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「シマウマ模様の塗装による牛の吸血昆虫対策」に関する研究 によりイグノーベル賞生物学賞を受賞した共同研究論文執筆者に 知事が愛知県特別表彰を授与します
2025年9月19日(金曜日)(現地時間9月18日(木曜日))に米国ボストン大学で第35回イグノーベル賞授賞式が開催され、愛知県農業総合試験場と京都大学が共同で2019年に論文発表した「シマウマ模様の塗装による牛の吸血昆虫対策」が生物学賞を受賞しました。
この度、愛知県農業総合試験場において研究に携わった、筆頭論文執筆者の国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(元愛知県農業総合試験場)の兒嶋朋貴(こじまともき)さん始め共同研究論文執筆者に対し、知事が、その功績をたたえる愛知県特別表彰を授与します。
1 特別表彰授与式の概要
(1)日時
2025年10月14日(火曜日) 午前11時45分から正午まで
(2)場所
愛知県公館
(3)受賞者(敬称略)
【愛知県農業総合試験場畜産研究部(論文執筆時)】
・筆頭論文執筆者・責任著者
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 兒嶋 朋貴※
(2023年3月愛知県退職)
・共著者
愛知県農業水産局中央家畜保健衛生所 青木 直人(あおき なおと)※
愛知県農業水産局畜産課 内山 雄紀(うちやま ゆうき)※
愛知県農業水産局畜産総合センター 佐藤 精(さとう せい)※
愛知県農業水産局畜産総合センター 福島 宜彦(ふくしま よしひこ)※
愛知県農業総合試験場 増田 達明(ますだ たつあき)※
愛知県退職 上田 淳一(うえだ じゅんいち)※
愛知県退職 木野 勝敏(きの かつとし)※
愛知県退職 松原 靖(まつばら やすし)※
【京都大学大学院農学研究科】
准教授 大石 風人(おおいし かざと)
名誉教授 廣岡 博之(ひろおか ひろゆき)
注)※の9名が、特別表彰授与式に出席
(4)内容
ア 愛知県特別表彰授与
イ 記念撮影
ウ お祝いの言葉(大村知事)
エ 歓談
2 愛知県特別表彰の理由
「シマウマ模様の塗装による牛の吸血昆虫対策」共同研究論文執筆者は、牛の飼育現場における吸血昆虫対策について、常識にとらわれない柔軟で大変ユニークな発想と研究の実行力が高く評価され、イグノーベル賞の受賞につながった。
その功績は、本県農業の振興に資するものであるとともに、ユーモアあふれる国際的に著名な賞の受賞を通じて、県民に明るい話題を提供したほか、農業総合試験場の創意ある研究開発の姿勢が全国的に報道されるなど、愛知県の名声向上にも寄与し、社会的にも大きな反響を呼んだことから、表彰に値するため。
3 イグノーベル賞受賞成果の概要
(1)受賞成果
「Cows painted with zebra-like striping can avoid biting fly attack(シマウマ模様の塗装による牛の吸血昆虫対策)」(英語科学雑誌PLOS ONE掲載)に係る業績
(2)内容
シマウマ様の縞模様を牛の体表に塗装することで、吸血昆虫(サシバエ、アブ等)による被害を軽減させる効果があることを解明
【参考】
1 愛知県特別表彰について
・表彰対象:功績が極めて顕著で県民に明るい希望を与えたり、県の名声を高めるなど、その社会的反響が大きく、表彰に値すると認められるもの
氏名 | 表彰日 | 功績等 |
---|---|---|
高木 守道 | 1981年3月29日 |
中日ドラゴンズ選手 |
伊藤 みどり※※ | 1988年3月4日 |
フィギュアスケート選手 |
ししい えいこ 獅子井 英子※※ |
1988年3月4日 |
ショートトラックスピードスケート選手 |
イチロー (鈴木 一朗) |
1994年12月20日 |
オリックスブルーウェーブ選手 |
成田 きん 蟹江 ぎん |
2000年1月23日 |
双子姉妹(107歳) |
中日ドラゴンズ | 2007年11月26日 | 53年ぶりに日本シリーズを制覇し、日本一に輝くとともに、アジアシリーズを制覇 |
藤井 聡太 | 2018年3月30日 | 史上最年少でのプロ棋士デビュー以来、公式戦29連勝の新記録の樹立や、最年少棋戦優勝など、数々の歴史的記録を塗り替えた。 |
注)※※ 伊藤みどり氏及び獅子井英子氏の功績は、現在では、1989年に創設された「愛知県スポーツ顕彰」の対象。なお、伊藤みどり氏は、1992年アルベールビルオリンピックの銀メダルで「スポーツ功労賞」を受賞。
2 イグノーベル賞について
・イグノーベル賞は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞。ノーベル賞のパロディとしてマーク・エイブラハムズ(米国の科学雑誌編集長)が1991年に創設。(出典:wikipedia)
・受賞分野は、ノーベル賞と同じ分野のほか、生物学、心理学、昆虫学、など多種多様で、毎年10部門ほどを選定。
・35回のうち、日本人の受賞は今回を含め28回(同年で複数受賞があり、受賞数は31回)。2007年から2025年まで19年連続で受賞。2024年は「豚などの動物にお尻から呼吸する能力があることを発見(東京医科歯科大学等)」で「生理学賞」を受賞。
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