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スペシャルコラム

あいち介護の日フェア2019 トークショープレイバックレポート

安藤なつさん
1981年1月31日東京都生まれ。中学生のときから芸人を目指し、いくつかのコンビを経て2012年8月、カズレーザーとお笑いコンビ「メイプル超合金」結成。ツッコミを担当。2015年、「M-1グランプリ」決勝に進出しブレーク。ヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)の資格を持ち、M-1決勝前日まで介護職員のアルバイトをしていた。
アヤノダガネさん
1997年3月2日、名古屋市生まれ。
SNSフォロワー数51万人以上を数える若者を中心に大人気のインフルエンサー。

取材日:2020年10月3日

 愛知県では、11月11日の「介護の日」に向けて、10月15日からの毎週木曜日(4週)と11月8日に特別番組「教えて!なつさん カイゴのミリョク」(テレビ愛知)を放送しました。
今回は、10月に行われた番組収録の模様と、番組に出演した安藤なつさん、アヤノダガネさのインタビューをレポートします。
○番組はYouTube「愛知県・介護の魅力発信チャンネル」にて御覧いただけます。

安藤なつさん、アヤノダガネさん、高校生が特別養護老人ホームで介護職体験

 特別養護老人ホームペガサス春日を訪れた安藤なつさん、アヤノダガネさん、そして高校生3人。介護職員さんに指導してもらいながら移動・移乗や口腔ケア、食事介助の体験に挑戦し、ソフト食の試食もさせてもらいました。介護職員の経験がある安藤さん(詳しくはスペシャルコラムhttps://www.pref.aichi.jp/korei/kaigo-net/column/vol09/)以外の皆さんは、初めての経験ばかり。しばらく緊張の面持ちでしたが、介護職員の皆さん、利用者さんらに温かく迎え入れられ、徐々に笑顔が見られるように。レクリエーション体験では、書道やタオル川下り、棒を使った体操を利用者さんと一緒に行い、楽しいひとときを過ごした5人に収録後、感想をうかがいました。

いとうまい子さん
イベントを振り返って
安藤なつさん
介護職員の待遇改善や利用者さんの食事の進化に驚き
安藤なつさん

 私は20年以上、介護職の経験がありますが、介護施設に来たのは初めてです。移乗のためのリフトやレクリエーションも初めてで、利用者さんが楽しく刺激のある毎日を送られているのがいいなと思いました。
 自分が介護職をしていたころと比べると、介護する側の待遇が改善していることや、利用者さんの食事の状況が随分違いました。ソフト食と呼ばれる食事をいただきましたが、ちょっと前は嚥下障害がある方やお年寄りには、飲み込みを良くするために刻みとかミキサーで混ぜたものを食べてもらっていました。喉に詰まらないようにするためだけの食事だったのが、今は工夫がされておいしく食べられるようにしているのを知って驚きました。 食事が楽しみという方が増えるんじゃないでしょうか。

 今日一緒に体験してくれたのは介護職をやりたい生徒さんではなく、いろいろな経験をしてみたい生徒さんでした。でも体験しないと魅力も分からないので、体験できる機会が増えていけばいいなと思います。今回体験した生徒さんたちも、体験前は大変そう、辛そうと思っていたみたいですが、やってみたら楽しくできた、「ありがとう」と言ってもらえて嬉しかったと言っていました。介護職は大変そうというイメージだけが膨らんでいるので、イメージを壊すにはやってみるしかない。でもそのやってみるのを強制的ではなくフラットな状態で体験できる場所、距離を縮める機会が増えたらいいなって思います。

アヤノダガネさん
初めての介護職体験から利用者さんの「かわいい」を発見
アヤノダガネさん

 私は介護については何も知らないのですが、今までで関係があったこととすれば、ひいおばあちゃんのためにヘルパーさんが来てくださっていたことです。ただ、私が小学校の低学年の頃で具体的にヘルパーさんが何をされていたのかは覚えていません。今回の体験を通して、介護職について知る機会ができて良かったと思いましたし、更に介護職員さんの印象も良くて介護に対するイメージが変わりました。
 介護職員さんは皆さん笑顔で、職員さん同士もアットホーム。 食事ももっと病院食みたいな感じだと思っていましたが、和食レストランみたいでびっくりしました。私は特にレクリエーションのときのことが印象に残っていて、利用者さんが温かく迎えてくださって、すごく優しい!こちらも温かい気持ちになりました。素敵なところだと感じました。

 安藤なつさんは待ち時間にもいろいろなことを教えてくださって、例えば手すり側に待機していたら、「そこは利用者さんが使うから、逆側で待っていたほうがいいよ。」と教えてくださったりして、知っているからこそできる気配りが素晴らしいなと思いました。
 学生時代にボランティア活動をしていましたが、個性的なファッションをしていたので高齢者施設では受け入れられないと思い、幼稚園や養護施設など小さな子どもの施設を選んでいました。でもそれは知らないがゆえの偏見だったと、今日の体験で考え方がガラッと変わりました。
 今日は投稿用の動画もたくさん撮りました。利用者さんのリアクションが素敵で、子どもや中高生とは違う「かわいい」が間近で見られた気がしました。

高校生の皆さん
体験で変わった介護職のイメージ
高校生の皆さん

ねねさん(3年生)
 参加しようと思ったきっかけは、もともと介護に興味があったからです。介護の仕方を学び、いつか実践できるようにしたいという気持ちがありました。介護職に就きたいとまではいきませんが、高齢化社会の中で介護技術は誰にでも必要になると思っています。
 今日、体験してみて思ったのは、介護職は大変なイメージでしたが、利用者さんの笑顔を見て癒やされましたし、「ありがとう」と言われてうれしかったです。介護職は大変なこともあるけど、利用者さんの笑顔がやりがいだということが分かりました。

ゆいさん(2年生)
 仕事の現場に生徒が入って実際に体験できるのは限られた機会だと思ったし、身に付けられるスキルは身につけたいと思い参加しました。
 母が看護師で、療養病棟で介護職員さんがいつも助けてくれていると聞いていたので、今日体験してみて介護職員さんの仕事の大きさを知ることができ、介護職員さんのおかげで利用者さんたちが笑顔で生活できているということを、身をもって感じることができました。自分がお手伝いしたことで笑顔になってもらえたことが嬉しかったし自信にもなりました。

あおいさん(2年生) 
 介護の仕事は楽しいことより大変なことの方が多いと思っていましたが、自分が食事のお手伝いをしているとき利用者さんが一生懸命モグモグして、おいしそうに食べているのを見て自分も幸せになりました。レクリエーションでもニコニコの笑顔を見て私も幸せでしたし、やっぱりやってみないと分からないものだなと感じました。介護の仕事ほど「ありがとう」を言われる仕事は他には無いですし、その「ありがとう」が口先だけではなく、心の底から自然と出てくる「ありがとう」で感動しました。体験したことで介護の仕事はすごく幸せをもらえると分かり、介護職を進路の選択肢に入れてもいいかなって思いました。

取材協力:ch FILES
○番組はYouTube「愛知県・介護の魅力発信チャンネル」にて御覧いただけます。
ペガサス春日
ペガサス春日

特別養護老人ホームの他、ショートステイ、デイサービス、グループホーム、ケアハウスを併設。介護を必要とされている方々に「ここに住んでよかった」と思っていただける施設作りを目指しています。日常生活に関する基本的なサービスのほかにも理美容や買い物代行サービスをご希望に応じて利用していただくこともでき、季節の行事なども行っています。

問い合わせ先:社会福祉法人西春日井福祉会 ペガサス春日
〒452-0962 清須市春日新町105番地

TEL:052-408-5550 (代表)

FAX:052-401-2700

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