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働く人のゴカイ インタビュー

子どもとの時間が欲しくて異業種からの転職を決意 介護職員 坂野和也さん(40) 社会福祉法人檸檬 特別養護老人ホーム レモンの樹東海

取材:2018年4月27日

21年働いた会社を辞めて介護職員に

 昨年12月まで倉庫管理の仕事をしていました。高校を卒業後、就職して21年間働いていましたが、忙しくて子どもの相手をする時間が全くありませんでした。休日出勤も多く、5歳の子どもと一緒にいられないのが本当に辛くて。妻に相談したら「転職すれば?」と言ってくれました。共働きで妻の収入がありましたので、辞めてから次の職が決まるまでの間、心強かったですね。
 始めから転職先を介護職と決めていたわけではなく、経験職である倉庫会社も考えていました。ちょうどそのころ祖母が介護施設に入りました。僕はおばあちゃん子だったのに何もできなかったんです。それが悔しかったことと、介護のことを知っていれば将来役に立つだろうから経験しておくのもいいかもしれないという気持ちで、やってみようと思いました。
 介護は経験も資格もなかったので不安もありましたが、働きながら資格を取ることができる環境だということが分かりました。妻には「排泄の世話ができるの?」と言われましたが、多分いけるんじゃないかと。勢いで来てしまいました 。

働きながら資格取得しスキルアップを目指す

 今はまだ仕事を覚えながらこなしていくことで精一杯ですが、将来は初任者研修、介護福祉士の資格を取ってスキルアップしていきたいです。日々、心掛けていることは、入居者さんの気持ちを考えてケアを行うこと。専門的なことは教えてもらいながら一つひとつ覚えていくしかないと思っています。

坂野和也さん

 この仕事を始める前、皆に厳しい業界だと言われましたが、自分ではそこまでキツいとは思えないです。おむつ交換も平気ですし、おじいさん、おばあさんと触れ合っていて楽しいです。どんな仕事でも違う大変さがありますよね。楽な仕事は無いと思っています。転職組でも十分やっていけますし、むしろ楽な仕事は無いということは他業種を経験しているからこそ分かることではないでしょうか。
 転職して良かったと思うことは、休みがしっかり取れるようになったことです。以前は自宅と職場が離れていて通勤にも時間がかかりました。今は自宅と職場が同じ学区内。自宅から近いことと、見学に来たときにスタッフの皆さんがとても明るかったこと。それが、ここで働きたいと思った理由です。毎日の仕事は早番、遅番、夜勤の3パターンで、夜勤は月4〜5回。なるべく残業を少なくしようというリーダーの方針のもと、定時に終われるように頑張っています。

思っていた以上に楽しく心にゆとりも

 前職は20年以上勤めていましたし、残業手当も多かったので、正直なところ給料は減りましたが、個人的にはお金よりも自由な時間ができたことのほうが大きいです。僕自身イライラすることが少なくなり、丸くなっているように感じます。

坂野和也さん

 特に子どもは喜んでいて、帰宅するとくっついて離れないくらい。僕が家にいることがうれしいみたいです。家事も手伝えるようになり、育児にも参加できて家庭が平和になりました。
 将来は入居者さんから「あの人としゃべるのが楽しい」と言ってもらえるような介護職員になりたい。入居者さんも自分も笑い合っていたいです。普段は1ユニット10人を担当しますが、夜勤のときは2ユニット20人を担当します。バタバタしていて、なかなか笑っていられません。でも日中に隣のユニットへ行ったとき、入居者さんが笑って手を振ってくれたりするので、少しずつですが、実践できるようになってきたように思います。
 違う職種から介護業界に転職を考えている方には、やってみなければ分からない、そして思っている以上に楽しいよと言いたいです。僕は毎日癒やされています。妻には「仕事に行って癒やされているなら家のこともっとやって」って言われますけどね(笑)

特別養護老人ホーム レモンの樹東海
特別養護老人ホーム岩倉一期一会荘 花むすび

レモンの樹東海は2016年4月に新設された施設です。「会えて良かった~人は出会いで人となる~」を法人理念に掲げ、地域の保健、医療、福祉に貢献しています。また、特別養護老人ホームでは「施設を暮らしの場に」をスローガンにし、ユニットケアを実践しています。

問い合わせ先:社会福祉法人 檸檬 特別養護老人ホーム レモンの樹東海

愛知県東海市名和町南之山10-12

TEL:052-601-3510

FAX:052-604-6311

URL:http://lemon-swc.com/

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