行動計画に基づき、2007年度は、津島市神島田地区(尾張)、安城市藤野地区(西三河)、新城市豊島地区(東三河)にて、手づくりハザードマップを作成します。
神島田地区はゼロメートル地帯で、すぐ東側には天井川である日光川が流れており、昔から水害に悩まされてきました。
地区の大半は田畑で、水路が多く張り巡らされています。
■第一回ワークショップ 平成19年10月28日
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水害勉強会 | まち歩きによる水害危険箇所把握 |
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地図への落とし込み | 発表会 |
50人近く集まっていただき、大きく6班に分かれてまち歩きを行いました。
まち歩きでは、道路脇の側溝や道路の凹凸などが危険箇所として挙げられました。
藤野地区は、田畑に囲まれた地域で、6つの集落で構成されています。
地区のすぐ東側を矢作川が流れており、以前はよく浸水があったそうですが、近年、堤防改修が進み、地域の水害への関心が薄れつつあります。
この地域では、いかに過去の知恵を未来に残すかをテーマにマップづくりに取り組むことにしました。
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水害勉強会 | まち歩きによる水害危険箇所把握 |
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地図への落とし込み | 発表会 |
以前は集落が輪中のようなもので囲まれていた事や、伏流水で堤防のすぐ内側から水が噴き出したことなど、まち歩きの中で多くの経験を聞くことができました。
■第二回ワークショップ 平成19年11月18日
第一回ワークショップの話し合い結果を基に、手づくりハザードマップの素案を作成しました。
そこに記載する情報の確認、避難のポイント、手づくりハザードマップの活用の場面、の3項目について話し合いました。
活用の場面については、防災訓練の際に水害についての訓練に使うことなどの意見が挙げられました。また、地域で水位などの河川情報を見張る担当者を決めるべきだなどの意見も出され、この取り組みによって水害への意識が高まったことが感じられました。
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話し合い | 発表会 |
また、この地域ではNPO法人レスキューストックヤードと協力して「地域防災力診断シート」も実施しました。そこから、この地域では、「情報取得力が弱い」などの診断結果が得られました。この情報も手づくりハザードマップに盛り込みたいと思っています
□完成した手づくりハザードマップ
豊島地区は新城市の中でも特に水害に悩まされてきた地域です。
地域を流れる市管理河川の杉川の水門を、区長自身の判断で閉めるという、地域が川の管理に深く関わっている地域です。
またこの地域で特徴的なのは、水門を閉めるタイミングや市役所や住民への情報伝達について、取り決めがなされていることです。今年度に策定されたため、まだ運用の経験はありませんが、水害減災について実に先進的な地域であることがうかがえます。
■第一回ワークショップ 平成19年11月17日
4班に分かれてまち歩きを行いました。街灯がなくて夜の避難の際には危険であることや、フタのない側溝などについて、意見が挙げられました。
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水害勉強会 | まち歩きによる水害危険箇所把握 |
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地図への落とし込み | 発表会 |
□第二回ワークショップ 平成19年12月16日