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スペシャルコラム

高橋萌さん

高橋萌さんプロフィール
1993年2月25日名古屋市生まれ。2010年から「Osu Super idol Unit」、略して「OS☆U」1期生としてアイドル活動。2018年8月、「OS☆U」卒業。介護福祉士、社会福祉士、保育士、福祉住環境コーディネーター2級などの資格を持つ。現在、@FM(エフエム愛知)「オスラバ」(金曜19時30分)レギュラー。イベント、キャンペーンなどで活躍中。

更新日:2018年10月31日
取材日:2018年10月

ローカルアイドル「OS☆U」(オーエスユー)の1期生メンバーとして8年間、大須そして名古屋を盛り上げてきた高橋萌さん(25)。アイドル活動をしながら福祉系の大学に通い、社会福祉士をはじめ、さまざまな資格を取得。2018年8月に「OS☆U」を卒業してからは介護業界を元気にしたい!と新たなチャレンジを始めています。そんな高橋さんに、アイドル活動をしながら介護の勉強をした理由や、高橋さんが感じる介護職の魅力をうかがいました。

祖父母を思う気持ちが介護を学ぶきっかけ

 介護の勉強をしようと思ったきっかけはおばあちゃんが大好きだったからです。うちは母親がいなかったので、私は近くに住んでいた祖母に面倒を見てもらっていました。祖父母のためになることがしたかったし、いずれは一緒に住みたいと思っていました。同居したときに役立つだろうと思い進学したのが介護を学べる高校の総合学科です。
 実習は老人保健施設に行き、利用者さんとおしゃべりできて楽しかったです。私はもともと人と関わることが好き。いろいろなことを教えてもらい、大変なことと言えば日誌を書くことくらいでした(笑)。最初は利用者さんと少し壁があったのですが、積極的に話し掛けるうちに少しずつ打ち解けられたことが嬉しかったです。表情が硬かった利用者さんが笑ってくれたときは胸がキュンとしました。実習後も施設のお祭りにボランティアで行ったとき覚えていてくれていて、人と人との繋がりの温かさを感じる貴重な経験ができたと思っています。
 アイドル活動を始めたのは高校3年生のとき。高校卒業と同時にヘルパー2級(当時)と介護福祉士の受験資格を取得して、もっと深く学びたいと思い、福祉系の大学に進みました。

高橋萌さん

勉強と実習、仕事の両立に苦労した大学時代

 大学時代は学校と実習、仕事の両立で大変でした。実は1年間休学もしました。でも休学したまま中退したのでは進学した意味が無い。アイドルだからこそ伝えられること、できることもあるのではないかと思い、復学して仕事と両立しながら無事卒業することができました。社会福祉士の試験は一発合格!試験前1か月は仕事量も減らしてもらい、学校の先生や友達にもいろいろな形で助けていただいたおかげです。介護のことを知ってもらうには、現役アイドルの間に資格を取らないと発信力も小さくなってしまうので試験勉強も頑張れました。
 介護職について、若い皆さんには汚いとかキツいといったマイナスイメージがあるかもしれません。でも実際に施設に行っておじいちゃん、おばあちゃんと接することで得ること、学ぶことも多いです。それをみんなに知ってもらいたいと思います。
 介護の仕事の素晴らしい点は「ありがとう」と言われること。その方の人生に直接関わっていけることが一番大きいと思います。私自身も実習で「ありがとう」と言われることが嬉しかったですし、自分がそこに居た意味があったと思えました 。

若者と介護を結ぶ架け橋になりたい

 介護の仕事の素晴らしさをもっと若い方たちに知ってもらうには実際におじいちゃん、おばあちゃんと触れ合うことが一番なのではないかと思います。施設の夏祭りを地域のみんなでやったり一緒に行事を盛り上げることができれば、知る取っ掛かりになります。地域の中に施設はあります。地域のみんなで関わっていけたらいいですね。
 名古屋市中区の大須商店街は「認知症に優しいまち大須」を宣言していて、認知症サポーターを養成したり、認知症の方への声掛け訓練なども行っています。こういった地域ぐるみの取り組みが増えれば、安心して住み慣れた場所で暮らし続けることができるのではないでしょうか。
 私のこれからの目標は、名古屋を拠点にタレント活動を続けながら、介護と介護を知らない人とを結ぶ架け橋になることです。私を介して介護に興味を持ち、実際に職に就いてくれる人が増えてくれたら嬉しいです。介護職を目指す皆さんには、自分に自信を持って頑張ってもらいたいです。そして介護職員がいきいきと働き、キラキラのオーラをみんなに振りまいてください!

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