2−2 新幹線鉄道振動指針達成状況調査

1 調査目的

     「環境保全上緊急を要する新幹線鉄道振動対策について(勧告)」(昭和51年3月  環大特第32号)に示された指針値(以下「振動指針値」)の達成状況を把握するため、平成11年4月から平成11年6月に、県内6市町(御津町、蒲郡市、安城市、知立市、大府市、稲沢市)の新幹線鉄道沿線のうち住宅の立地している地点において最寄りの軌道中心から12.5m及び25mの地点における振動測定を実施した。

2 調査結果

     愛知県の調査結果と名古屋市及び豊橋市の調査結果をあわせて集計した結果を表2−2−1及び表2−2−2に示す。
(1)振動指針達成状況
     最寄りの軌道中心から12.5m地点で7地点中6地点、また、25m地点で15地点すべての地点(合計22地点中21地点)で指針値(70dB)を達成していた。
 表2−2−1 
振動指針値達成状況(平成11年度、名古屋市、豊橋市分を含む)
距離
12.5m
25m
合計
調査地点数
15
22
振動指針達成地点数
15
21
達成率(%)
86
100
95

(注)距離は最寄りの軌道中心から測定地点までの距離を表す。

(2)軌道構造別振動レベル
     軌道構造別の騒音レベルを平均でみると、高架構造の12.5m地点で65dB、25地点で61dBとなっており、他の構造の測定地点より大きい値であった。
 表2−2−2 
軌道構造別の振動レベル(平成11年度、名古屋市、豊橋市分を含む)
構造
盛土
高架
切取
距離(m)
12.5
25
12.5
25
12.5
25
調査地点数
12
騒音
レベル
dB
平均
57
53
65
61
56
58
最高
58
55
71
69
56
58
最低
56
50
57
51
56
58

(注)距離は最寄りの軌道中心から測定地点までの距離を表す。