知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


令和2年1月14日(火) 午前10時
1 知事発言
 皆さん、おはようございます。1月14日火曜日のですね、午前10時、定例会見を始めさせていただきます。
 昨日はですね、成人の日ということで三連休ということでございましたので、休み明けの今日、火曜日、定例会見ということでございますので、よろしくお願いいたします。

(1)2020年愛知県内の新成人数について
 まずですね、昨日の成人を迎えられた皆さんね、まことにおめでとうございます。
 愛知県の場合は、昨日と一昨日といいますかね、どちらかというと日曜日の方が成人式は多かったような気がいたしますが、愛知県内の新成人はですね、今回は男女合わせて8万1,192人ということでございました。心からお祝いを申し上げたいと思います。昨年からは若干、300人ぐらい減ったんですが、ほぼ横ばいということで、昨年、2019年までは増えてきておりまして。2011年、ちょうど10年前を起点といたしますと、7万5,000人でありましたので、実にですね、6,000人以上、去年でいえば6,500人ぐらい増えているということでですね、そうすると8パーセントぐらいですか、新成人が増えていると。
 この新成人を迎える方は、最近はほぼ横ばいということであれば、やはりそれが増えている理由は、やはり社会増ということではないかと。18歳で高校卒業して愛知県内の企業に様々なところで就職をして、そしてここで成人を迎えるという方が多いのではないかというふうに推測をされます。この愛知の地でですね、また人生の新たな門出をね、スタートしていただけるということ、大変喜ばしい、うれしい限りでございます。
 また、我々はしっかりそういった若い人たちのですね、希望がかなうようにしっかり努めていきたい、そういう愛知を作っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(2)愛知県スタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備・運営をPFI方式により進めていくための実施方針の公表について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/houshin.html)

 それでは、私から今日は3点御報告をいたします。
 まず1点目がちょっと長いので、これは大事な話でじっくりとさせていただきます。
 愛知県スタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備・運営をPFI方式により進めていくための実施方針の公表について申し上げます。
 これ、前はですね、「ステーションAi(アイ)」と言っておりましたが、これ、英語で言うと、「ステーションアイ」というとこれは「I」と、一文字の「I」になってしまうのでですね、「I love you」の「I」になってしまうので、これ、「エーアイ」ということに統一することといたしました。英語で言うときはいつも、私、プレゼンは「ステーションAi(エーアイ)」と言っておりましたので、「エーアイ」ということにいたします。
 愛知県が名古屋市の鶴舞公園の南側に整備する、スタートアップ支援拠点「ステーションAi」の整備・運営に当たって、PFI法に基づいて、事業者が自らの提案を基に設計、建設を行った後、県に施設の所有権を移転する方式、BT、Build Transferとしております。また、運営についても、公共施設等運営権方式、いわゆるコンセッション方式を導入することといたします。
 PFIの事業方式として、BT+コンセッション方式を採用した事例は、本県では初めて。全国的にもですね、ほぼ、あんまり事例がなくて、小っちゃいのを、鳥取とか沖縄、ぽつっぽつっと普通の通常の何だった、水道とかそんなんだったっけ、そういう普通の通常の施設を作って運営してということでというのがあるようでございますが、こういった形で本格的な施設の、ソフトが入ってくるようなこういった施設では実質初めてと言っていいんだろうというふうに思います。いわゆる運営者のノウハウを、ノウハウをこの肝とするといいますかね、ノウハウをポイントとするというBTコンセッションは今回初めてと言って、御理解いただいていいと思います。
 PFI法第5条では、事業の内容や事業者の選定方法等を定めた「実施方針」を、まず「実施方針」を策定することとされております。これは、民間事業者に対して事業の情報を早期に提供して、応募に向けた準備をしてもらうとともに、県と民間事業者との間で意思疎通を図り、いただいた意見を吸い上げて、募集要項に反映させていくことを目的とするものです。
 ということで、読み原稿の後ろに資料がついておりますので、資料をちょっと見ていただきますと、この「民間事業者からの質問及び意見を募集します」ということで、頭紙は今私が申し上げたとおりでありまして。
 内容は、概要及び特徴1があって、2が質問及び意見の募集ですね。内容は後で申し上げますが、募集期限としては、これ今日からだな。今日から1月29日までにですね、こうした関心のある民間事業者に御意見、御質問をいただきたいということでございます。そして、説明会は1月20日に「ウインクあいち」でさせていただくということでございます。そして関係法令等がございます。
 そして、資料の3枚目がですね、この実施方針の概要でございます。ここを御覧いただきながらお聞きをいただきたいというふうに思っております。
 まず、Ⅰの事業内容に関する事項でございます。
 これはですね、ポイントがありまして、「事業方式」、「対象となる施設」、そして「事業範囲」ということでございまして、まず、事業内容に関する事項の(3)事業範囲でございます。事業範囲については、事業方式がBTコンセッションであることから、まずは、全体の統括マネジメントがⅰ)で、ⅱ)として施設の設計及び建設業務とともに運営ですね、施設の運営業務。ここに細かく書いておりますが、トータルコーディネート、スタートアップ支援プログラムの提供、そして各種イベント・セミナーの開催、そしてスタートアップオフィス・シェアオフィスの運営業務、要はそういうスタートアップオフィス・シェアオフィスを運営をしてですね、そういうスタートアップをどんどん呼び込んでいくという業務。それからテック・ラボ、実際に物を作っていく、3Dプリンターなどで実際にその試作品を作るようなもののラボの運営でありますとか、あと宿泊・研修施設も作っていただいて、それを運営するもの。それから、パートナー企業向けオフィス運営、いわゆるスタートアップではなくて、パートナー企業として入っていただける、いわゆる大手企業というイメージでありますが、そうしたものに入っていただいて運営するオフィス運営業務。それからカフェ・レストランなどの収益業務、それから駐車場。そうした運営業務とそして維持管理業務ということに相なります。
 そして(4)が、事業期間としては、2020年10月から2043年3月までということで、設計・建設等の期間が約2年ということでありまして、運営権の存続期間は約20年間と。ここに書いてありますように、運営維持管理期間は20年5か月ということのコンセッションということでございます。
 そして次の、裏の2ページを見ていただきますと、続いて2ページ、サービス購入料については、県が一括で支払う。
 運営権対価については、この最低提案価格というのを県が入札公告時に示しますが、それは入札公告時に示させていただく。
 あと、任意事業もありますよということでございます。
(8)のですね、事業者による運営の結果生じる収益等の帰属でございますが、事業者の運営の結果生じる収益の帰属については、まず、事業者の創意工夫によって生じる収入増及び経費削減による収益については、原則としてその全額を事業者に帰属をいたします。
 いわゆる運営権対価ってのは、期間でね、道路コンセッションでもそうで、あれが1,200数十億だったのが1,377億という運営権対価でありましたが、毎年毎年黒字になったり赤字になったりしますから、それはですね、あそこの場合は、6パーセントの範囲内はその事業者であります。それを超えた部分は、超えたら県がいただく。下回ったら県が負担するというやり方で、道路コンセッションはやりました。
 ということで、運営権対価を設定しても、毎年の収益がこうなりますので、これが何が言いたいかというと、事業者の創意工夫によって収入増が、経費削減によって収益が出たものは、これは事業者が収益にしていいですよという意味でございます。
 ただし、スタートアップ及びスタートアップを支援していただく側となるパートナー企業から受け取るオフィス賃料については、各年度の実収入額が県と事業者で合意した事業計画に定める計画収入額を上回る場合は、その差額の50パーセントは県に帰属させると。いわゆるそこに入居する企業さんからいただくですね、賃料について、県がこのくらいだよねと合意したものについて、それを上回る場合は、半分は県がもらうと、こういう立て付けといいますかね、そういうことにさせていただきます。そういう前提で募集するということでございます。
 そして、(9)にありますように、スタートアップ向けオフィスについては、一般的なオフィス、通常のオフィスよりもグレードの高い、いわゆるIT武装等々したようなものになりますのでね、そうしたものは、高いことが想定されますが、その差額については、一般的なオフィス賃料と同じようなところまで県は、そこは差額は補助しましょうというのが(9)でございます。
 そしてⅡで、「民間事業者の募集及び選定に関する事項」でありますが、(1)にありますように、これは総合評価一般競争入札方式を導入し、学識経験者等で構成する選定委員会により審査を行うということでございます。
 そして、(3)の応募資格については、業務を実施する応募企業又は応募グループ、企業、グループというふうにさせていただきます。
 そして最後に、Ⅲ、「事業者の責任の明確化等事業の適正かつ確実な実施の確保に関する事項」でありますが、(1)県と事業者のリスク分担の基本的な考え方につきましては、施設の設計、建設、運営及び維持管理の各分野において、基本的には、まずはですね、原則として事業者がそれは責任を負いますが、県が責任を負うべき合理的な理由のある事項等々についてはですね、事業者と県でリスクを適切にシェアをしていくということで協議をしていくということでございます。
 それが全体的な枠組みでありますが、続いてですね、この実施方針のこの特徴をまとめたのが3ページ以降でございます。3点ございます。四角の中に入っておりますこの3点でございまして、その解説がその後の、四角囲みの後に書いてありますので、御覧をいただきながらお聞きいただきたいと思います。
 まず、1点目の特徴は、「ソフト事業+ハード整備の一体的な事業手法の導入」でございます。
 既に愛知県では、国内外の有力機関や企業等とのネットワーク構築、各種の育成プログラムの導入、先行的なスタートアップ支援施設の設置、県内サテライト拠点の検討など、各種事業の立ち上げを多角的かつ積極的に推進をしているところであります。
 これらを土台に、民間事業者によるビジネスマッチングや各種育成プログラム・支援サービス等の提供、グローバルな情報発信などのソフト事業の実施及び利便性が高く優れた情報発信力を有する拠点支援のハード整備・運営を図り、官民連携によるこれまでにない大規模なスタートアップ支援拠点の形成を目指しております。
 そのため、PFI法に基づくBT+コンセッション方式により、施設の設計・建設と運営・維持管理を一体として実施し、政策目標の実現を目指して、サービス水準の向上や効率的・効果的な施設の維持管理・運営を図ってまいります。ということでございます。
 そして、2でございます。次に、「民間事業者のノウハウやアイデアの最大限の活用」であります。
 県や連携先となるパートナー企業・研究所・大学等と連携しながら、スタートアップに提供する各種プログラムやイベント等のプロデュースや調整などの「トータルコーディネート」の実施を事業者に担っていただきます。
 また、事業者自らも、スタートアップや企業向けの各種支援プログラムやピッチコンテスト、ハッカソン、ビジネスマッチングイベント等の各種イベントを実施をして、積極的に収益機会を創出をしていただきます。
 さらに、民間ノウハウ・アイデアを生かして、スタートアップ向けのオフィスやテック・ラボ、宿泊・研修施設等を効果的・効率的に維持管理・運営をしていただくということでございます。
 これが二つ目、民間のノウハウですね、アイデアをどんどん出してもらう、どんどんどんどんそういうスタートアップの起業、そして人材を集めていただこうというものでございます。
 そして「3官民の適切な連携による事業推進」であります。
 本施設の維持管理・運営については、事業者による利用料金収入等による事業運営を前提としながら、国内外からの数多くのスタートアップが安価かつ安定的に施設を利用できるための政策的な支援策を検討しております。
 具体的な支援策といたしましては、スタートアップ向けオフィスについて、スタートアップが支払う利用料金と一般的なオフィス施設等の賃料水準との差額に相当する額を県が負担をするということを検討します。要は、さっき申し上げた、その差額をね、県が補助しようということでございます。
 それについてはですね、これは有料道路コンセッションも、そして国際展示場「Aichi Sky Expo」のコンセッションもそうであります。特にSky Expoのコンセッションがそうなんですが、運営権対価を基金として積んでですね、展示場の場合はそれでもっていろんな行事、イベントについて補助するというやり方をやっておりますが、今回もこの運営権対価を基金に積んでですね、この図にあるように、基金に積んで、そこでですね、助成をしていこうということでございますので、財源はあるという形でやっていきたいということでございます。
 こうした特徴を持つ実施方針の下、この地域でのスタートアップの創出・育成・展開を図るための魅力ある施設にするべく、民間事業者から意見をいただきます。そして、2月中に入札公告を行い、優れた経営感覚とノウハウを有する民間事業者の選定を進めて、新たな付加価値の創出を図るための総合的な拠点づくりに努めてまいりたいと思います。2月中には入札公告を行っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 なお、若干補足をいたしますとですね、今申し上げたそういうスケジュールでやっていくということでございますが、選定委員会の委員というのは、大学教授とか公認会計士、弁護士さんにもう既にお願いをいたしておりまして、民間事業者の提案が本事業のコンセプトや県の政策目的に合致するかどうかのほか、実施可能性や事業の収益性の観点から評価をいただきたいというふうに思っております。
 いずれにしても、御案内のように鶴舞公園の南に隣接した土地、かつての県の勤労会館ですからね、中央線の鶴舞の駅、地下鉄鶴舞の駅を降りたら名古屋市の図書館があって、その先の土地でございます。鶴舞公園のそこの隣接のところはサッカー場になっておりますね。その更に北の方に行くと名古屋の公会堂があって、その更に北、鶴舞公園の北は名大医学部と名大病院、東側が名工大ということで、まさに名古屋を代表するというか、この地域の一番の文教地区であり、JRで行けば名古屋・金山・鶴舞で、JRで8分。8分で鶴舞の駅、名古屋駅から着くということでございます。そういう意味で、大変利便性のいい場所ということでありますし、そうした連携もですね、各そうした大学等々との連携もできるのではないかというふうに思いますので、是非ここにですね、スタートアップの大拠点を作っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 この資料の3枚目のですね、「愛知県スタートアップ支援拠点整備事業に係る実施方針の概要」と書いてありますが、そこに対象となる、Ⅰの(2)対象となる施設、「ステーションAi」、面積は7,332平米ということでありますが、容積率は200と、今名古屋市さんとの協議をしておりますが、できましたらこれをですね、400パーセントまで緩和をしていただきたいと。そうなりますと、これはざっくり全部やると延べ床3万平米ぐらいのものが作れるということになるのではないかと思います。
 ちなみに、「Station F」、私どもいろいろ連絡をとっておりますが、ヨーロッパで最大、ていうか世界で最も成功したと言われているパリにある「Station F」、これを一つのモデルにしておりますけどね、そのスタートアップの拠点施設は延べ床3万4,000平米ということでございます。
 いずれにしてもですね、そうした形で、日本でトップクラスといいますかトップのですね、ナンバーワンのスタートアップの拠点を作っていきたいというふうに思っております。
 また、更に引き続きですね、これは事業費等々詰めていかなきゃいけませんので、今はしっかりと精査をしているところでございますが、引き続きやって、2月には入札公告に持っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 この点については、まずは以上でございます。まず1点目。
 
(3)「あいちアール・ブリュット・サテライト展」及び「まちなかギャラリー」の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shogai/satellite-machinaka.html)

 そして二つ目でございまして、「あいちアール・ブリュット・サテライト展」及び「まちなかギャラリー」の開催について申し上げます。
 愛知県では、2014年から毎年、障害のある方のアートの作品展「あいちアール・ブリュット展」を開催をしております。この度、三河地方では初めてとなる「あいちアール・ブリュット・サテライト展」を豊川市で開催をします。
 記者発表資料の1ページを御覧ください。
 開催期間は2月の4日から9日までの6日間、豊川市桜ヶ丘ミュージアムで開催します。今回の主な内容は、作品展とトークイベントです。
 作品展では、昨年9月に開催した「あいちアール・ブリュット展」の優秀作品30点を展示します。また、「あいちアール・ブリュット展」で複数回優秀作品に選ばれた方や「絵を描くこと」を仕事として企業に就職して活躍されるアート雇用作家の方など、愛知を代表する作家の作品も展示します。そして、三河地方での初開催ということで、三河地方出身作家の作品に焦点を当てた展示も行います。
 なお、今年度も、障害のある方の芸術的な才能の発掘に御協力いただいている一般社団法人アティックアートと連携し、「あいちアール・ブリュット展」の展示作品から原画を選定して、企業の皆様にノベルティグッズ(タオル、ボックスティッシュ等)を制作をしていただきました。その選定した原画と出来上がったノベルティグッズの展示も行いたいというふうに思っております。
 さらに、最終日の9日には、「ありがとうの花を咲かせよう~カンボジアの子ども達とアール・ブリュット~」と題して、トークイベントを開催します。
 十分な教育を受ける機会が少ないカンボジアの子供たちに芸術やスポーツの体験を通じて支援をされている県立港特別支援学校の河合健太郎先生が、現地の子供たちとリアルタイムで中継を結び、支援の取組についてトークをいたしますので、よろしくお願いをいたします。
 まずは、この紙だね。「あいちアール・ブリュット・サテライト展」ということでございますので、またね、多くの皆さんにお越しをいただきますようによろしくお願いをいたします。
 次に、記者発表資料の2ページ、裏ですね、ということでございますが、サテライト展の関連事業として、2月の12日から3月5日まで、一般社団法人アティックアートとその関連企業等と連携をし、昨年度に引き続き「まちなかギャラリー」を開催します。
 県内には、障害のある方のアート作品を社屋等に展示し、また、その作品をデザイン化してノベルティグッズを作成することで、障害のある方の自立や社会参加を支援している企業が数多くあります。今年度は、20団体の社屋等63か所が会場となりまして、障害のある方の絵画作品とそれを原画として各企業の皆様に制作していただいたノベルティグッズを展示します。
 サテライト展、まちなかギャラリーは、共に入場無料です。是非多くの皆様に御覧をいただいて、障害のある方の「芸術のチカラ」を、じかに感じていただきたいというふうに思っております。
 これが「まちなかギャラリー」のパンフレットですね。ということで。まちなかギャラリー詳細一覧がこの見開きにあります。そして、地図に落としたのがこちらということでございますので、多くの皆さんにね、お近くのところにお足を運んでいただけるようにお願いができればというふうに思います。
 さらにちょっと補足をいたしますと、今回はですね、このサテライト展は、昨年9月の「あいちアール・ブリュット展」で、名古屋の、ナゴヤドームのそばのあれだな、東区の何だったっけ。矢田ギャラリーね、名古屋市の施設であります。そこで毎年ね、「あいちアール・ブリュット展」をやらせていただいております。そこに673点の作品を出していただいたので展示いたしましたが、その中から優秀作品30点を展示をするというものでございます。
 この「あいちアール・ブリュット展」は、2014・15・16・17・18・19、6年。6年ずっと連続してやっておりまして、全国で間違いなく一番多い作品が集まる展示会だと思いますが、673点ということで、そのうちの優秀作品30点ということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 そしてですね、アティックアートというのはですね、「あいちアール・ブリュット展」の展示作品の中から原画を選定をして、その企業のノベルティグッズね、こういうティッシュボックスとか、あとクリアファイルとかですね、金融機関だとああいう現金入れる封筒だとかですね、そういったものをいろいろに使っていただくということをやっている企業のグループということでございます。
 2月9日の最終日はトークイベントということで、先ほど申し上げました愛知県立港特別支援学校の河合健太郎先生に、カンボジアの子供たちと中継を結んでトークイベントを行っていただくということでございます。
 それから、もう一つの「まちなかギャラリー」のですね、開催ですが、先ほど申し上げましたように、今年は20団体63か所。昨年が48か所ですから15か所増えているということでございますので、よろしくお願いします。
 また、「あいちアール・ブリュット展」の展示作品をデザインして制作された16社の企業ノベルティとその原画を展示する採用作品展は、2月26日から3月1日まで、岡崎信用金庫の名古屋支店さんで。御園座に近いとこのやつだな、あそこで展示をするということですので、また是非御覧をいただきたいというふうに思います。
 それから、2月29日土曜日にはですね、その岡崎信用金庫名古屋支店で表彰式も行うと。俺も行くのかな、行くんだな。去年も行っておりますので、ということでございます。
 それから、このアール・ブリュット、いわゆるこのことでですね、このノベルティグッズを作っていただいたということも含めて、絵を描くことでですね、障害を持った方が就職するということがこの一連のアール・ブリュット展の中から出来上がりました。これは全国で初めてでございますが、よそでも広がってんのかね。あんまりないか。うちだけだな。うちだけです。絵を描くということで社員として採用されている方が6社で12名、6社で12名。今回のアール・ブリュット、じゃない、3月のアール・ブリュット美術館か、3月だね。
【県職員】 サテライト展には11名の方。
【知事】 11名。そうか、サテライト展では11名、その12名のうち11名の方の作品を展示するということでもありますので、また多くの方に御覧をいただいて、こういう障害を持った方でありますが、その障害のいろんな程度に応じてですね、こうした才能があるんだということを多くの方に知っていただきたいというふうに思っております。
 よろしくお願いいたします。

(4)クラウドファンディングを活用した山車の保存修理の資金募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/syogaigakushu-bunkazai/crowdfunding2019.html)

 そして最後でございます。クラウドファンディングを活用した山車の保存修理の資金募集についてであります。
 愛知県には、ユネスコ無形文化遺産に登録された全国最多の五つの山車まつりを始め、地域で大切に受け継がれてきた多くの山車まつりが所在する全国有数の地域であります。
 本県は、こうした山車まつりの魅力を引き出して、更に発展をさせるため、2015年に「あいち山車まつり日本一協議会」を立ち上げました。協議会では、これまで、研修会、シンポジウム、県民向けの講座やイベント、4か国語対応の「あいちの山車まつりホームページ」の制作、小中学生を対象とした山車まつりの伝承講座など、様々な事業に取り組んでまいりました。
 また、山車まつりの保存継承の課題の一つである山車や山車まつり祭礼用具の保存修理に必要な資金を確保するため、2017年度から、インターネットを通じて広く資金を募るクラウドファンディングを活用した資金調達の支援を行っております。これまで、津島市と豊川市の保存団体からの応募を受けて支援金を募集しましたところ、県民の皆様から多くの御支援をいただいて、いずれも目標金額を達成することができました。
 そこで、今年度もあいち山車まつり日本一協議会の会員であります保存団体に御希望を募ったところ、2017年に次いで2回目になりますけれども、「津島石採祭車(いしどりさいしゃ)保存会中部車」から希望がありましたので、本日から資金募集を開始をいたします。
 クラウドファンディングによる資金調達の目標金額は、山車の躯体部分の修理費500万円のうち80万円です。
 御支援をいただいた方には、支援金額に応じた返礼をさせていただきます。今回は、祭りのオリジナルグッズや山車との記念撮影、お祭り1日体験、尾張津島秋まつり写真撮影の許可証などを用意をいたしております。
 今回修理をする山車は、江戸時代末期に石取祭の発祥地といわれる三重県桑名で製作された貴重な祭車で、大正期に津島が譲り受け、地域の方々の努力で100年以上受け継がれている山車であります。今後の保存継承のためにも、多くの方の御支援をよろしくお願いをいたします。
 今後も、あいち山車まつり日本一協議会の会長として、引き続き、愛知が誇る山車文化の魅力発信、保存継承に努めてまいりたいと考えております。
 資料を御覧いただきますと、今回は、総事業費500万円のうちの80万円ということで、1月14日から2月29日までやります。タオル、クリアファイル、バッグ、Tシャツ、法被、半纏(はんてん)といったオリジナル品が返礼品であり、記念撮影のほか、お祭り1日体験とかですね、撮影許可証などなどをですね、御用意をいたします。
 2ページにね、津島石採祭の概要と、そしてですね、クラウドファンディング、これまでは、2017年度に津島石採祭車の保存会、太鼓の張替とか撥(ばち)の新調とかすり鉦(がね)・撞木(しゅもく)ということで120万円の支援金額。去年はですね、2018年度は、国府(こう)、豊川市の国府祭中町山車改修プロジェクトということでですね、結果的に60万円を超える金額の御支援をいただいたということでございます。
 これがチラシということでございますので、よろしくお願いいたします。
 なおですね、この津島石採祭車の中部車はですね、江戸時代末期に桑名の今一色片町祭車として作られて、その祭車の新造に伴って、大正期に津島の中部に譲渡されたということで、江戸時代末期のものでは桑名市に一つあるものと並ぶ代表的なもので、明治期の姿をそのまま残している貴重な祭車でありまして、今回は祭車の四本柱と鬼木の修理を行うということでございます。
 山車はね、昔はそうなんですね。古いやつは下取りに出して新しいやつを作るということが誇りだったと。今は逆ですけどね。ですから名古屋でも、名古屋市内で一番古いやつは有松に字書くあれがあって、あれが360年か70年ぐらい前かな、1600年代半ばで、それが一番古いと。あとは大体1800年から1800年代、江戸の後期になりますね。
 私の地元の碧南ではあれですね、半田の方で潮干祭のね、何だ、半田の。亀崎だな。亀崎は、山車いっぱいありますけど、あれは明治かな、明治の頃に新しいもの作るっていうんで、碧南に2台お下がりがいってるんですけど、今となると、そっちの方が古くて、特に乱杭渡しのからくりは、もう今そこにしかない、碧南にしかないので、それは亀崎のお下がりですけど、亀崎にはそういうのはないということなんで。
 昔は往々にしてそういうのがあったと聞いておりますが、そういう意味では、この津島のこれもですね、桑名のに並んで大変立派な、私も秋祭り何度か行きましたけど、大変立派な、こういう山車があるんだと思いまして、是非皆さんのお力で修理をしていただければと思います。
 ということで、ちょっと長くなりましたが、私からは以上であります。

2 質疑応答
(1)クラウドファンディングを活用した山車の保存修理の資金募集について
【質問】 先ほどのクラウドファンディングの件ですけども、よく支援金、この1回目もそうですけど、その目標金額を大きく上回ったりするケースもあると思うんですけども、多く集まった場合というのは、これどういうふうにされる予定とかって決まってるんでしょうか。
【知事】 多く集まったら、そこの団体にいくんだよな。だから、総事業費が今回も、500万のうち80万だから、それはその団体が助かるということですね。

(2)IR(統合型リゾート)について
【質問】 IR関係なんですけれども、今日にも秋元議員が再逮捕という報道があったりですね、先週ですかね、千葉市が申請の方を見送るといった、ちょっとマイナスというか厳しい内容のことも幾つか出てるんですけれども、そういったことへの受け止めとですね、愛知県としては今業者への意見聴取等進めてますが、対応等は変わらないのかという、その2点を教えてください。
【知事】 秋元議員の件についてはですね、これはやはりもう捜査当局が国会議員本人を逮捕してですね、調べているわけでありますので、それはしっかりと事実関係を明らかにしていただいて、日本は法治国家でありますので、法と証拠、事実関係に基づいて、それはですね、厳正に対処されるべきことだというふうに思っております。
 ということなので、まずはね、事実関係をやはりしっかりと明らかにしていただくということだと思っております。それは我々は、もう捜査当局がやっていることでありますから、見守っていきたいということだと思っております。それが1点。
 それともう一つ、それに絡めてですが、報道されているようにですね、国会議員、それも職務権限があったとされる国会議員がですね、そういう形でその権限を使って金銭を得たということであるとするとですよ、仮に。今もちろん日本の場合は当然、司法の場合推定無罪ですからね。ですから、仮にそういうことであるとすると、それはやはりゆゆしき事態だというふうに思っております。制度、政策をもってですよ、それを国会議員がその権限を使って自分が利益を得たということは許されることではないということだと思います。仮にそうだとすれば、そこは厳正に処断をされなければならないことだというふうに思っております。それが1点。
 そして、千葉市の件も、それは私も報道でしか知りませんが、それはそれぞれの御判断ということではないでしょうか。
 ただ、いろんな客観的な情報等々、私もどこがどういうふうな活動しているかというのの基本的な情報ぐらいはもちろんといいますか、それ以上の情報といいますか、結構詳細な情報を我々もつかんでおりますが、千葉市さんの検討はそこまでいっていないというふうには聞いておりましたので、何ていいますかね、記者会見等々で言われたようにですね、とても物理的に準備時間が足りない、間に合わないということではなかったかというふうに思っており、そこまで熟してはいなかったということではないかというふうに思っております。
 なので、私は昨年12月に申し上げたように、IR事業者及び関係の事業者の意見募集を今行っているところでありますので、その意見募集を待ちたいなというふうに思っています。その上で判断をしたいというふうに思います。いろんな御意見をいただけるんではないかと思っておりますが、こればっかりは分かりません。
 それとIRについて、昨年12月に私申し上げましたが、これはあくまで民間事業者が投資をする案件でありますのでね、その投資する民間事業者の方がいなかったら、自治体が誘致とか何とか言ったところでですね、何の意味もないと。何の意味もないということだと思います。なので、そういった方がおられるのかどうかということを御意見をまず聞いているというのが今の状況です。