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百日咳が流行しています
2025年6月12日(木曜日)発表
百日咳が流行しています!
1 概要
百日咳を診断した医師は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、最寄りの保健所へ届出を行います。
愛知県における本年の累計届出数は、2025年第23週(2025年6月2日(月曜日)~6月8日(日曜日))までに809件となっており、昨年同期15件の約54倍であり、昨年1年間の届出数150件を大きく上回っています。
全国でも同様に患者数が増加しており、本年の累計届出数は、2025年第22週現在25,037件、昨年同期367件の約68倍となっており、昨年1年間の届出数4,054件を大きく上回っています。
今後も、流行がしばらく続くことが予想されますので注意が必要です。
百日咳は、激しい咳が長期間続き、乳幼児が感染した場合は重症化し、命を落とすこともありますので、早めに医療機関を受診しましょう。また、百日咳は生後2月から予防接種法に基づく予防接種(定期接種)の対象となっていますので、速やかに予防接種を受けましょう。
成人においては、乳幼児への感染を防ぐため、咳が長引く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
2 百日咳の発生状況(届出数)
愛知県における百日咳の年齢層別届出数(2025年23週現在)
3 百日咳について
百日咳は、百日咳菌の飛沫感染により起こる急性の気道感染症です。
通常は、感染後5~10日間の潜伏期間を経て、普通のかぜのような症状で始まり、次第に咳がひどくなり、顔を真っ赤にしてコンコンと激しく咳込み、最後にヒューと笛のような音を立てて大きく息を吸う発作をおこします。
乳児では重症になり、特に新生児がかかると無呼吸になり、命を落とすこともあります。また、肺炎や脳炎を合併することもあります。
成人の百日咳では、咳が長期にわたって持続するものの、乳幼児にみられるような典型的な症状が見られないために診断が見逃されやすく、感染源となって周囲へ感染を拡大してしまうこともあるため、注意が必要です。
4 予防・治療について
○症状がある場合は、マスクを着用するなど「咳エチケット※」を心掛けましょう。
○外出後等には、石けんで手を洗いましょう。
○十分な休養とバランスの取れた食事を心掛けましょう。
○人混みや繁華街への外出を控えましょう。
○百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。生後2月から予防接 種法に基づく予防接種(定期接種)の対象となりますので、速やかに予防接種を受けましょう。
○生後6カ月以上は、抗菌薬による治療が検討されます。また、咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。
※咳エチケット ・咳やくしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。 ・鼻汁、痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。 ・咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。 |
このページに関する問合せ先
愛知県保健医療局感染症対策課
感染症グループ
電話:052-954-7490
内線:5193,3777
メール:kansen-taisaku@pref.aichi.lg.jp