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【知事会見】新愛知県がんセンター整備基本計画の策定について
愛知県では、本県のがん対策の中枢を担うがんセンターが、今後も日本のがん医療・がん研究をけん引し続けていくため、将来のがんセンターの整備に向けて検討してきました。
2022年度に庁内検討を開始し、必要な課題の整理などを行いました。また、2023年度は基本構想調査を実施するとともに、がん医療の専門家などで構成された有識者会議を設置し、計4回の会議で将来のがんセンターに必要となる機能等について議論いたしました。これらを経て、2024年4月には新がんセンターのコンセプトとなる「新愛知県がんセンター基本構想」を策定しました。
今年度は基本構想を踏まえて、新愛知県がんセンターの機能、規模、整備手法等に関する調査検討を実施し、この度「新愛知県がんセンター整備基本計画」を策定しましたので、お知らせします。
1 名称
新愛知県がんセンター整備基本計画
2 計画概要
(1)新愛知県がんセンターに備えるべき機能
ア 新規機能
○ がん予防医療研究センター(仮称)の新設
・ 遺伝性腫瘍などを対象とした高度な技術による検診の実施
・ 病院と研究所が一体となり、新たな予防・診断法を開発・提供
○ 緩和ケア病棟の新設
・ 緩和ケア病床のない名古屋市東部地区の病院として緩和ケア病棟を設置
・ がん診断時からの一貫した緩和ケア(緩和医療)の提供
・ 地域と連携した緩和ケアモデルを構築し、専門人材を育成
イ 強化・推進する機能
○ 病院機能
・ がんゲノム医療・細胞療法の充実・強化、難治がん・希少がん医療の集約化、
治験・臨床試験の推進、相談・支援の充実・強化など
○ 研究所機能
・ 橋渡し研究の推進、がん予防・疫学研究の推進、がん情報ネットワークの形成
ウ 基本的な機能・規模
(2)整備計画
以下は現時点で想定する計画であり、今後の更なる検討及び民間事業者からの提案を踏まえて、整備内容を決定します。
ア 整備用地
現地での建て替え整備を実施
イ 建物規模
・ 新病院棟 延床面積 50,200平方メートル (現状 50,795平方メートル)
・ 新研究棟 延床面積 9,800平方メートル (現状 12,473平方メートル)
ウ 整備手法
・ 建て替えにPFI※手法を導入し、発注を効率化
・ 病院部門の運営にもPPP※手法の導入を検討
(PPP/PFIの事業範囲については、今後検討)
※ PPP/PFI(Public Private Partnership/Private Finance Initiative)
PPPとは、国や地方公共団体等と民間企業等が連携して公共サービスの提供を行う事業方式のこと。
PFIはPPPの手法の一つで、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して、
公共施設等の建設、維持管理、運営等を行う事業手法のこと。
エ 整備スケジュール(想定)
2025年度 PFI調達準備
2026年度 入札公告、落札者決定
2027年度~2028年度 基本設計及び実施設計
2028年度末頃 工事着工
2034年度 新病院棟オープン
2038年度 新研究棟オープン
(3)経営形態
経営の一層の効率化を推進し、地方独立行政法人化を含めて、経営形態を検討
3 今後の進め方
2028年度の現地建替での工事着工に向け、2025年度はPFI方式での入札実施に向けた準備を進めます。
新愛知県がんセンター整備基本計画
新愛知県がんセンター整備基本計画 [PDFファイル/389KB]
参考
1 「新愛知県がんセンター整備基本計画」策定までの検討経緯
年度 | 内容 | |
---|---|---|
2022 | 庁内での課題整理 | |
2023 |
新愛知県がんセンター整備有識者会議の開催(2023年7月以降 計4回) 委託調査(新がんセンター基本構想調査委託業務)の実施 |
|
2024 |
「新愛知県がんセンター基本構想」の策定(2024年4月16日) 委託調査(新愛知県がんセンター基本計画等検討業務等)の実施 「新愛知県がんセンター整備基本計画」の策定(2025年3月24日) |
2 愛知県内のがん診療連携拠点病院等指定状況(2025年3月24日現在)
愛知県内のがん診療連携拠点病院等指定状況 [PDFファイル/176KB]
3 名古屋市近郊のがん診療連携拠点病院及び市内の緩和ケア病床保有病院位置図(2025年3月24日現在)
名古屋市近郊のがん診療連携拠点病院及び市内の緩和ケア病床保有病院位置図 [PDFファイル/259KB]
4 愛知県がんセンターの概要
このページに関する問合せ先
愛知県保健医療局健康医務部健康対策課
新がんセンター整備グループ
電話:052-954-7540
メール:kenkotaisaku@pref.aichi.lg.jp