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平成30年10月

ページID:0221670 掲載日:2019年1月7日更新 印刷ページ表示

デルフィニウムの高温対策に関心が高まる

 豊橋市のデルフィニウム栽培は平成3年に始まり、シネンシス系デルフィニウムの全国一の産地となっています。JA豊橋デルフィニューム部会では8月上旬~10月上旬に定植を行いますが、8月定植は高温による立ち枯れや早期抽台(早く花が咲くため短い切花となる)し、品質低下などを招きやすい問題があります。そのため、平成29年から農業改良普及課は、ヒートポンプを導入した2部会員のハウスに実証ほを設けて、夜間冷房による高温対策について技術確立に取り組んでいます。

 平成30年の夏は定植前から平年以上の暑さが予想されたこともあり、夜間冷房を実施した部会員は5戸に増加しました。初めて取り組んだ部会員は、「この時期の定植では、枯れや生育不良で必ず補植が必要だったが、今年は1本もしないで済んだ」とその効果を実感していました。

 農業改良普及課では今後もデルフィニウムの安定生産に向けた取組を支援していきます。

成育中のデルフィニウム

写真:順調に生育するデルフィニウム(右奥がヒートポンプ)

 

新規就農者セミナーを開催、経営の課題・目標を考える

 農業改良普及課は、就農3年目までの新規就農者及び農業次世代人材投資資金受給者を対象として新農業経営者セミナーを開催しており、平成30年9月19日(水曜日)、第1回の経営管理研修及び部門別研修を行い、13名が参加しました。

 前半の「経営管理研修」では、決算書の読み方と題して簿記に関する講義を行い、受講者は税理士から簿記の重要性と活用方法を学びました。後半の「部門別研修」では、作目別に5つのグループを作り、技術指導グループの普及指導員や他の参加者と真剣に意見を交えながら自分の経営における課題、将来の目標、目標を達成するための手段を検討しました。

 受講者からは、「これを機に経営の勉強を始めたい」「普及指導員の丁寧なアドバイスが参考になった」「同じ作目の農家と話す機会ができて良かった」等の感想が聞かれました。

 今年度は全4回の研修を計画しており、今後、農業制度研修及び病害虫防除研修、農業機械研修、土壌肥料研修などの研修を開催し、新規就農者の農業経営に関する基礎知識習得に向けて支援していきます。

部門別研修の様子

 写真:部門別研修の様子