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2025年版「水産業の動き」を作成しました

ページID:0559896 掲載日:2025年12月9日更新 印刷ページ表示
14 海の豊かさを守ろう
2025年12月9日(火曜日)発表

2025年版「水産業の動き」を作成しました

 愛知県ではこの度、水産業の動向資料である「水産業の動き」の2025年版を作成しました。

 この資料は、1961年から毎年作成しているもので、本県の水産業の状況を把握するとともに、今後の施策へ活用するため、農林水産省の統計や県独自資料の分析などから最近の水産業の動きを主要な項目ごとに取りまとめたものです。

 各項目の中で、特徴のある動きについては解説を入れたほか、最近話題となっている事柄については「時の話題」として掲げています。

 この資料は、以下の県農政課Webページでご覧いただくことができます。

 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/nousei/ugoki-rekinenn.html

2025表紙

水産業の動き2025 [PDFファイル/4.94MB]←クリックで閲覧できます

「水産業の動き」の概要

1 愛知県水産業の動向

(1) 2023年の漁業・養殖業総生産量は52,819tで、くるまえび、がざみ類、あさり類が全国第1位(p.1、3、12、29)

 2023年の漁業・養殖業総生産量は対前年比3.6%増の52,819tとなりました。海面漁業・養殖業生産量は全国第19位、内水面養殖業の収獲量は全国第2位となりました。

 本県では、生産量で全国上位を占める魚種も多く(下表)、沿岸漁業や養殖業を中心とした特色ある水産業が営まれています。

  【表】全国で上位を占める品目(生産量)
 全国順位 2023年 2022年
 第1位

くるまえび、がざみ類、

あさり類

くるまえび、がざみ類、

あさり類、あゆ養殖

 第2位

くろだい、うなぎ養殖、

あゆ養殖、きんぎょ養殖

しらす、くろだい、

うなぎ養殖、きんぎょ養殖

 第3位

しらす

 第4位 すずき類 にぎす類、すずき類
(資料 海面漁業生産統計調査、内水面漁業生産統計調査、県水産課調べ)

(2) 2023年の海面漁業漁獲量は38,589tで、うち船びき網が56.9%(p.1、13)​

 2023年の海面漁業漁獲量は対前年比2.7%増の38,589tとなりました。漁獲量の内訳は、漁業種類別では船びき網が56.9%、小型底びき網が15.0%を占めており、魚種別では、かたくちいわしが23.2%、しらすが12.2%、まいわしが11.2%あさり類が7.5%を占めています。

 2023年の海面漁業産出額は、対前年比43.9%増の168.5億円となっています。

(3) 2023年の内水面養殖業収獲量は4,763tで全国第2位(p.1、15)​

 2023年の内水面養殖業収獲量は4,763tで全国第2位でした。

 うなぎ養殖の収獲量は内水面養殖業の約8割を占めており、2023年は前年比9.4%減の3,810tとなりました。

2 時の話題

(1) 「漁業生産に必要な望ましい栄養塩管理のあり方」について (p.20~21)

 近年、海域の栄養塩が不足する「貧栄養化」により、ノリの色落ちやアサリの身入り低下など、漁業生産への影響が深刻となっています。県が設置した「愛知県栄養塩管理検討会議」では、2022年度から2年間実施された「水質保全と『豊かな海』の両立に向けた社会実験」の結果検証とともに、望ましい栄養塩管理のあり方を検討し、漁業生産に必要な栄養塩濃度を「全窒素で0.4 mg/L以上、全リンで0.04 mg/L以上」と結論付けました。

(2) カタクチイワシ太平洋系群のTAC(※)管理開始について(p.22~23)

 改正漁業法に基づき、国は「新たな資源管理の推進に向けたロードマップ」を策定し、このロードマップに基づき、TAC管理が順次検討、実施されてきました。2025年1月からは、本県漁業において重要な資源であるカタクチイワシ太平洋系群のTAC管理が開始されることが決定しました。

※TAC(Total Allowable Catch)…魚種ごとに管理される年間の漁獲可能量

(3) 矢作ダム及び矢作川堆積砂を活用した干潟・浅場造成(p.24~25) 

 干潟や浅場は、アサリなど多くの二枚貝の漁場のほか、多様な魚介類の産卵・育成の場となります。県では干潟・浅場の造成を継続的に進めていますが、造成材となる砂の確保が課題です。ダムや河川の堆積砂は優良な造成材であることがわかってきたため、2021年度から国土交通省との連携のもと、矢作ダムや矢作川の堆積砂を活用し、西尾市地先で事業量を増大して造成を進めています。

(4) 水産試験場の情報発信をリニューアルしました(p.26~27)

 水産試験場では、スマートフォンで見つけやすくて視覚的にわかりやすく、また、自分に必要な情報の更新があればSNSでお知らせする新システム「Ai-FISH」を2024年度に開発し、情報発信を大幅にリニューアルしました。

このページに関する問合せ先

愛知県農業水産局水産課
企画・環境グループ
担当:日比野・田中
電話:052-954-6458
内線:3783・3795
メール:suisan@pref.aichi.lg.jp

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