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知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期 成果普及セミナー「有機・無機材料の3次元可視化技術」の参加者を募集します
愛知県では、知の拠点あいち重点研究プロジェクト※1で生まれた様々な技術や試作品等の開発成果(以下「成果」という。)の普及や技術移転、成果を活用した企業の製品開発支援などを行っています。
「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期(2022年度~2024年度)」の「プロジェクトCore Industry(コア インダストリー)※2」で実施した研究テーマのうち、「塗膜/外用剤の次世代分子デザインに向けた3次元可視化法の確立」では、様々な有機・無機化合物の分布を可視化できる分析法の開発に取り組みました。
この度、本研究テーマの成果であるTOF-SIMS(トフ-シムス)※3による有機物試料の3次元可視化技術や、無機材料を3次元観察できる手法であるX線CT※4に関する講演を行う成果普及セミナーを開催します。講演後は、あいち産業科学技術総合センターの計測分析機器及びあいちシンクロトロン光センターの見学会を開催します(希望者のみ。)。
参加費は無料です。多くの皆様の御参加をお待ちしております。
1 日時
2025年9月11日(木曜日)午後1時30分から午後5時まで
(受付開始:午後1時)
2 場所
あいち産業科学技術総合センター 1階 講習会室
豊田市八草(やくさ)町秋合(あきあい)1267-1 電話:0561-76-8315
(東部丘陵線リニモ「陶磁資料館南」駅 下車すぐ)
3 定員
80名(センター見学会 30名) (申込先着順)
4 参加費
無料
5 内容(詳細は案内チラシを御覧ください。)[PDFファイル/1008KB]
時間 |
内容 |
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13時30分~13時40分 |
開会挨拶 所長 片岡 泰弘(かたおか やすひろ) |
13時40分~14時40分 |
「クライオ3次元イメージング質量分析法について」 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学大学院 生命農学研究科 准教授 青木 弾(あおき だん) 氏 |
14時40分~15時10分 |
「3次元イメージング質量分析を利用した機能性塗膜の解析と性能評価」 中京油脂ホールディングス株式会社 加藤 裕貴(かとう ゆうき) 氏 |
15時10分~15時20分 |
休憩 |
15時20分~15時50分 |
「クライオ3次元イメージング質量分析法を用いた皮膚浸透成分の可視化」 日本メナード化粧品株式会社 山羽 宏行(やまば ひろゆき) 氏 |
15時50分~16時20分 |
「ブルカー3DX線顕微鏡(X線CT、マイクロCT)の原理とアプリケーション例のご紹介」 ブルカージャパン株式会社 中山 悠(なかやま はるか) 氏 |
16時20分~17時00分 |
見学会(希望者のみ) 計測分析機器及びあいちシンクロトロン光センター |
6 対象
製品開発や品質管理に携わる企業の方々をはじめ、どなたでも自由に参加できます。
7 申込方法
次のいずれかの方法により、お申込みください。
※申込時点で定員に達していた場合は、電話又はメールにて早急にお断りの連絡をします。
(1)Webページ
以下のURL又は二次元コードからセンターのWebページにアクセスし、「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期成果普及セミナー」の申込フォームに御記入ください。
申込後に自動返信メールにて確認メールを送信します。
URL:https://www.aichi-inst.jp/acist/other/seminar/
(2)メール
件名を「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期成果普及セミナー9/11参加申込」とし、企業名、所在地、所属、氏名、電話番号、メールアドレス、見学会の参加希望の有無を御記入の上、「10 申込み・問合せ先」までお送りください。
8 申込期限
2025年9月5日(金曜日) 午後5時
申込期限前でも定員に達し次第締め切ります。その場合は、センターのWebページでお知らせします。
9 主催
愛知県、公益財団法人科学技術交流財団
10 申込み・問合せ先
あいち産業科学技術総合センター技術支援部
計測分析室(担当:加藤、内田、原田)
電話:0561-76-8315
メール:seminar@chinokyoten.pref.aichi.jp
【用語説明】
※1 知の拠点あいち重点研究プロジェクト
付加価値の高いモノづくりを支援する研究開発拠点「知の拠点あいち」を中核に大学等の研究シーズを活用したオープンイノベーションにより、県内主要産業が有する課題を解決し、新技術の開発・実用化や新たなサービスの提供を目指す産学行政の共同研究開発プロジェクト。2011年度から2015年度まで「重点研究プロジェクトI期」、2016年度から2018年度まで「重点研究プロジェクトII期」、2019年度から2021年度まで「重点研究プロジェクトIII期」、2022年度から2024年度まで「重点研究プロジェクトIV期」を実施しました。
「重点研究プロジェクトIV期」の概要
実施期間 |
2022年度から2024年度まで |
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参画機関 |
16大学 7研究開発機関等 88社(うち中小企業59社) |
プロジェクト名 |
・プロジェクトCore Industry ・プロジェクトDX ・プロジェクトSDGs |
※2 プロジェクトCore Industry
概要 |
世界を牽引して未来を創りつづける愛知の基幹産業の更なる⾼度化に資する技術開発に取り組む。 |
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研究テーマ |
【研究開発分野】自動車・航空宇宙等機械システム(ハード) (1) スマートファクトリーの完全ワイヤレス化に向けた非接触電力伝送 (2) 超高効率エレクトロニクスを実現するMBDと融合した革新的素材開発 【研究開発分野】高効率加工・3Dプリンティング (3) 金属3D造形技術CF-HMの進化による航空機部品製造用大型ジグの革新 (4) 積層造形技術の深化によるモノづくり分野での価値創造とイノベーション創出 【研究開発分野】次世代材料・分析評価 (5) 塗膜/外用剤の次世代分子デザインに向けた3次元可視化法の確立 (6) カーボンニュートラル社会実現に向けた先端可視化計測基盤の構築 (7) 人工シデロフォア技術を用いた大腸菌群検出技術・装置の開発 (8) 高機能複合材料CFRPの繊維リサイクル技術開発と有効利用法 (9) ナノ中空粒子を用いた環境対応建材の研究開発 |
参画機関 |
7大学 3研究開発機関等 35社(うち中小企業22社) |
※3 TOF-SIMS(飛行時間型 二次イオン質量分析法)
極表面にある様々な無機・有機化合物に関する質量情報を高感度、高空間分解能で得ることができる分析法。TOF-SIMSとはTime Of Flight Secondary Ion Mass Spectrometryの略称。
※4 X線CT
X線(波長1pm-10nmの電磁波)が対象物を透過する際の「透過しやすさ」「吸収されやすさ」の違いを利用して、内部の構造を可視化する装置。CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影法)の略称で、X線で撮影した画像を三次元(立体)像に再構成することで内部構造を非破壊で三次元的(立体的)に評価(観察・検査・計測)することができる。
このページに関する問合せ先
あいち産業科学技術総合センター 技術支援部 シンクロトロン光活用推進室
担当:福岡、杉山(信)、太田
電話:0561-76-8315
メール:seminar@chinokyoten.pref.aichi.jp