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働く人のゴカイ インタビュー

事業所内保育所を利用し、介護職と子育てを両立 介護職員 内藤久美さん(37) 社会福祉法人信竜会 ケアハウス信竜 介護福祉士

取材:2018年6月28日

周囲の配慮と恵まれた環境に感謝

 今、3歳の息子と、お腹の中に赤ちゃんがいます。働いている時間、息子は私が勤務しているケアハウスから歩いて2分のところにあるグループ施設の特別養護老人ホーム内の保育所に預かってもらっています。この保育所は私が働いている社会福祉法人が法人内で働く職員と地域の子育て世代を支えるために開設したもので、私も仕事の間中、すぐ近くで子どもを預かってもらえることで安心して働くことができます。
 勤務時間も本来なら早番、昼勤、遅番、夜勤とあるところを、今は早番と昼勤のみ。夜勤を入れずにシフトを組んでいただいています。子育てしながら働き続けていられるのは、こういった職場での配慮と、主人や近くに住む主人の両親、職場の皆さんが助けてくださるおかげだと思っています。
 介護職員としてここで働き始めたのは8年くらい前。ちょうど結婚したタイミングで、当時は保育所がありませんでした。育休中に保育所ができ、理事長さんが「安心して働いて」と言ってくださって出産前と同じ職場に復帰することができました 。

向いていないとの思い込みが、働くうちに変化

 私が介護の仕事を選んだきっかけは主人です。主人が介護の仕事をしていて、女性も働きやすい仕事だと勧められ、自分も資格を取ることにしました。介護職ならお互いが勤務時間をずらして子どもの送り迎えをしたり、面倒を見ることができると考えたのも介護職を選んだ理由の一つです。祖母が老人ホームに勤めていて、大変だけど人の役に立てる仕事だという気持ちもありました。研修所でヘルパー2級(当時)の資格を取り、今いる施設で働きながら介護福祉士の資格を取得しました。

内藤久美さん

 私は人見知りするタイプなので、始めは自分に介護の仕事ができるのか不安でしたが、仕事に慣れ、利用者さんと打ち解けるうちに自分が優しい気持ちになっていくことに気付きました。自分には向いていないかもしれないと思っていたのが、そうでもないと徐々に思えてきたのです。利用者さんが私を頼ってくれることにやりがいを感じ、毎日楽しいと思えるようになっていきました。
 私が働くケアハウスでは、利用者さんは支援1から介護5の方までいます。一般区分で入所されている方もいらっしゃいますので、介護度に見合った支援をしていくことが必要です。大変な仕事ですが、利用者さんにありがとうと言ってもらえたり、喜んでいただけることが一番のやりがいです 。

子育て中のお母さんにも勧めたい介護の仕事

 介護の仕事は子育て中のお母さんに向いている仕事だと思います。比較的勤務時間の選択ができることと、産休後や育休後に復帰しやすいということもあります。資格を持っていればなおさらです。また女性が多い職場なので、子育ての大変さを分かってもらえる点も大きいです。実際、職場には子育て中のお母さんが多いですし、同じ保育所に預けて働いている仲間もいます。

内藤久美さん

 今、介護リーダーをさせていただいていますが、自分のキャリアを途切らせることなく働き続けることができて本当にありがたいです。息子もたまに保育所の皆と特別養護老人ホームに行って、利用者さんにかわいがってもらっているようです。外でおじいちゃん、おばあちゃんに会うと自分から「おはよー!」と駆け寄ってしまうほどお年寄りとの交流が好きです。
 子育てしながら働き続けることは、周囲の協力がないとやっていけません。介護職に就く人は優しい方が多いので、強い味方になってくれるのではないかなと思います。また、大きなお腹で働いていた私に利用者さんが「いつ産まれるの?」「無理しないで」と優しく接してくださって、産休ギリギリまで働くことができました。
 家族と職場の皆さんの理解、あと自分のやる気ですよね。強い気持ちを持って、子育てしながら働き続けたい方、結婚、出産を経てもキャリアを積んでいきたい方に介護職をお勧めしたいです。

ケアハウス信竜
ケアハウス信竜

ケアハウス信竜では、リビングと食堂を囲んで周りに個室を配した「ユニット方式」をとっています。個人のプライバシーを尊重しながら孤立感の解消を図って、楽しい生活を送っていただけるように工夫されています。 また、徒歩圏内にある当法人施設内には保育所が併設されており、職員や地域の子育て世代を支えています 。

問い合わせ先:社会福祉法人 信竜会 ケアハウス信竜

愛知県稲沢市大塚北9-34-1

TEL:0587-33-0313

FAX:0587-24-2544

URL:http://www.shinryu.or.jp

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