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働く人のゴカイ インタビュー

新卒で入社して約1年。デイサービスセンターで奮闘中! 介護職員 久野 耕助さん(23) 社会福祉法人 サンライフ/サンサンリゾート新栄 大型デイサービスセンター 介護職員初任者研修修了、社会福祉主事任用資格

取材:2017年1月18日

利用者様の優しさで人見知りも克服

 高校2年生のとき、祖父の介護が必要になった時期があり、その手伝いをしたことが福祉業界に興味を持ったきっかけです。ご近所のお年寄りと話をするのも抵抗感がありませんでしたし、母からも向いているのではないかと言われて、日本福祉大学へ進学しました。入学当初はまだ将来の目標もなかったのですが、人と関わり合うことが好きなので、やはり福祉業界に就職することに決めました。
 就職後は毎日新しいことばかりで、あっという間に1年弱が過ぎたように思います。私は元々人見知りなので、最初はなかなか自分から積極的に話しかけられなかったのですが、利用者様の方から挨拶してくれたり話しかけてくれたおかげで、コミュニケーションをとることができました。今では人見知りも克服できたように感じます。
 私の事業所は若手の男性が少ないこともあり、みなさまに可愛がっていただいています。利用者様に抱きつかれたり、休みを取った後は体調を心配されたり、どの方も本当に優しいです。なかには気難しい方もいらっしゃいますが、そういう方とどう接していこうか考えることもやりがいに感じます。「デイサービスでは培うことができないと思っていた技術も、少しずつ伴ってきたように思います。」
 今の課題は認知症の方への対応です。症状も様々ですので、見極めるためにはその方との関わりしかないと思います。また、どうしても一人の方に付きっきりでいることはできないので、日頃からスタッフ同士の連携を大切にしています。

実習で出会った職員に刺激を受け生活相談員を目指す

 介護業界にネガティブイメージがあると言われますが、福祉の大学だったため私の周りには偏見を持っている友達はいませんでした。中学や高校の友達と話していても、自分が選んだ道だから頑張れとみんな応援してくれています。
 一般的に給料が低いのではないか、労働時間が長いのではないかと思われているのかもしれませんが、それはどの職業も最初は同じだと思います。

久野 耕助さん

 仕事の内容が好きですし、法人のキャリアアップ制度によって給料も上がっていくので心配はしていないです。また、設備が整っているので、体力的にも特にきついとは感じていないですし、今後異動で夜勤がある事業所に配属になる可能性もあると思いますが、対応していけると思います。
 私は将来、生活相談員になることを目指しています。大学のソーシャルワーク実習に行った施設でお世話になった相談員さんに憧れて目指すようになりました。事務的な仕事ができるだけでなく、少しでも時間があれば現場に出向いて利用者様に寄り添う時間も大切にしている方で、こういう人になりたいと思ったことが大きな理由です。施設や病院を回って利用者様の状態を見ながら書類整理も素早く正確にできる仕事ぶりに刺激を受けました。

少しでも興味を持ったら、とりあえず試してみてほしい

 介護職は専門職のイメージですが、未経験者でも働くことができます。利用者様と関わるうえでの知識は必要になるため、事前に勉強しているともちろんそれが強みとなりますが、例えばうちの法人のように研修制度が整っていると入社後からでもかなり差を埋められると思います。研修制度がしっかりしている法人は職員の質もとても良いと思いますので、そういったことも就職先選びの条件として考えてもいいかもしれません。
 介護職は働きがいのある仕事ですし、意欲があれば働きながら資格も取れる業界です。少しでも興味を持ったら働いてみて、自分に合う職かどうかを試してみてほしいです。

久野 耕助さん

 私は働き始めてまだ1年弱ですが、“この仕事をやっていてよかった”と思う出来事はたくさんあります。先日、私が応対をしている利用者様と陶芸教室で作品を作ったときのことです。その利用者様とご家族の方には、私の応対にご満足いただけているのか、いつも少しプレッシャーがありました。そんななか利用者様と一緒に心を込めて作品を完成させて、利用者様のご自宅に持ち帰っていただいた数日後、ご家族からの連絡帳に「ありがとうございました。作ったものを囲んで、家族だんらん楽しい食事を取ることができました。」と温かい感謝のコメントが書いてあったんです。ちゃんと想いが届いたと分かり、読んだときには涙が出そうになりました。この仕事をしていて良かったと思いましたし、ありがとうという言葉をいただけるのは本当に嬉しいことだと感じました。こんなに日頃から感謝される仕事はなかなか無いと思います。

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