- 愛知県が行ったアンケート調査によれば、「合計特殊出生率が低下し、子どもの数が減少していること」については、96.3%の人が「よく知っている」と回答しています。
- 「子どもが減少した場合の社会や経済に与える影響」については、90.7%の人が「将来、年金等の社会保障の個人負担が増加する」と、82.8%の人が「将来の労働力の減少につながり、経済が停滞する」と回答しています。
<図 1章−II−1>
【少子化に対する認識】
現在、合計特殊出生率が低下し、
子どもの数が減少してきています
が、あなたはこのことを知ってい
ますか。(回答は1つ)
<図 1章−II−2>
【少子化が社会や経済に与える影響】
あなたは、子どもの数が減少すると、社会や経済にどのような影響が出てくると思いますか。
(回答は3つ以内)
- 愛知県が行ったアンケート調査によれば、「初婚年齢が高くなっている原因」については、41.9%の人が「女性に経済力がついたから」と、34.2%の人が「独身でいることに対する社会の目が変わったから」と、29.0%の人が「若いうちは趣味や娯楽を楽しみたいと考える人が増えたから」と回答しています。
年代別では、「女性に経済力がついたから」と答えた人の割合は40代以上の年代で、「独身でいることに対する社会の目が変わったから」と答えた人の割合は40代で、それぞれ高くなっています。
また、「若いうちは趣味や娯楽を楽しみたいと考える人が増えたから」と答えた人の割合は、若い
世代ほど高くなっています。
- 「結婚した夫婦が生む子どもの数が減少している原因」については、67.0%の人が「子どもの生活費や教育費に経費がかかりすぎるから」と、60.8%の人が「働く女性が増え、家庭と仕事の両立が困難だから」と回答しています。
年代別では、「子どもの生活費や教育費に経費がかかりすぎるから」と答えた人の割合は若い世代で、「働く女性が増え、家庭と仕事の両立が困難だから」と答えた人の割合は60代以上の世代で高くなっています。
<図 1章−II−3>
【初婚年齢が高くなっている原因】
最近、初婚年齢が高くなっていると言われますが、その原因は何だと思いますか。
(回答は2つ以内)
<図 1章−II−4>
【結婚した夫婦が生む子どもの数が減少している原因】
最近、結婚した夫婦が生む子どもの数が減少していると言われますが、その原因は何だと思いますか。
(回答は2つ以内)
- 愛知県が行ったアンケート調査によれば、「理想とする子どもの数」については、「1人」が2.3%、「2人」が33.2%、「3人」が53.5%、「4人」が4.6%、「5人以上」が1.2%、「子どもはいらない」が1.2%などとなっています。
- 「2人以下」と回答した人(「子どもはいらない」と回答した人を含む)の割合が20代で57.1%、30代で46.0%、40代で38.0%、50代で18.9%、60代以上で28.1%と、若い世代ほど高くなっています。
<図 1章−II−5>
【理想の子どもの数】
あなたにとって、理想とする子どもの数は何人ですか。(回答は1つ)
- 愛知県が行ったアンケート調査によれば、「子育てをして良かったことや楽しかったこと」につい
ては、69.5%の人が「家族との会話が進むようになったと思う」と、62.9%の人が「子育てによっ
て自分も成長していると感じられると思う」と回答しています。
年代別では、「子育てによって自分も成長していると感じられる」について「そう思う」と答えた
人の割合は20代で高くなっています。
<図 1章−II−6>
【子育ての楽しさ】
あなたは、子育てをして良かったことや楽しかったことはありますか。次の各項目について、それぞれ該当する番号をお答えください。(回答は2つ以内)
- 愛知県が行ったアンケート調査によれば、「子育ての悩み」については、38.2%の人が「子どもの教育費や稽古ごとなどにお金がかかる(かかった)」と、24.1%の人が「子どもとふれあう時間が少 ない(少なかった)」と、24.1%の人が「社会環境や自然環境の悪化に不安がある(あった)」と、21.9%の人が「子育てに追われて自分のやりたいことができない(できなかった)」と、21.6%の人が「子どもの心身の発達に応じたしつけや教育の仕方がよくわからない(よくわからなかった)」と、20.2%の人が「子どもの成績や勉強の指導が不安だ(不安だった)」とそれぞれ回答しています。
<図 1章−II−7>
【子育ての悩み】
あなたが子育てをする上での、悩みや不安はどのようなことですか。又はどのようなことでしたか。
(回答は4つ以内)
<まとめ>
- 少子化については、ほとんどの人がよく知っていて、経済面での影響を懸念していることがうかがえます。
- 晩婚化の原因については、「女性に経済力がついたから」と回答した人が最も多く、40代以上の年代でその割合が高くなっています。
夫婦出生力の低下の原因では、「子どもの生活費や教育費に経費がかかりすぎるから」と回答した人が最も多く、次いで「働く女性が増え、家庭と仕事の両立が困難だから」と回答している人が多くありました。経済的理由を挙げている人の割合は若い世代で高くなっています。
女性の社会進出に対する社会・産業構造の対応の遅れが、少子化の原因としてうかがえます。
- 理想の子どもの数については、若い世代ほど「2人以下でよい」と考えており、現状の人口を維持するに必要な水準2.08と考えあわせると、今後も少子化が進んでいく可能性を示唆しています。
- 子育てについては、教育費や稽古ごとにお金がかかる、しつけや教育の仕方がわからない、子どもの成績や勉強の指導が不安だという子どもの教育に関する悩みをもっている人が多くみられます。
(注) 愛知県が行ったアンケート調査結果で使用している記号・符号・用語の説明
- N(Number of Casesの略)は比例算出の基数であり、100%が何人の回答者に相当するかを示します。
- M.T.(Multiple Total)は複数回答を認める質問に対する回答の比率の合計を示します。(無回答者の数
値は含みません。)
- (−)は該当数値のないことを示します。