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愛知県における高病原性鳥インフルエンザを疑う事例の確認について(8例目、9例目、10例目、11例目)
本日、半田市の採卵鶏農場(2か所)、常滑市の採卵鶏農場(1か所)及び阿久比町のうずら農場(1か所)において、家畜伝染病である高病原性鳥インフルエンザを疑う事例が確認されました。
1 農場の概要
(1)8例目
所在地:半田市
飼養状況:採卵鶏 約12.7万羽
(2)9例目
所在地:半田市
飼養状況:採卵鶏 約20.6万羽
(3)10例目
所在地:常滑市
飼養状況:採卵鶏 約5.9万羽
(4)11例目
所在地:阿久比町
飼養状況:うずら 約25.1万羽
2 経緯
(1)2025年1月18日(土曜日)の通報内容は、以下のとおりです。
ア 8例目
午前8時10分頃、農場から県西部家畜保健衛生所(武豊町)(以下「家保」)へ、飼養する鶏が5羽以上まとまって死亡して いる旨の通報がありました。
イ 9例目
午前9時頃、農場から家保へ、飼養する鶏が5羽以上まとまって死亡している旨の通報がありました。
ウ 10例目
午前10時10分頃、農場から家保へ、飼養する鶏が3羽以上まとまって死亡している旨の通報がありました。
エ 11例目
午前11時頃、農場から家保へ、飼養するうずらが5羽以上まとまって死亡している旨の通報がありました。
(2)同日、家保の職員が農場に立ち入りし、当該各農場に対して、直ちに【1】鶏等の移動の自粛、【2】出入りの際の消毒の徹底及び【3】農場への関係者以外の立入禁止を指示しました。
(3)あわせて、死亡した鶏等を検体として鳥インフルエンザの簡易検査を実施したところ、陽性であることが判明しました。
(4)これを受け、県は、各農場を中心とした半径3km以内の区域の農場に対して、鶏等の移動自粛等を要請しました。
(5)現在、簡易検査陽性となった検体を県中央家畜保健衛生所(岡崎市)に搬入し、精密検査を実施中です。
3 今後の対応
高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜*の判定は、県中央家畜保健衛生所での検査に基づき、農林水産省が行いますが、その見込みは1月19日(日曜日)午前10時頃の予定です。
疑似患畜と判定された場合は、速やかに記者発表を行った上で、発生農場の鶏等の殺処分などの防疫措置を講ずるとともに、周辺農場の移動制限及び立入検査等を実施します。
あわせて、愛知県特定家畜伝染病緊急対策会議(議長 愛知県知事)を、午前10時30分から愛知県庁本庁舎3階特別会議室において開催します。出席者は知事、古本副知事及び関係局長、議題は半田市、常滑市及び阿久比町における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認について及び防疫方針等についてです。
*疑似患畜とは:家畜伝染病予防法において、患畜となるおそれがある家畜のことで、殺処分などの防疫措置を講じることとなります。
4 その他
(1)我が国の現状においては、鶏肉や鶏卵等を食べることにより、ヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性はないと考えられています。
https://www.fsc.go.jp/sonota/tori/tori_infl_ah7n9.html
(参考 食品安全委員会Webサイト)
(2)現場での取材は、移動車両のタイヤ、取材者の靴裏や衣類などにウイルスが付着し、他の農場へ持ち込む恐れが極めて高いこと、農家の方のプライバシーを侵害しかねないことなどから厳に慎むよう御協力をお願いいたします。特に、ヘリコプターやドローンを使用しての取材は防疫作業の妨げとなるため、厳にお控えくださるようお願いいたします。
(3)今後も、迅速で正確な情報提供に努めますので、生産者等の関係者や消費者は根拠のない噂などにより混乱することがないよう、御協力をお願いいたします。
(参考)簡易検査の結果(陽性検体数/検査検体数)
・検査検体は気管(ただし、うずらは気管とクロアカ※)
例数 |
死亡した鶏等 |
死亡鶏等周辺の生きた鶏等 |
8例目 |
8/8 |
1/2 |
9例目 |
8/8 |
2/2 |
10例目 |
3/3 |
0/7 |
11例目 |
気管:2/8 クロアカ:7/8 |
気管:0/2 クロアカ:1/2 |
※クロアカとは、総排泄腔とも呼ばれており、直腸、排尿口、生殖口を兼ねる器官で鳥類や爬虫類等に見られる。
このページに関する問合せ先
愛知県特定家畜伝染病防疫部会
農業水産局畜産課家畜防疫対策室
担当 草野、吉岡
電話 052-954-6425
メール chikusan@pref.aichi.lg.jp