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平成27年7月

ページID:0085408 掲載日:2015年7月31日更新 印刷ページ表示

食用ぎくのIPM展示ほを三河温室菊部員で勉強!

 食用ぎくなどのマイナー作物は、登録農薬が少ないため病害虫防除に苦慮しています。農業改良普及課は、農薬の登録拡大を促進するとともに、IPM(総合病害虫管理)による防除を推進するために生産者や農業総合試験場などと協力し、展示ほの設置・調査を実施しています。

 6月19日に、三河温室園芸組合菊部で「天敵利用試験・栽培研究会」を開催しました。天敵利用試験の展示ほでは、農業改良普及課から農家に天敵と粘着板の設置の仕方や定点を決めて葉上をルーペで観察する方法を指導した結果、昨年と比べてアザミウマ類の食害による花の褐変が大幅に減りました。展示農家は会心の出来と評価し、今後も天敵を利用した防除に取り組む意欲を見せていました。天敵は価格が高く、防除効果が不安定であるとともに速効性を欠くなど使いこなすのが困難であるため、天敵放飼や農薬散布のタイミングを逃さないように、苗の状態や気象条件に注意して観察することの重要性を説明しました。

 農業改良普及課はIPMのための取組が普及・拡大するように、今後とも指導していきます。

設置された粘着板・天敵とほ場風景

左:設置された粘着板
中:設置された天敵
右:展示ほの様子

土をこねて性質をチェック!土づくりについて学ぶ

 農業改良普及課は、若手女性農業者30名を対象に、農業経営や農家生活の基礎知識を学び、自家の経営への関わり方を考えようという目的で、「フレッシュミセス講座」を企画・開催しています。6月24日には、第1回目として「土壌の基礎知識」をテーマに、豊川市御津文化会館(ハートフルホール)にて行いました。

 当日、農業改良普及課の渡邊主任から、参加者各自が持参した土に水を加えてこね、どの程度まで土を細くまとめられるかにより土性を調べられるということを紹介しました。参加者からは「すぐに水も肥料も抜けてしまうのは、砂が多い土ということと関係していたのか」との感想があり、土性と作目の関係性について話題が広がっていました。

 その後、「肥もちがよいとは、どういうことなのか」や「土壌診断項目にあるpHやECとは何か」について講義を行いました。講義後の意見交換会では、参加者からは、「専門的な話で難しかったけれど、夫が知っていることの一部をわかったような気がして嬉しかった」、「家に帰って土壌診断の結果をもう一度見直してみたい」と前向きに農業経営に関わっていこうとする声がありました。

 農業改良普及課は、今後講座を3回開催し、若手女性農業者の経営参画に向けた支援を行っていきます。

フレッシュミセス講座第1回目

左:土をこねて土性を調べる参加者
右:意見交換会の様子

問合せ

愛知県 東三河農林水産事務所

E-mail: higashimikawa-nourin@pref.aichi.lg.jp