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~あいち朝日遺跡ミュージアム企画展~ 弥生農耕ことはじめ-出土した農具から探る-

ページID:0483600 掲載日:2023年9月22日更新 印刷ページ表示

 弥生時代には、農耕が始まり、様々な農具が普及していきました。収穫に用いられた石包丁(いしぼうちょう)、脱穀(だっこく)や籾摺(もみす)りに用いられた杵(きね)や臼(うす)は、農耕とともに大陸からもたらされた新しい道具でした。一方、大型石包丁のように、その役割がはっきりと説明されていない道具もあり、現在も研究が進められています。
 今回の企画展では、九州から中部地方で出土した、収穫・調製(脱穀、籾摺りなど)に用いられた農具を取り上げ、弥生時代の人々がどのようにコメを収穫し、どのように保管・加工していたのか、弥生時代の農耕技術について考えます。
 また、企画展に関連したシンポジウムでは、全国各地に広がる遺跡等で運営されている復元・体験水田において、実験的な研究に取り組んでいる「水田稲作技術比較研究プロジェクト」と協力して、弥生農耕技術の最新の研究成果を発信していきます。
 皆様の御来場をお待ちしています。

チラシイメージ
企画展「弥生農耕ことはじめ」チラシ [PDFファイル/2.75MB]

【みどころ】

◆重要文化財朝日遺跡出土品から、石包丁、竪杵(たてぎね)、臼等の収穫・調製に関わる貴重な考古資料を展示します。

◆佐賀県の菜畑(なばたけ)遺跡、吉野ヶ里(よしのがり)遺跡、岡山県の南溝手(みなみみぞて)遺跡、南方(みなみかた)遺跡、大阪府の郡(こおり)遺跡・倍賀(へか)遺跡、長野県の恒川(ごんが)遺跡群から出土した、石包丁、大型石包丁、鉄鎌、杵、横槌(よこづち)等の代表的な弥生時代の農具を展示します。特に石包丁等の収穫具について、各地域の代表的な資料を紹介します。

◆全国各地の遺跡等で運営されている復元・体験水田における独自の取組を紹介するポスター展示を行います。

1 企画展​「弥生農耕ことはじめ-出土した農具から探る-」​

(1)会期
    2023年10月21日(土曜日)から12月17日(日曜日)まで
    休館日:毎週月曜日
     ※「あいち県民の日」(11月27日(月曜日))は開館します

(2)開館時間
      午前9時30分から午後5時まで

(3)会場
    あいち朝日遺跡ミュージアム本館(企画展示室)

(4)観覧料
 一般 300円(250円)、大学生・高校生 200円(150円) 
 ※( )内は20名以上の団体料金(要事前申込み)。
 ※学校行事(高校以下)とその引率者、中学生以下、障がい者の方及びその付添いの方(1名まで)は無料。
 ※常設展も観覧できます。
 ※「あいちウィーク」(11月21日(火曜日)から11月27日(月曜日)まで)の期間中は、観覧料が無料です。

(5)主な展示品
    以下のとおり
  主な展示品(弥生農耕ことはじめ) [PDFファイル/214KB]

2 関連講演会・シンポジウム

(1)講座ヒストリーカフェ「収穫具、引いて切るか押して切るか」

ア 日時
  2023年11月4日(土曜日)午後1時30分から午後2時30分まで

イ 場所
  あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室)

ウ 内容
 東アジアの伝統的な収穫具には、刃を体の方に引き起こすように切るものと刃を前方に押し出して切るものの2つの使用法が見られます。収穫具の形と使い方の違いについて、中国、朝鮮半島、日本の考古資料、そして東南アジアの民具を比較しながら見ていきます。 

エ 講師
  原田 幹(はらだもとき)(あいち朝日遺跡ミュージアム学芸員)

オ 参加費
  無料

カ 定員
  25人(要事前申込み)

キ 申込方法
 ミュージアム窓口又はあいち朝日遺跡ミュージアム公式Webサイト(https://aichi-asahi.jp/)の応募フォームからお申し込みください。

ク 申込期間
  2023年9月22日(金曜日)から10月22日(日曜日)まで
 ※申込多数の場合は抽選とします。抽選の有無に関わらず、参加いただける方にはメールもしくは電話で10月27日(金曜日)までに連絡します。​

(2)講演会「弥生時代水田稲作の器具保有者・作業者・産物享受者」

ア 日時
  2023年12月9日(土曜日)午後1時30分から午後3時まで

イ 場所
  あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室)
  ※オンラインによる配信あり

ウ 内容
 弥生時代の稲作において、器具は誰が保有し、どのような組織で行われ、収穫物はどのように調製・保管されたのでしょうか。また自集団消費的な利用と、地域の首長や大和王権に税を納めるための利用では、技術発揮がどう違うのかを考えます。

エ 講師
  山田 昌久(やまだまさひさ)氏(東京都立大学大学教育センター特任教授)

オ 参加費
  無料

カ 定員
  会場50人、オンライン100人(ともに要事前申込み)

キ 申込方法
 ミュージアム窓口又はあいち朝日遺跡ミュージアム公式Webサイト(https://aichi-asahi.jp/)の応募フォームからお申し込みください。なお、オンラインでの参加については、応募フォームからのみ受け付けます。

ク 申込期間
  2023年9月22日(金曜日)から11月19日(日曜日)まで
 ※申込多数の場合は抽選とします。抽選の有無に関わらず、参加いただける方にはメールもしくは電話で11月24日(金曜日)までに連絡します。​

(3)シンポジウム「弥生時代の収穫・調製技術の再検討」
   (共催:水田稲作技術比較研究プロジェクト※)​

※水田稲作技術比較研究プロジェクト:全国の遺跡等で運営されている復元・体験水田において、復元した農具やイネの品種、栽培方法を実験的に検討している研究会。大学の研究者、自治体職員、博物館職員等で構成。

ア 日時
  2023年12月10日(日曜日)午前10時から午後4時まで

イ 場所
  あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室)
  ※オンラインによる配信あり

ウ 内容
 弥生時代の稲作では、コメをどのように収穫し、加工、保管していたのでしょうか。最新の研究成果に基づく発表と、収穫・調製(脱穀や籾摺り・精米など)に関する技術とその問題について討論会を行います。

エ 登壇者
■原田 幹(はらだ もとき)(あいち朝日遺跡ミュージアム学芸員)
 「使用痕からみた弥生時代の収穫技術」

■岡田 憲一(おかだ けんいち)氏(奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所調査第二係長)
 「出土米・稲わらブロックからみた弥生時代の収穫」

■那須 浩郎(なす ひろお)氏(岡山理科大学准教授)
 「弥生時代にはイネを一年に何回収穫したのか?―全国の遺跡公園におけるイネの不耕起(ふこうき)二期作・多年栽培実験―」

■上條 信彦(かみじょう のぶひこ)氏(弘前大学人文社会科学部教授)
 「杵と臼からみた弥生時代の脱穀」

■小林 正史(こばやし まさし)氏(金沢大学古代文明・文化資源学研究所客員教授)
 村上 由美子(むらかみ ゆみこ)氏(京都大学総合博物館准教授)
 「民族誌モデルと出土竪杵の搗(つ)き部形態からみた脱穀方法の変化」

■山田 昌久(やまだ まさひさ)氏(東京都立大学大学教育センター特任教授)
  ※討論会パネリスト

■白石 哲也(しろいし てつや)氏(山形大学学士課程基盤教育院准教授)
  ※討論会司会

オ 参加費
  無料

カ 定員
  会場50人、オンライン100人(ともに要事前申込み)

キ 申込方法
 ミュージアム窓口又はあいち朝日遺跡ミュージアム公式Webサイト(https://aichi-asahi.jp/)の応募フォームからお申し込みください。なお、オンラインでの参加については、応募フォームからのみ受け付けます。

ク 申込期間
  2023年9月22日(金曜日)から11月19日(日曜日)まで
 ※申込多数の場合は抽選とします。抽選の有無に関わらず、参加いただける方にはメールもしくは電話で11月24日(金曜日)までに連絡します。​

※シンポジウムの詳細については、あいち朝日遺跡ミュージアム公式Webサイト(https://aichi-asahi.jp/)及び水田稲作技術比較研究プロジェクトの公式Webサイト(https://sites.google.com/view/suidenproject/)で御案内していきます。

3 関連イベント

(1)古代体験プログラム

ア 日時
  2023年10月1日(日曜日)から12月24日(日曜日)までの土曜日・日曜日・祝日
  午後3時から(各日1回開催)

イ 場所
  あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(体験学習室)

ウ 定員
  各回先着10人

エ 申込方法
  当日、ミュージアム窓口にてお申し込みください。(事前予約はできません。)

オ 内 容
・10月 ミニチュア石包丁づくり(所要時間45分、教材費50円)
・11月 おうちで焼ける!土器づくり(所要時間60分、教材費400円)
・12月 稲わらを使って正月飾りをつくろう!(所要時間60分、教材費350円)

(2)朝日遺跡弥生ウィーク(「あいちウィーク」特別企画)

ア 日時
  2023年11月21日(火曜日)から11月27日(月曜日)まで
  午前10時から正午まで、午後1時から午後4時まで

イ 場所
  あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室ほか)

ウ 定員
  各日100人

エ 申込方法
  当日、ミュージアム窓口で申込み(事前予約はできません。)

オ 内容
・土器拓本づくり(所要時間30分、無料)
 朝日遺跡から出土した本物の弥生土器の文様を紙へ写し取り(拓本)、オリジナルの栞(しおり)を作ります。

・勾玉アクセサリーづくり(所要時間20分、教材費100円)
 オーブン陶土で作成した勾玉などを組み合わせ、自分だけの首飾りを作ります。​

4 問合せ先

あいち朝日遺跡ミュージアム(指定管理者:朝日遺跡ミュージアム共同事業体)
住所:〒452-0932 愛知県清須市朝日貝塚1番地
電話:052-409-1467(休館日除く 午前9時30分から午後5時まで)
メール:asahi-site-museum@pref.aichi.lg.jp
公式Webサイト:https://aichi-asahi.jp/​

このページに関する問合せ先

愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室
管理グループ
電話:052-954-6782
メール:bunkazai@pref.aichi.lg.jp

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