本文
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)について
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは
人生の中で、病気や事故により、自分の意思を伝えることが難しくなる場面が訪れるかもしれません。そんな「もしも」のときに備えて、あらかじめ自分の希望する医療やケアについて考え、信頼できる人たちと話し合って共有しておくプロセスが「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」です。厚生労働省は、ACPの愛称を「人生会議」と名付け、普及啓発に活用し、認知度の向上を図っています。
ACPの重要性
ACPは、本人の価値観や希望を明確にし、周囲の人がそれを理解すること、本人の意思決定が困難な状況になっても、意思を尊重できるようにすることを目的としています。「どこで過ごしたいか」「どのような治療を受けたいか」「誰にそばにいてほしいか」など、人生の最終段階における選択を整理しておくことで、意思表示ができなくなった時に本人の意思が尊重され、家族や医療・介護従事者が迷わず対応できるようになります。ACPは人生の最終段階を自分らしく生きるための大切な準備です。
ACPの進め方
ACPは一度きりの話し合いではなく、時間をかけて繰り返し行うことが理想です。
例えば以下のようなステップがあります。
例えば以下のようなステップがあります。
ステップ1➤自分の価値観や希望を整理する
・どんな医療を受けたいか、受けたくないか
・最期の過ごし方についての希望
・どこで療養したいか(自宅、施設、病院など)
ステップ2➤信頼できる人と話し合う
・家族、友人、医療・介護従事者など
・自分の考えを伝え、理解してもらう
ステップ3➤文書にまとめる
・エンディングノートなどに記録する
・医療機関、介護事業所などに共有することも有効
ステップ4➤定期的な内容の見直し
・最新の希望を反映させるため、ステップ1.2.3.を繰り返す
ACPはいつ、誰でも始められます。まずは、自分が大切にしたいことや望む医療・ケアについて考えてみましょう。
11月30日は「人生会議の日」
厚生労働省は11月30日を「いいみとり・みとられ」の語呂から、「人生会議の日」と定めています。また、「人生会議」という愛称が国民一人一人の生活の中に、より浸透するようPRツールとして、ロゴマークを定めています。


