ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

令和元年8月

ページID:0270923 掲載日:2020年1月31日更新 印刷ページ表示

生育・環境が見えてきた!JA豊橋イチゴあぐりログ

 令和元年6月28日(金曜日)、JA豊橋いちご部会の若手の会環境制御部門(あぐりログ研究会員6戸)が、平成29年から2年間の活動総括を行いました。施設内環境と生育のデータ収集により、加温と果房の成熟スピードとの関係や、摘葉と葉の展開速度の関係が「見える化」されました。この活動によって従来の知見と産地のデータを関連付けて示すことができたため、農家から「分かりやすい」と評判でした。

 JA豊橋いちご部会では平成29年からあぐりログ研究会を立ち上げ、月1回の研究会でお互いにデータを示し共有しています。今回は、2年分のデータを元に、研究会員5名、JA、経済連、農業改良普及課で目指すべき施設内環境や草姿を話し合いました。

 2年分のデータから、「(1)早朝・夕方加温を行うほ場や日中の最高温度の高いほ場では果房成熟速度が早い(2)摘葉に適した時期の指標となる10日あたりの展開葉数」などが明らかになりました。

 こうした点を農家は感覚として理解していましたが、今回、室温や摘葉管理のポイントを数値で示し整理することができました。

 この内容を取りまとめ、7月9日(火曜日)の部会研修会で農業改良普及課が報告し、部会員からは、加温の効果や展葉が産地の数値で示され、わかりやすく、次作の参考になると好評でした。

今後は研究会員全戸で排液、日射、地温センサーを導入し、給液管理を検証する予定で、生産者の研究活動への意欲がますます高まっています。

JA豊橋イチゴあぐりログ

写真:いちご部会研修会での説明

ハウスミカンの高温対策用遮光剤をドローンで試験散布

 

 令和元年7月3日(水曜日)、蒲郡市神ノ郷町内のハウスミカン温室で、ドローンによる遮光剤塗布試験が初めて行われました。

 近年、夏季の高温で着色が遅れ出荷計画に影響を及ぼすようになり、その対策としてハウスに遮光剤を塗布してハウス内の温度を下げています。しかし、ハウスは軒が高いため、遮光剤の塗布作業には危険性が伴います。そこで、今回、安全性の確保と時間短縮を目的に、JA蒲郡市と東海物産の主催でドローンによる散布試験が行われました。

 その結果、10a当たり遮光剤14リットルを約3分で散布することができ、経費は作業オペレータ3名の作業料と高所作業車のレンタル込みで約10万円でした。まだデモンストレーションの要素が強いですが、見学した農家からは「共同で利用すれば戸別の経費は安くなる。安くなれば利用する農家も増えるのではないか」と期待する声も上がっていました。

 農業改良普及課では今後もJAと協力して遮光剤や被覆資材の利用による高温対策を推進していきます。

ハウスミカン ドローンで試験散布

写真:ドローンによる遮光剤塗布試験

「インドアグリーンフェア」を開催~インテリアとして観葉植物を提案~

 「家庭にもっと植物を取り入れて欲しい」という豊橋市花き園芸振興協議会鉢物部会員の発案から、観葉植物のPRの場としてハウジングセンターのモデルハウスに注目し、展示の提案をした結果、令和元年7月28日(日曜日)、豊橋中日ハウジングセンターで「インドアグリーンフェア」としてイベントが開催されました。

 モデルハウス全22棟に観葉植物を展示し、おしゃれなインテリアとして観葉植物の利用法を提案しました。展示の他にも、即売会、生産者や花屋が講師となってフラワーアレンジメント教室・苔玉教室を開催し、親子連れが慣れない手つきで作品作りを楽しんでいました。

 本イベントは、国産花きの生産・供給体制の強化、消費の拡大等を図る国の令和元年度持続的生産強化対策事業のうちの次世代国産花き産業確立推進事業を活用しました。

 農業改良普及課は、生産者の意見の取りまとめ、生産者とハウジングセンターや中日新聞との打合せの日程調整、打合せでの提案等を支援しました。(8月2日:中日新聞)

 本イベントで生産者は手応えを感じ、これからも開催時期・場所を変えて、より多くの人に見てもらえるイベントを行っていきたいと考えています。

観葉植物展示  苔玉教室

左写真:観葉植物の展示

右写真:苔玉教室