知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


令和3年9月13日(月) 午前10時

1 知事発言
 皆様、おはようございます。9月13日月曜日の定例会見を始めさせていただきます。
 それではまず、今日は定例会見でありますので、発表事項を2点申し上げます。資料を御覧いただきながらお聞きをいただきたいと思います。

(1)高級ホテル立地促進補助金の補助事業の認定について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai-kanko/koukyuhoteruhojonintei2.html)

 まず一つ目であります。高級ホテル立地促進補助金の補助事業の認定についてです。
 愛知県では、名古屋市と共にですね、ハイレベルな国際会議の開催や海外の富裕層旅行者等の誘致に資するとともに、地域のブランド力を向上させる高級ホテルの誘致を進めており、名古屋市と連携して、ホテルを新設する事業者に対する補助制度を2020年度に作りました。
 この度、事業者から申請があったことを受けまして、ホテルサービスやMICE(マイス)・海外富裕層旅行者誘致などの専門家から意見を伺うとともに、名古屋市とも調整を図り審査した結果、2件のホテルについて補助事業として新たに認定をいたしました。
 これでこの補助金の事業認定は3件となります。
 まず、一つ目は、三菱地所株式会社を代表とする企業グループの「錦三丁目25番街区計画」でのホテルであります。
 資料を見ていただきますとね、資料の1ページの1ですね、これが、仮称ですけども、名古屋市のね、市有地を含めた25番街区計画ということでございます。あそこは大昔の日銀の跡だと聞きましたけどね。ということでございますが、この事業者と、そしてホテル概要ということでございます。
 地上41階、地下4階の建物のうち、ホテルは1階、10階、11階、31階~40階部分ということで、客室は166室。平均客室面積は約62平米。まあそこそこ広いですね。このうち、スイートルームは33室ということでありまして、その他、バンケットルームや複数のレストランを備えるなど、高級ホテルにふさわしい質の高いサービスを実施するとしており、補助制度の目的に合致するホテルであると考えております。
 開業は2026年8月の予定であります。ちょうどアジア(競技)大会の直前ということですね。ですから、アジア(競技)大会に間に合うということですね。アジア(競技)大会といったら相当海外から(人が)来ますので、フル稼働していただければ有り難いなというふうに思いますね。
 次に、資料の裏面、2ページですが、二つ目のホテルは、株式会社ナゴヤキャッスルの「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」です。
 旧ホテルナゴヤキャッスルの跡地に建設を予定しておりまして、概要としては、地上11階、地下2階の建物でございます。
 客室は108室で、平均客室面積は65平米。これも大きいですね。このうち、スイートルームは30室です。その他、1,780平米の大きなバンケットルームや複数のレストランなどを備えるとともに、高級ホテルにふさわしい質の高いサービスを実施するとしておりまして、こちらも補助制度の目的に合致するホテルであると考えております。
 開業は2025年春の予定です。もう今ね、解体、取壊し工事に入っておりますね。ちょうど1年前の9月が最終でしたね。ということでございます。
 補助金の交付はホテルの開業後になりますが、計画どおり完成されれば、10年間で毎年1億円ずつ、合計で県から10億円、名古屋市からも10億円、合わせて20億円がそれぞれのホテル事業者に対して補助されます。
 引き続き、名古屋市と連携をして、高級ホテルの立地促進に取り組んでいきたいというふうに考えております。
 ということでございまして、資料の2、3(ページ)というのが、この「エスパシオ ナゴヤキャッスル」の資料であります。
 なお、3ページに参考。1件目は、認定日は今年の2月でございましたが、栄のTIAD(ティアド)さんの認定をさせていただいたということでございます。3件目ということでございます。
 あとは、県・市が連携して高級ホテルの新設を支援するという資料が付けてありますので、また御覧をいただければというふうに思っております。
 やはりですね、申し上げましたように、世界から注目を集めるMICEが数多く開催されるためには、ハイレベルな国際会議の開催会場になるとともに、その参加者や海外富裕層に宿泊場所として選ばれる高級ホテルを備える必要があるということでございます。
 様々な国際会議の誘致をずっとしてきましたが、なかなか愛知というか、名古屋がですね、いわゆるスイートルームが付いた、そうした高級ホテルというのが他都市に比べて少ないというのがですね、サミット誘致なんかもやりましたけども、非常に少しその点にですね、難があるということはよく指摘をされております。
 これから、来年2022年秋のジブリパーク(の開業)、23年秋のジブリパークの2期オープン、24年10月のSTATION Ai(ステーション エーアイ)、そして25年夏のAichi Smart Arena(アイチ スマート アリーナ)、そして2026年のアジア(競技)大会などですね、様々な行事等々、めじろ押しでありますので、そうした面で海外からの宿泊需要は、コロナが収まれば高まっていくと考えております。しっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。
 なお、補助に当たって要件といたしましたのは、客室面積、スイートルームを含む客室数などの基準、バンケットルーム、コンシェルジュデスクの設置といったことなどということでございますので、よろしくお願いをいたします。
 なお、これはですね、建築、ホテルサービス、MICE・海外富裕層旅行者誘致などの専門家から構成された評価員会で評価をしていただいたということでございます。

(2)中堅・中小建設企業向け海外進出セミナー【愛知】の参加者募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/toshi-somu/seminar.html)

 続きまして二つ目でございます。中堅・中小建設企業向け海外進出セミナー【愛知】の参加者募集であります。
 愛知県では、国土交通省との共催で、このセミナーを開催をいたします。今年度、愛知を皮切りに、宮崎、広島、沖縄でも順次開催される予定です。
 アジア、特にASEAN諸国を中心とする世界の建設市場では、大きなインフラ整備が見込まれており、こうした世界の成長市場へ進出していくことが、建設産業の持続的な発展を考える上で重要であります。
 愛知県では、製造業を始め多くの県内企業が海外進出しておりますが、今回は、海外進出のポテンシャルが高い県内中小建設企業の海外事業展開を後押しするため、事業者の皆様を対象に、10月8日金曜日午後1時30分から、名古屋市内で、海外進出セミナーを開催することといたしました。
 当日は、会場参加とオンライン参加を併用いたしますが、会場では新型コロナ対策を十分に行い、開催をいたします。
 セミナーでは、既に海外進出している企業の経験談や、政府関係機関による様々な支援施策などを実例を交えて分かりやすく紹介するとともに、個別相談会も実施します。
 アフターコロナを見据え、海外展開をお考えの事業者の皆様におかれては、この機会に、是非、セミナーに参加して知見を深め、海外での新たな活路開拓へ、次の一歩を踏み出す契機にしていただければ幸いであります。
 ということで、資料にあるように、10月8日金曜日午後1時半から午後4時40分までということでございます。会場は40名まで、あと、オンラインでは人数制限は特にありません。ということでございますので、御関心のおありの企業さんは奮って御参加をいただくようにお願いを申し上げたいというふうに思います。
 それから、次は国交省の資料ということでございます。
 なお、愛知県内の建設業許可業者数が2万6,854社ありますけれども、海外進出している建設企業は17社。いわゆる県が許可した建設業が2万6,854社、基本的には地元の企業さんということですね。海外進出している建設企業は17社、うちですね、大手が3社、それから中堅・中小の建設企業さんは14社ということでございます。
 基本的には、やはりトヨタグループ始め海外展開が非常に活発に行われておりますので、そういったところ、大体大手のゼネコンさんがやるんでしょうけれども、地元の企業さんもそうした形でやっているというところが多いのではないかなとは思いますけれども、いずれにしてもそういう現状でございます。このセミナーを大いに活用していただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(3)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/)

 続いてですね、本日の感染状況はまた午後ですね、発表いたしますが、今日までといいますか、この午前中の段階での入院状況等について御報告をさせていただきたいというふうに思っております。
 まずは、これはお手元の資料でございますが、昨日までのですね、このコロナ感染者の年代別の内訳でありまして、重症化しやすい70歳代以上の方(の割合が)3.0パーセント、ちょっと上がりましたかね。
 (感染)経路不明の方の割合が49.5パーセント、第5波です。
 それから重症・中等症の方の割合が4.7パーセント、ほぼ変わっておりません。
 それから、次が検査件数ですが、9月の5日の日曜日まで出まして、これが3,646。徐々にまた上がってきますが、大体このくらいかなということで。その前の週はですね、やはり大分多くですね、1万件から9,000件、平日はですね、という状況でございまして。検査を、今、愛知県は濃厚接触者を、基本的にはですね、全員追っかけてやっているということでありまして、検査の網でですね、しっかりとそうした状況をつかまえていきたいというふうに思っております。
 そして入院状況でございますが、これは昨日の夜、今朝の時点のものということでございますので、この金土日3日間の変化を申し上げたいと思います。金曜日発表は、金曜日の朝の時点でありますから、その金土日の3日間の状況の変化を申し上げたいと思います。
 金曜日発表のときに、この入院者1,040に当たるのが1,012。1,012がですね、3日間、金土日を経て28人増えて1,040となりました。
 病床の使用率はですね、コロナ病床でやっております。コロナ病床はそのときが985。985が29増えて1,014、使用率は58.9パーセントでございます。今(確保病床数は)1,722でやっていますからね。
 それから重症の方がですね、85が2人減って83ということで、病床使用率は45.4パーセント。ここに書いてあるとおりですね。183床を分母にしております。ちなみにですね、コロナ以外の病床に入っている方が、27人だったのが1人減って26ということでございます。これもここに書いてあります。
 それから愛知病院の入院者。今日の午後、愛知病院は増床というか稼働をですね、あと36床動かしますので、それで激励と視察に行きますが、愛知病院の入院が、42が3人増えて45ということです。
 それからホテル入所がですね、719が、3日間で67人増えて786、786です。786の内訳を言います。名古屋の東横INNが357、R&Bが142。三河安城の(南口)2が153、(南口)1が94。豊川が40ということでございます。
 なお、明後日15日水曜日だね、蒲郡が開くのがね。ということでございますので、また、六つ目ですね、明後日水曜日から蒲郡ホテルが開きますので、またしっかりと受け入れていきたいと思います。
 それから自宅療養が、金曜日発表のときは1万7,639が、3日間で3,481減って1万4,158。ですから、3日間で3,481減って1万4,158ということでございます。
 この間でですね、8人亡くなっておられますので、(死亡者数は)1,075ということです。
 重症の方の年代別は、真ん中の表であります。
 それからですね、名古屋市内の入院者はですね、コロナ病床だけ見ますと、321が30人増えて351。コロナ以外の病床が、4人が7人増えて11ということで。ですから、合計すると325が362で、37人増えていると、こういうことでございまして、やはり全県平均ぐらいという感じですかね。ただ、やはり同じように増えているということでございます。
 そして次に、下のクラスターが三つ、この間に確認をされております。御覧をいただきたいと思います。
 まずはですね、一番左の二つ目、10U・13人。10U・13人は、これは名古屋市の医療機関であります。続いて10T、10T、三つ目の欄ですが、これは名古屋市の高齢者施設10人。それから一番左下、10S、10Sは一宮市の会社の寮10人。
 そしてクラスターの終息。一番右下でございますが、9V、9Vのクラスターです。これは15人、終息です。東海市の飲食店が終息ということでございました。
 これが入院状況でございます。
 
(4)10Lクラスターの新型コロナウイルス感染者の発生について
 続きましての資料でありますが、これは10Lクラスター、常滑市で行われた音楽フェスのクラスターが増えておりますので、また資料提供をさせていただきます。
 金曜日発表以降ですね。というか、土曜日も発表しているのかな。土曜日で確か38だったね。38でありましたが、それから3人増えて41というふうになりました。41というふうになりました。
 ですので、私が発表した以降でいうと、9月の10日金曜日に、この表でありますように愛知県内で医療機関を受診されて3人増えて、そして日曜日にまた医療機関を受診されて2人増えて、愛知県内では26人ということでございます。この方々は、いわゆる症状があって医療機関を受診され、PCR検査を受けて陽性と判明した方が26人。
 そして、無料PCR検査では、これはもう既に発表しておりますが、県分が3、名古屋市が1人増えて2ということで、5。そして、昨日といいますか、今朝連絡があったんだな、東京都からね。
【感染症対策局長】 昨日の夜遅くにありました。
【知事】 昨日の夜遅くに、東京都からまた1人増えましたということで、3人になりました。ですから、県の2人と、この東京の1人が増えて3人で、38が41ということでございます。
 ということでございますので、県内が26、県外が10、そして無料PCR検査は5。26と10と5で41ということでございます。
 まだもうちょっと出てくるかもしれませんけれども、2週間たちましたのでね、もうそろそろかなという気はいたしますが、実際陽性になったのは少し後に報告というのがあるかもしれませんが、無料PCR検査はまだまだもうちょっとかかるかもしれませんね。という状況でございます。
 それから、資料は以上でございますが、土曜日に全国知事会のWeb会議がありまして、その折に皆様に取材いただきましたが、私からこの常滑の音楽フェスのことについて現況を申し上げ、これにつきましては、事実関係はもう既に皆様にお示しをさせていただいているとおりでございますが、改めてその事実関係を時系列とともに分析・検証をいたしまして。第三者委員会・有識者会議を立ち上げて、改めてそれは検証・分析をしていただきますとともにですね、再発防止対策等についての提言もいただくということにしておりますが、土曜日の全国知事会議におきましても、私からもですね、こうした状況に対して、国においても大規模イベントの感染防止対策の徹底に向けたメッセージを発出してほしいということで、国の緊急提言にもその点は入れていただきました。
 あわせてですね、こうした場合に強制力を持った措置もですね、実際に使うかどうかということは、多分そう簡単には使えないだろうとは思いますが、やはりそうした法制度の整備ということもですね、これも必要だということで、これから選挙ですから、そうすぐにということは申し上げませんが、やはり国・国会でその議論は始めてほしいと、議論は始めてほしいということを申し上げさせていただきました。
 今、自民党総裁選でですね、そういったことを主張される候補もおられますので、そうした議論が深まっていくことを期待したいというふうに思っております。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 今日から緊急事態宣言が延長となりましたが、改めて、今日から延長するということに対して、県民へのメッセージとか、知事の受け止めをお願いします。
【知事】 9月の12日まででありましたのが、今日13日から9月30日までの18日間緊急事態宣言・緊急事態措置の延長ということになりました。
 ようやくといいますか、感染者が昨日が855で、再感染が5人いたので、850ということになりまして、土日2日続けて1,000人を下回ったということでありまして。多分、今日ももうちょっと少ないかなと、月曜日なので、と思いまして。一時の2,000を超えたことからすればですね、やはり明らかにですね、頭打ちで、また減少傾向に入っているということでありますが、一方で、やはり入院状況は1,000人を超えておりますので、そういう意味からいたしますと、医療のひっ迫状況というのはなかなか厳しい状況でございます。
 ということで、県民の皆様にはですね、愛知県は緊急事態宣言の延長、緊急事態措置も9月の30日まで18日間の延長ということでございます。引き続きですね、感染防止対策の徹底をお願いをいたします。
 飲食店さんには午後8時まで。大規模商業施設も午後8時。お酒の提供はやめていただきます。そして、イベント・行事は午後9時まで。県をまたぐ不要不急の移動も自粛をしていただきたいということ。感染防止対策の徹底をですね、いま一度何とぞよろしくお願いを申し上げます。その上で、ワクチン接種をね、どんどん進めていきたいというふうに思っております。
 そして、口頭で申し上げますが、あいちワクチンステーション栄ですね、芸文センターの(あいち)ワクチンステーション栄を11日土曜日に開設をいたしました。(土日の予約枠が)それぞれ550人・550人ということでありましたが、若干のキャンセルが出ました。前日までのキャンセルが、土曜日が1人、日曜日が4人でしたが、当日のキャンセルが7人ずつありましてね。ということで、予約分が、土曜日は542人、日曜日が539人でありましたが、追加の分ということで、予約なしの妊婦さんとパートナーの方が2日間で33人来られました。それから会場従事者ですね。愛知医科大学の医療スタッフなり看護師さんは、これはみんな打っていますけども、会場設営については事業者にですね、委託をしておりますので、その方々が、特に若い方、アルバイト等々で来られている方々で打っていないという方を14人打ちまして、合わせて47人の追加接種をいたしましたので、土曜日は575、日曜日は553ということで、550は上回っているということでございます。
 慣れてくれば、実際はもっと打てますので、今後もう少し枠を広げてもいいかなというふうには思いますけれども、またそれはちょっと現場とよく相談をしてやっていきたいというふうに思っております。

【質問】 今朝、通勤・通学の人に聞くと、緊急事態宣言の延長ということですけれども、「電車も混んでいるし、いつもと変わらないです」とか、「緊急事態宣言が出ている実感がなかなかわかなくて、気が緩んでしまう」と言う人もいました。そういった宣言慣れの声も相次いでいますが、それに関する知事の受け止めと、改めてそういった人にどういう注意喚起をしていくのかを、教えていただけたらと思います。
【知事】 我々はですね、もう同じスタンスで、とにかく、まず自ら身を守っていただきたい。自分がうつらない、そしてうつさないということで、感染防止対策の徹底をね、お願いを申し上げたいと思います。
 電車でありましても、基本的にはそこで感染したということは、症例はあまり聞かないわけでありますが、電車なども換気もし、時差通勤・分散通勤といったこともやっていただいておりますので、それであっても、やはりマスクの着用であり、それから手洗い・手指消毒、そうしたものを徹底していただいて、密にならないようにですね、やっていただく。そして大人数での会食等は控える。飲食・お酒はですね、しばらくの間は、外では控えていただくといったことで、感染防止対策を徹底。それから行事・イベント等も、これも密にならないようにですね、していただくということなどをですね、徹底をしていただきたいというふうに思っております。
 私、ちなみに、土曜日にですね、とある会合に出させていただいた。昼間の会合ですけどね、知多市の会館、いわゆる文化会館かな、文化センターでありまして、(収容人数)1,000人のところで300人ということで、本当に分散してあれしてましたけども。そこでは皆様が、いつもの例会の延長なんでしょうけれども、返事をしたりですね、歌を唱和したりということをされていましたので、私は冒頭の挨拶で、もうそれはやめてくれと。これから皆様は、いっぱいそういう会をそれぞれの地区でやられるでしょうけれども、普通は歌を唱和しない、それからもう、返事ももう、とにかくできるだけ発声はしないということでやっていますので、それを徹底してくれたらもっとよかったけどね、ということを冒頭でガチンとくぎは刺しておきました。
 多分、そういうことはやっていただけると思いますが、あれを見ても、あれだけしっかりした集団でもそういうことを習い性でやっているということなので、もっと徹底せないかんのかなということは思いましたね。
 いずれにしても、そういった感染防止対策を徹底していただいた上で、特に若い方にワクチン接種をどんどんやっていただきたいというふうに思います。我々はその機会をどんどん作っていきますので、お願いをしたいというふうに思います。
 この週末でしたかね、とある新聞で、中部地区の大学の接種率ということで、相当進んでいると。多いところは、もう7割が完了したというところもあったというふうな報道がありましたですね。そうだと思います。大学の職域接種は結構進んでいるというふうに聞いておりますし、先週申し上げましたように、愛知県内71の大学・短大で職域接種を希望するのが四つありましたので、それも全部結びつけて、先週から打ち始めております。また高校も、12日、昨日からね、一宮の県立・私学4校でスタートをいたしました。
 ということで、どんどんどんどんね、そういった形でのワクチン接種を進めていって、とにかく自分がうつらない、そしてうつさない。職場でも家族にもうつさないということで、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

(2)10Lクラスターの新型コロナウイルス感染者の発生について
【質問】 常滑の音楽フェスのクラスターについて伺います。知事が先ほどおっしゃったように、2週間がたち、もうそんなには増えないだろうと思います。現時点で41名の方が感染されたということですが、8,000人以上参加されたイベントで、今判明しているのが40人ぐらいという数字について、今どういうふうに評価をされていますか。まだまだ実はたくさん感染者がいると思われるとか、何かしら評価についてお願いします。
【知事】 最初、主催者が言ったのは、チケットが6,000枚売れ、スポンサーに2,000枚で、8,000ということですが、終わった後にですね、主催者からの報告では、実際に来たのは6,000だろうというふうに言っておりました。いずれにしても、6,000だろうが8,000だろうが、大きな人数であったことには間違いないということであります。
 今現在41人ということでありますが、実際ですね、もうこれで2週間たっておりますので、症状が出て医療機関を受診してPCR検査で陽性になるという人は、もうあまり増えないかなという感じはいたします。
 ただ、検査キットのお配りをする希望された方が1,154ありますので。ただ、こちらの方は無症状の方なんでですね、どうなんでしょうね。そんなに多くはないかなと思いますので、まだまだ少しは増えると思いますが、大きくどんどん増えるということはないと思います。この表に出てくる数字はね。
 ただ、実際は、たとえ症状が出てもですね、熱が出ても、あそこに行ったとは言わずにですね、(PCR検査を)受けられておられる方もそこそこおられるんだろうというふうに思いますし、このPCR検査でたとえ(陽性に)なったとしても、それは報告なければ(分からない)。報告がないというか、これは(検査)会社からあるんだな、やれば。ただ実際、その検体を出さないという方もおられるでしょう。なので、実際に今41ですけども、それよりはもうちょっと多いんだろうと思いますね、間違いなく。
 ということで、間違いなくこれはクラスターでありますから、そうしたクラスターが発生をしたということは、これは重く受け止めなければいけないことだと思っております。なのでですね、こういう行事・イベントにおいては、改めてですよ、改めて感染防止対策の徹底をね、これをしていただくということは不可欠だというふうに思っております。
 ということでありますので、主催される方はもちろんですが、参加される方もとにかく感染防止対策をしっかりやっていただかなければ、もうこうした音楽フェスはやめろということになってしまいますのでね。それはやはり、一生懸命頑張ってね、感染防止対策を取っている他の主催者、それからまた参加される方にとってはね、本当にこれは悲しいことだと思いますので、そうならないようにですよ、そうならないように、感染防止対策の徹底をね、改めて呼び掛けをしたいというふうに思っております。
 ワクチンがもう大分行き渡ってきましたので、もうあとじゃあ半年も1年もね、我慢をお願いするかって、多分そうはならないと思いますね。あと何か月ということだと思いますし、愛知県はやはり職域接種も入れれば相当進んでおりますので、あと1か月もすれば大分山は越えてくるというふうに思います。
 ということでありますので、そうなりますとね、前から申し上げているように、ワクチンを2回打った方のワクチン接種証明書、いわゆるワクチンパスポートなるものでもってですよ、そういうものを提示した場合は、やはりイベント・行事等の人数制限をね、少し緩和するとかですね、そういったこともやれるようになるんですね。
 なので、是非、今しばらく感染防止対策をしっかりやっていただくことと、ワクチン接種をね、我々が機会をしっかり作りますので、是非これは受けていただきたい。そのことを強くお願いをしたいというふうに思っております。

(3)千葉県で開催される野外音楽イベントについて
【質問】 千葉の音楽フェス「スーパーソニック」を巡って、千葉市が中止か延期を求めたけれども開催されるということで、要望が届かなかったということで千葉市が後援を取りやめたりしていました。この一連の騒動について、知事はどういうふうに御覧になっていたかを教えてください。
【知事】 まず、主催者側の方はですね、感染防止対策をしっかりやります、飲食の提供は行いませんということでやっていく。あそこは、マリンスタジアムね、球場なんで、3万何千が入るんですかね。3万5,000かな、確か定員が。そこで、もう券はその事前に、ああいう音楽フェスは何か月も前から売るでしょうから、1万売っちゃったと。売ってしまったので、これを更に5,000に減らすということはなかなか難しいということで、その代わり感染防止対策をしっかりやる、飲食はしないということでやりますよ、というその事情は分からんでもないというか、その事情は理解できると思います。それが一つ。
 そして、一方で、やはり地元のですね、千葉県、また特に千葉市さんなんかは、それはもうこういう事態で、千葉県もですよ、緊急事態宣言中なので、延期をしてほしい、それから5,000人の制限をしてほしいということを言われるのも、これも至極当然のことだろうというふうに思っております。
 なので、そういう形でですね、お互いの意見を言われているそれぞれのお立場は理解できると思います。なので、あとはですね、どうするか。
 ただ、先ほど私が全国知事会で申し上げたこととも絡みますが、これはあくまでも要請ということになりますのでね、今の日本の法制度だと。いわゆる強制力を伴った措置でありませんので、最後はそうした形でお願いをし、事業者の方が、「それはもう難しい」ということになるとですね、こういうふうにならざるを得ないということではないかと思います。あと、(開催は)今週末ですか、私は直接の当事者でありませんのでそれを評価する立場にはありませんが、あとはですね、やはりこの週末のね、そのイベントで感染者が出ないことをですね、願うのみだと思っております。
 そういうことからいたしますと、その前の週ですね、名古屋でも5,000人規模のロックフェスティバルが3日間ありました。多くの報道の皆様も取材されておりましたが、検温から手指消毒から、全部連絡先を書いて、間を置いて、もうしゃべるなで、全部席で着席だと、立つなと。ああいうロックコンサートって初めて見ましたけども、もうしゃべるなと、マスク着用だと。あそこまでやればですね、基本、感染しないはずなんですよ。
 だからそういったことが、きちっと今度のいわゆる野球場でのね、野外フェスでやれるかどうか。そこは多くの方が見ておられるんではないかと思いますね。そこは是非、感染防止対策をしっかりやっていただいてね、感染者を出さないようにお願いしたいというふうに思っております。
 ただ、そういうことを言うとですね、どっかの新聞に書いてあったかと思いますが、先々週でしたっけ、阪神甲子園球場でですね、阪神・巨人戦3連戦で5万人が来たと。1万7,000平均でしたかね、3日間。それももう券を売っちゃったからということですよね、確かね、何か月も前に。1万7,000ですからね、それ。飲食はもちろんなかったんでしょうけども。だから、そういうイベント・行事はどういうふうに見るかということではないかなというふうに思いますね。
 ただ、野球観戦で感染者が、実際出ているのかもしれませんけどもね、それは少数者であれば。ただ、クラスターがどうのこうのというのは聞きませんので、屋外でそうした感染防止対策が取られればね、まあそこそこといいますか、結構効果があるということではないでしょうか。
 ですから、我々としては、とにかく感染防止対策をしっかりやって、感染者を出さないようにですね、全力で取り組む。我々もそうですし、主催者の事業者の方もそういうふうに取り組んでいただきたい。そして、参加者もしっかり守っていただかないとですね、やれないということを、また併せて強く申し上げたいというふうに思っています。

(4)三重県知事選挙の結果について
【質問】 昨日、三重県知事選挙が行われまして、新人の候補が当選しました。三重県とは、コロナ対策を始めとして、共に進めていくことも多いと思いますが、この結果の受け止めと、今後のコロナ対策をどのように進めていくか、お考えをお聞かせください。
【知事】 結果はですね、皆様が報道しているとおりのですね、やはり主要政党は与野党共にですね、新人の方、一見(いちみ)さんという候補をですね、みんなで応援されたということでありますので、勝敗はあらかじめ大体分かっていたとおりではないかなと。その結果、やはりどうしても関心が薄れるので、投票率は低いと。期日前も当日もね、ということであったかと思っております。
 いずれにしてもですね、当選された一見さんには、お祝いを申し上げたいというふうに思っております。
 そしてあわせてですね、愛知・岐阜・三重の東海3県は、これまでですね、ずっと一緒に感染防止対策をやってまいりました。3県知事のWeb会議は、もうこれで1年半、かれこれ、もう20回近いですかな、17、8回かな。何せ、折々にずっとやってきまして、3県知事の共同メッセージも出させていただいております。とにかく愛知・岐阜・三重の東海3県は、やはり経済圏域も、そして生活圏的にも一体ということがありますので、そういう意味ではですね、引き続き連携を密にして、そして感染防止対策の徹底をね、図っていきたいというふうに思っております。
 昨日、当選の後の会見を、私もちょっと夜に拝見しておりましたが、「コロナ対策は、愛知・岐阜とどういうふうに連携していきますか」という質問に対して、「しっかりと連携していきたいと思っています」という御発言がありましたので、できるだけ早い機会にですね、また改めて連絡を取りながら、3県知事会議などでですね、またメッセージ等を発出していければというふうに思っております。
 任期は今日からでしたっけ。確か、もう昨日12日時点で鈴木さんがね、辞職・退任して、それを前提に昨日が選挙ということでしたね。ですから、できるだけ早い機会というか、速やかにどっかでまた連絡を取りながらやっていければかな、というふうに思っております。