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名古屋コーチンの歴史と特徴
名古屋コーチンの歴史
- 名古屋コーチンは、旧尾張藩士の海部兄弟が、在来種とバフコーチンとの交配により作出しました。
- 明治38年(1905)に国産実用鶏第1号として日本家禽協会から公認されました。
- 大正8年には公式名称が名古屋種に改称されましたが、現在でも名古屋コーチンの通称が一般的に使われています。
- 昭和30年代まで名古屋コーチンは卵肉兼用種として、その名を全国に馳せました。
- 昭和30年代後半に種鶏の輸入が自由化されると、肉専用、卵専用と効率を重視した外国鶏が全盛となり名古屋コーチンの飼養は衰退しました。
- 昭和40年代後半になると昔ながらの「かしわ」の味が求められるようになり、名古屋コーチンが再び脚光を集めるようになりました。
- これを受け愛知県では、名古屋コーチンの改良を本格化させ、昭和59年に肉質を重視した肉用タイプ、平成4年には新肉用タイプ、平成12年には卵質を重視した卵用タイプの供給体制を整え今日に至っています。
名古屋コーチンの特徴
名古屋コーチンの外観の特徴がわかる写真です。
- 卵肉兼用種で、日本の地鶏では唯一、実用鶏を生み出すために他の品種を交配させておらず、純粋種同士の交配により実用鶏を生産しています。
- 肉用名古屋コーチンは、おおむね4~5か月齢で出荷され、出荷時の体重は、20週齢の雄で2.7~3.0kg、雌で2.0~2.4kgとなります。
- 産卵数は、卵用名古屋コーチンで年間約250個(産卵率約70%)です。
- 羽色は淡い黄褐色、眼は赤栗色、脚は鉛色です。
- 雄は、羽色の赤味が強く、尾羽は緑黒色をしています。
- 雌は、体色のほとんどが淡い黄褐色で、尾羽の先端は黒色をしています。
問合せ
愛知県 畜産総合センター種鶏場
電話: 0568-39-6206
FAX: 0568-39-6207
E-mail: syukeijo@pref.aichi.lg.jp