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治山工事が着実に進みました
平成26年~令和元年度にかけて、知多郡南知多町豊浜地区において治山工事を実施しました。
当該地区は南知多町南端に位置し、斜面直下には国道や人家、斜面には津波避難路、斜面上部には避難場所となる公園等、重要な保全対象があります。
ここでは、南海トラフ地震等の大規模地震による山腹崩壊を防止するため、地震力を考慮した「ロープネット・ロックボルト併用工法」による整備を行いました。
本工法は、平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに開発された斜面安定工法で、豪雨だけでなく大規模な地震についても想定し、安定計算がされています。
基本構造は、地表面を格子状に覆うロープネット、地山に挿入・打設されるロックボルト、ロープネットとロックボルトを連結する支圧板から構成されており、これらが相互の動きを補完しながら斜面の安定化を図り、表層崩壊を抑止します。