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働く人のゴカイ インタビュー

社会福祉法人 ともいき福祉会 特別養護老人ホームぬく森・第二 松野久美さん

取材:2021年3月2日

働きながら資格を取得

 私は今、特別養護老人ホームで、『ユニットリーダー』として、ユニットのスタッフメンバーをまとめながら介護の仕事をしています。この仕事に就いたのは、8年前、転職を考えていた時に、ハローワークで、『働きながらホームヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修)を無料で取ることが出来る』という求人を見たことがきっかけでした。当時私は介護には無縁で、「介護職」がどのような仕事かも分かりませんでしたが、今の内に資格を取得しておけば、将来役に立つのではないかと思ったことが動機でした。
 周囲に介護の仕事をしている知り合いも無く、イメージ的にはキツイ仕事だと思っていたので少し不安もありましたが、「できないと思ったら違う方向へ進めばいい」と軽い気持ちで就職したのは確かです。
 最初に就職した別法人のデイサービスは自立度の高い利用者さまが多く、難しい対応を求められることが少なく、サポートしてくださる先輩も親切で、楽しく、レクリエーションや企画行事を行うことができました。人前で大きな声を出すことはあまり得意ではありませんでしたが、徐々に克服でき、声が出せるようになりました。

利用者さまの喜びが介護職のやりがい

 今の施設に就職したのは、特別養護老人ホームがユニット型で、利用者さまのこれまでの「住み慣れた生活」に近いケアを目指しているというところに惹かれたからです。一人ひとりに対応できる個別ケアをしている点が良いなと思いました。

松野久美さん

 介護の仕事のやりがいは、人によっても、働いている施設環境によっても、違ってくると思います。私の施設では、例えば利用者さまが誕生日に「うなぎを食べたい」とおっしゃると、職員が一緒に外出し、マンツーマンで少し特別な時間を過ごすことがあります。職員が、利用者さまに聞き取りをして計画するのですが、利用者さまがいつもと違う顔を見せ、とても喜んでくださることが嬉しくて「やりがい」を感じます。利用者さまの希望を叶えるためには普段からしっかりと丁寧に関わり、様々な情報を得て、その人がどんな人生を歩んできたのかを知らなければなりません。利用者さまの心身の状態によっては、希望を叶えることが難しいこともありますが、利用者さまの喜びを実感できることが、私の仕事のやりがいとなっています。

喜び、学び、成長がある介護の仕事

 高い志をもって介護職に就く人もいれば、どんな仕事なのかわからないまま介護業界に就職する私のような人もいると思います。私も、自分にとって適職なのかどうか不安でしたが、経験を重ねるにつれ、介護職のやりがいが分かるようになりました。介護職は、利用者さまの「想い」を直接聴くことができる身近な存在であり、その願望や希望を叶えるお手伝いができる素敵な専門職です。人生の先輩である利用者さまからは、私の知らない世界やさまざまな体験を教えていただけることもあり、大変勉強にもなるし、人間としての成長に繋がります。

松野久美さん

 ただお年寄りのお世話をするだけの仕事では決してないということを知っていただけたら、誰もが、「介護の仕事」に興味をもってもらえるのではないかと思います。また、他の業界からの転職を考えている方には、介護の仕事はキツイだけの仕事ではなく、喜びややりがいがたくさんあることを知っていただきたいです。不安というのは初めは誰にでもあるものです。興味がある人は是非一歩踏み出してみてください。

特別養護老人ホームぬく森・第二
特別養護老人ホームぬく森・第二

ともいき福祉会の根本にあるのは、“ともに生きる”という考え方。 利用者さまはもちろん、ご家族や地域の皆さま、職員、高齢者福祉施設ぬく森を囲む豊かな自然まで、すべてのものとのつながりを大切にしています。特別養護老人ホームぬく森・第二は、全館ユニット型。居室は全室個室で木材を多用し、落ち着いた雰囲気。ご自宅での生活が可能なかぎり再現できるよう介護計画書を作成し、支援します。

問い合わせ先:社会福祉法人ともいき福祉会
愛知県犬山市羽黒安戸南1丁目55番地

TEL:0568-48-2255

FAX:0568-48-2256

URL:http://www.tomoiki.or.jp/

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