１　調査目的

　新幹線騒音に係る環境基準の達成状況を把握するため、平成11年4月から平成11年10月まで、県内16市町（小坂井町、御津町、蒲郡市、幸田町、西尾市、岡崎市、安城市、知立市、刈谷市、大府市、西枇杷島町、新川町、清洲町、稲沢市、一宮市、尾西市）の新幹線鉄道沿線における騒音測定を実施した。

２　調査結果

愛知県と名古屋市及び豊橋市の実施結果をあわせて集計した結果を表２−１−１及び表２−１−２に示す。

　最寄りの軌道中心から２５ｍ地点で４０地点中１６地点、また、５０ｍ地点で３２地点中２５地点（合計７２地点中４１地点）で環境基準を達成していた。

距離	２５ｍ			５０ｍ			合計
環境基準地域類型	�T	�U	小計	�T	�U	小計
調査地点数	３０	１０	４０	２８	４	３２	７２
環境基準達成地点数	６	１０	１６	２１	４	２５	４１
達成率（％）	２０	１００	４０	７５	１００	７８	５７

�T類型：	第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域、第一種住居地域、第二種住居地域、準住居地域及び都市計画区域で用途地域の定められていない地域
�U類型：	近隣商業地域、商業地域、準工業地域及び工業地域

　軌道構造別の騒音レベルを平均でみると、高架構造の２５ｍ地点で７１dB、５０ｍ地点で６９dB、盛土構造の２５ｍ地点で７３dB、５０ｍ地点で６９dBとなっており、切取構造の２５ｍ地点の７０dB、５０ｍ地点の６６dBより大きい値であった。

構造		盛土		高架		切取
距離（ｍ）		２５	５０	２５	５０	２５	５０
調査地点数		１７	１７	２１	１３	２	２
騒音 レベル （dB）	平均	７３	６９	７１	６９	７０	６６
	最高	７５	７２	７５	７４	７１	６６
	最低	７０	６６	６８	６４	６９	６５


　　（注）距離は最寄りの軌道中心から測定地点までの距離を表す。