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平成28年9月

ページID:0142955 掲載日:2016年9月30日更新 印刷ページ表示

T牧場がデントコーンのラップサイレージを生産開始

 8月17日に、豊橋市で酪農を営むT牧場(経産牛50頭)が、愛知県では珍しいデントコーンのラップサイレージ生産を開始しました。

 T氏は、3haのほ場でデントコーンやソルゴーなどを栽培しサイレージを生産する一方、豊橋稲WCS組合(水稲農家5戸、酪農家12戸)の代表を務め耕畜連携で稲WCSを生産するなど、積極的に自給飼料の生産を行っています。

 昨年まで、デントコーンはサイロでサイレージ化してきましたが、収穫・調製作業に時間がかかること、サイロから取り出し時に空気に触れ品質が劣化することなどの問題がありました。

 そこで、平成28年度の畜産クラスター事業(1/2リース)を活用して、新たに開発されたデントコーンをロール状に梱包する専用収穫機を導入して、作業性の向上と品質改善に取り組みました。農業改良普及課では、デントコーンサイレージが栄養価の優れる自給飼料との認識のもと、T牧場における収穫(刈取り、梱包)・調製(ラッピング)作業や収量・品質を調査しました(表)。今後も地域の自給飼料の生産拡大を支援していきます。

デントコーンラップサイレージの収穫

左:収穫作業の様子、右:ロール状のデントコーン

デントコーンラップサイレージ収穫調査結果

冷房で前進!ハウス栽培次郎柿の出荷が始まる

 JA豊橋柿部会温室柿研究会(5名)では、「次郎」の加温ハウス栽培に取り組み、「温室柿」として出荷しています。今年は、8月22日に初出荷しました。全国的には、奈良県と和歌山県で渋柿「刀根早生」がハウス栽培されていますが、「次郎」のハウス栽培は豊橋市と静岡県浜松市だけでの取組みであり、「刀根早生」にない美味しさと希少性から、果実専門店では1果2,000円で売られています。

 研究会では、昨年から取り組んでいた、着色促進を目的としたヒートポンプによる夜間冷房に成果を見出したことから、今年は1日の稼働時間を長くし、出荷初期から安定した量を出荷しています。

 9月2日に市場関係者を招いた出荷会議があり、研究会員の1名は「今年は雨が少なかったため小玉が多く栽培に苦労したが、美味しいカキに仕上がった。露地カキの出荷に上手につなげていきたい。」と、今年の状況について語っていました。

 これから豊橋のカキシーズンが始まります。農業改良普及課は、その先陣を切る「温室柿」発展のため、これからも支援していきます。

ハウス栽培次郎柿の出荷

左:目揃い会で等階級を確認、右上:市場関係者がハウスを視察、右下:色づくハウス次郎柿