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働く人のゴカイ インタビュー

医療法人純正会 グループホームサンハウス荒子 橋本啓輔さん

取材:2024年2月26日

チームスポーツの経験が生きる介護職

 僕は介護とは違う業種で働いていましたが、福祉系の大学に編入後介護を学び、在学中に介護職員初任者研修も受けて介護職に就きました。一旦は就職をしてなぜ介護を学ぼうと思ったのかというと、介護職は高齢化社会の中で需要は確実に増えていくとわかっていること。そして人と接するのが元々好きな性格だったからです。医療系の学部で学んでいるときに病院で実習を受け、介護職のイメージもしやすかった。医療職より更に人と近い介護職に魅力を感じていました。

橋本啓輔さん

 学生の時はアメフトにのめり込んでいたので体力には自信があり、介護職に就く不安は全くありませんでした。病院実習でお年寄りにすごく親切にしてもらって、介護職に対してむしろ良いイメージの方が強かったくらいです。医療の観点から見ていたので排泄物が嫌だとかもなかったですし、例えば理由無く怒鳴られたとしても認知症による周辺症状が出ていると理論的にとらえて腹は立ちませんでした。逆にどうすれば症状にアプローチして不安をなくすことができるかなとか、症状が起こる原因は何から来ているんだろうと考えました。
 介護はチームワークなので、チームで行うスポーツをやっていたことが生きていると思うこともよくあります。チームを大切にする思いがあれば職員間の人間関係もうまくいきやすい。利用者さまにより良いケアを提供するためには介護職だけでなく多職種、医師、看護師、リハビリ職、ご家族さまも含めてチーム全員が連携することが大切だと思っています。

現場職員と管理者の立場、目的は同じでも違う視点

 現在、僕は現場での利用者さまの介護と同時に、管理者としての立場もあります。現場では利用者さまに優しい声をかけてもらったり、励ましてもらったりすることが嬉しい。利用者さまからいただくやりがいですね。管理者としては施設全体のことを考え、ご家族さまの思いや職員全体をどう動かしていくのかを考えます。例えば何かイベントをやろうというとき、どうやって時間をつくり、どこへ人員を回すのかを考える。連携がうまくいって利用者さまに喜んでいただけるとやって良かったと思いますね。昨年のクリスマスにイベントを開催したのですが、終わった後に利用者さまから楽しかったと言ってもらえたり、ブログを見たご家族さまからも面白そうだったとか、喜んでいましたって言っていただけたときは達成感を感じました。

橋本啓輔さん

 現場で働いていたときは利用者さまを見て、どうすれば良い介護ができるかを主に考えていましたが、管理者になると全体がどう動けば良い介護ができるか、介護の質が上げられるかを考えるので、やはり視点が違います。利用者さまだけではなく職員の思いも汲み取っていかなくてはならないので、大変ではありますが、取り組みがいのある仕事だと思っています。

キャリアアップが明確で分かりやすい、やる気次第でどんどん向上できる介護職

 介護職というと、給料が安いというイメージを持っていらっしゃる方が多いかもしれませんが、処遇改善手当が導入され、かなり改善されています。その影響なのか男性職員が増えてきました。腰を悪くするとか体がしんどい仕事というイメージも、ボディメカニクスといって力学の原理を活用して最小限の労力で介護を行う技術を用いることで負担は少なくなっています。このボディメカニクスは初任者研修でも取り入れていますし、講習会や勉強会を行ったりするところも多いです。

橋本啓輔さん

 介護職はキャリアアップが明確なところも良い仕事だと思う理由の一つです。初任者研修、実務者研修の後、経験を積んで介護福祉士、認知症介護実践者研修、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者養成研修、その後もケアマネジャーなど資格がしっかりしています。資格取得のための研修を受ける際の補助金も行政や施設から出ることが多いです。明確なキャリアアップがあるので、やる気のある人は前を向いてどんどん自分のキャリアとレベルをアップできる。僕も今はケアマネジャー(介護支援専門員)の資格取得を目指しています。資格取得により自分の知識、技術が上がって給料も上がっていきます。目標が目に見えて分かりやすく、どこの事業所でも資格取得に対してサポートしてくれるはずです。
 もし今、介護に興味はあるけれど一歩が踏み出せない方がいらっしゃったらぜひ初任者研修を受けてみてください。基本的な知識と技術を教えてもらえるし、介護がどういう仕事かが分かります。たとえ介護の仕事に就かなかったとしても、例えば自分の両親が将来介護を必要としたとき、知識があれば安心です。無駄になることは無い学びの機会であると思います。

医療法人純正会 グループホームサンハウス荒子
医療法人純正会 グループホームサンハウス荒子

家庭的な雰囲気の中、認知症介護に習熟した介護職員が24時間見守り、生活のお手伝いをいたします。職員には認知症に関する資格取得や外部研修を積極的に勧めており、勤続の長い常勤職員中心の体制です。また、同じ法人の医療機関や訪問看護ステーションとの連携で、もしものときにも安心できるよう準備しています。

問い合わせ先:グループホームサンハウス荒子
名古屋市中川区高畑二丁目274番地

TEL:052-353-0351

URL:https://www.med-junseikai.or.jp/zaitaku-care/grouphome/institution02.html

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