項目 |
実施主体 |
現状 |
平成21年度までの目標 |
歩道の整備 |
県 |
県管理道路の歩道設置: |
約30qの歩道を整備 |
主要駅周辺等の道路のバリアフリー化の推進 |
県 |
バリアフリー化率:46.5% |
約60%(平成19年度) |
主要駅周辺等の信号機 |
県警 |
バリアフリー化率:30.7%(平成15年度末) |
約60%(平成19年度) |
【バリアフリー】
高齢者や障害者が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを取り除くという意味で、もともと住宅建設用語で登場しました。
多くは段差等障壁の除去のことを言いますが、より広く障害者等の社会参加を困難としている社会的、制度的、心理的なすべての障壁の除去という意味でも用いられています。
【あんしん歩行エリアにおける各施策】
(外周道路対策)
エリア内の歩行者等の安全な通行を確保するため、外周幹線道路における渋滞を避け、エリア内の道路へ流れ込む車を少なくする対策を言います。
(1) 交差点の改良
右折車線の設置、変形交差点の改良、駐車スペース確保、違法駐車の取締りなど
(2) 交通信号の系統化
幹線道路に沿って設置されたいくつかの交通信号機を信号制御の単位として扱い、互いに一定の時間関係を持たせて制御すること
(ゾーン対策)
速度規制や車両速度を抑制する構造を有する道路整備を面的に実施し、人や自転車優先のゾーンを形成する対策を言います。
(1) ゾーン内の速度規制
外周道路とゾーンの境界線に規制標識を設置し、ゾーン全域の自動車最高速度を30q/hに制限します。
(2) クランクの設置
車両通行部分を狭くしたり、ジグザグにすることで車の速度を抑制します。
(3) ハンプの設置
道路を凸型に塗装することで、車の速度を抑制します。
(経路対策)
誰もが安心して快適に歩ける空間を確保するため、歩行者や車の通行が多い地区内の幹線道路や通学路での人と車の分離を図り、歩行経路に合わせ、歩行空間を連続的に整備する対策を言います。
(1) 歩道の整備
歩道、自転車道、歩車共存道路の整備など
(2) 歩行空間のバリアフリー化
幅の広い歩道、段差・勾配の解消、電線類の地中化など
【高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(交通バリアフリー法)】
旅客施設(駅や空港、バスターミナルなど)の新設や大改修の際のエレベーターの設置や、新たな車両導入時には、車いすスペースの設置や、低床バスへの移行などを義務付けています。
また、市町村が旅客施設(鉄道の場合、1日当りの利用者5,000人以上等)とその周辺を重点整備地区に指定し、公共交通施設や病院、福祉施設までの経路の歩道や交差点などのバリアフリー化を進めるため、基本構想を策定し整備に取り組むこととされています。
【歩車分離式信号】
歩行者及び自転車横断帯を通行する自転車と自動車及び原動機付自転車の交錯が全く生じない信号表示又は交錯が少ない信号制御を言います。スクランブル信号はその一例です。
【歩行者感応信号】
信号交差点の横断歩道の両側に歩行者用のセンサーを設置して、横断歩行者を感知した場合は歩行者用信号の青時間を延長し、横断歩行者を感知しない場合は青時間を短縮する信号制御を言います。
【高齢者等感応信号】
高齢者等が信号交差点を横断する場合、あらかじめ横断者が持っている発信機から信号機に電波を送信するか、交通弱者用押ボタンを押すことにより、歩行者用信号の青時間を通常より数秒長くさせる信号制御を言います。
【視覚障害者用付加装置】
視覚障害者が信号交差点を安全に横断できるように、歩行者用灯器の青色表示に合わせてメロディーを流したり、南北「ピヨピヨ」東西「カッコー」の音響を発したりする装置を言います。
【音響式誘導付加装置】
歩行者用信号の青時間開始を「ピンポーン」というチャイム音と音声により知らせる装置を言います。