取材:2019年10月31日
小さなころからおじいちゃん、おばあちゃん子で、近所のお年寄りとも仲良しでした。地域の方にいろいろとお世話になっていたので、お年寄りと関わる仕事をしたいと思ったことが介護福祉士を目指したきっかけです。小学生のときにおばあちゃんが介護老人保健施設に入所したことも大きいと思います。入所したばかりのころはいつも「家に帰りたい」と言っていたおばあちゃんが、施設の暮らしが楽しくなったのは介護職員さんのおかげだと話してくれました。私は、介護職は心のケアも行う、人の役に立つ仕事なのだと感じ、中学校の職場体験はグループホームに行きました。その経験を通し、介護福祉士になりたいとの思いがますます強くなりました。
友達からはキツい仕事だと思われているようで、私が介護の勉強をしていると知ると「すごいねー」とよく言われます。でも実習に何度か行って思うのは、もちろん大変なこともありますがキツさは少なく、楽しいことの方が多いくらいです。

介護職のいいところは、相手のために自分は何ができるのかを常に考える仕事だということです。一人ひとりと長い時間関わり、信頼関係を築くことができることも魅力です。また、他職種と連携しながら利用者さんを支えていける素敵な仕事だと思います。
私は認知症だったり体に麻痺があったとしても、何もできないと決めつけたり、認知症や麻痺などの疾患や症状だけに視点をあてたりするのではなく、どうすればその人らしく生活が豊かになるかを考えられる介護福祉士になりたいと思っています。「あなたがいてくれて良かった」と利用者さんや家族の方に言ってもらえるような存在になりたいです。
高校卒業後、専門学校で学んで良かったと思うのは、専門的な知識を得られたことです。また同じ介護福祉士を目指している友達と支え合いながら勉強できることも良かったと思います。実習中も昼休憩などに相談したり、意見を聞いたりしました。自分が気付かなかったことを違う視点で教えてくれることもあるので友達の存在は心強いです。

今は介護福祉士の国家資格を取るために勉強していますが、資格を取った後は現場で働きながらケアマネジャーの資格にも挑戦したいです。また、他の専門職、例えば理学療法士さん、作業療法士さん、看護師さんらのお仕事からも学ばなければいけないことがたくさんあると思います。
専門学校では実習を通して実際の介護現場で利用者さんと関わることができ、介護福祉士の仕事の素晴らしさを実感することができました。資格取得のための勉強は大変ですが、子どものころからの夢を実現するために専門学校で学んで良かったと思っています。