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重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)に 注意しましょう!!
愛知県では、今年に入り、昨日(7月23日)までに重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者が7名発生しております。
SFTSは、主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。
夏季には農作業やレジャー等でマダニが生息する草むらや藪に入る場面が多くなりますので、肌を露出しない服装にしたり、虫よけ剤を使用するなどマダニに咬まれないよう注意しましょう。
1 2025年の県内におけるSFTS発生状況
|
発生届日 |
年代 |
性別 |
居住地 |
症状等 |
感染が疑われる行動歴 |
---|---|---|---|---|---|---|
(1) |
5月12日 |
70代 |
男 |
瀬戸保健所管内 |
発熱、血小板減少 |
登山 |
(2) |
6月3日 |
50代 |
女 |
豊田市保健所管内 |
発熱、食欲不振 |
除草作業 |
(3) |
6月24日 |
90代 |
男 |
豊田市保健所管内 |
発熱、筋肉痛、食欲不振、倦怠感等 |
不明 |
(4) |
7月23日 |
90代 |
女 |
半田保健所管内 |
発熱 |
農作業 |
(5) |
7月23日 |
60代 |
男 |
豊田市保健所管内 |
発熱、頭痛、倦怠感等 |
農作業 除草作業 |
(6) |
7月23日 |
70代 |
男 |
豊田市保健所管内 |
発熱、倦怠感、関節痛等 |
農作業 除草作業 |
(7) |
7月23日 |
80代 |
男 |
豊田市保健所管内 |
発熱、倦怠感等 |
農作業 |
※最新の発生状況は、感染症対策課のホームページ
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kansen-taisaku/sfts.html)をご覧ください。
2 全国及び県内のSFTSの発生推移
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2020年 |
2021年 |
2022年 |
2023年 |
2024年 |
2025年※ |
---|---|---|---|---|---|---|
全 国 |
78 |
110 |
118 |
134 |
120 |
110 |
愛知県 |
0 |
1 |
1 |
1 |
2 |
7 |
※ 全国の発生状況については第28週(7/7~7/13:速報値)が、愛知県は7月23日時点が最新のデータです。
3 SFTSについて
主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。
潜伏期間は、6日~2週間程度です。
主な症状は発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)であり、ときに、頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴います。
血液所見では、血小板減少、白血球減少、血清酵素の上昇が認められます。
致死率は10~30パーセント程度です。
4 予防について
(1)マダニに咬まれないために
・草むらや藪などに入る場合は、肌の露出を少なくしましょう(長袖・長ズボンを着用する、足を完全に覆
う靴を履く)
・虫除け剤(成分にDEET(ディート)やイカリジン含むもの)を適切に使用しましょう。
・屋外活動後は入浴し、ダニに咬まれていないか確認しましょう。
(2)マダニに咬まれた場合
・マダニに咬まれているのを見つけたときは、無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関で処置
(マダニの除去、洗浄など)をしてもらいましょう。
・マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、すぐに医
療機関を受診しましょう。
このページに関する問合せ先
愛知県保健医療局感染症対策課感染症グループ
担当:山本、田中
電話:052-954-7490
内線:5193、3777
メール:kansen-taisaku@pref.aichi.lg.jp