1cm以上沈下した面積(km2)



206

202

171

165

118

60

61

63

143

98
年間最大沈下量
(cm)

13.9

20.6

17.3

9.9

8.4

7.3

4.6

3.5

2.2

3.2

2.4

2.6

2.3
 





 

60

61

62

63
平成









10

11

12

13

14

15

16

0

0

48

0

25

0

0

32

0

351

3

0

0

4

0

0

3

0

0

6

1.5

0.95

1.83

0.61

2.23

1.98

1.41

1.58

0.98

2.84

1.31

1.31

1.31

1.66

1.73

0.80

1.64

1.50

1.20

2.06
注1)※は「1cm以上」の区分がなかったことを示している。
注2)沈下域の面積で「約0」とは、沈下した水準点は存在するものの、沈下域の形成には至らなかったことを示している。
 
 
 
 
1 地下水揚水量と地下水位の状況
2 地盤沈下の状況
(1) 尾張地域
(2) 西三河地域
(3) 東三河地域、渥美地域、知多地域
3 まとめ