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ご家族へ

ページID:0433565 掲載日:2022年11月25日更新 印刷ページ表示

ご家族へ

 ある日突然、子どもがひきこもってしまったら・・・。
 ご家族にとっては、なぜなのか分からず、ずいぶん悩まれてきたことと思います。けれど、過去に原因を探したり、御自分を責めたりしても解決にはつながりません。ひきこもりは何か一つの原因によるものではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合って生じてくるものです。ひきこもりは、どの家庭にも起こりうることです。
 過去の「原因捜し」にエネルギーを費やすよりも、これからどうしたらよいかという「未来のこと」に意識を向けましょう。ひきこもっているご本人にとって、多くの場合、身近にいるご家族だけが、関わったり話したりする唯一の存在であり、ご家族の役割はとても大切なものとなります。

 

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(1) 安心できる雰囲気作りを心がけましょう。

 ひきこもりは、ご家族からみて「甘え」や「怠け」にみえることがあるかもしれません。しかし、ご本人は、ひきこもっていることで苦しみ、家族から見捨てられるのではと不安や悩みを抱えていることが多いのです。ご家族の何気ない一言で、ご本人は責められているように感じたり、逆に過剰な愛情や励ましが、ご本人へのプレッシャーとなり、かえって状況を悪化させることがあります。
 焦って干渉したり、何かをさせようとはせず、まずはご本人のつらさや苦しさを心にとめ、適度な距離をとって、ご本人もご家族もリラックスして過ごせる環境をつくっていきましょう。

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(2) 家族自身が生活を楽しみましょう。

 ひきこもりの問題は、ご本人だけでなくご家族にも大きな影響を与えます。ご本人のことで頭がいっぱいになってしまうと、心も体も疲れ果て、気持ちの面でも生活の面でも社会から孤立しがちになります。そのような状態でご本人を支えることは、とても大変です。家庭内で神経を使いすぎ、緊張が強い状態では、ご本人もご家族もストレスを感じることでしょう。
 ご本人がリラックスできる環境をつくるためには、ご家族それぞれが自分の生活を楽しみ、ゆとりをもつことが大切です。ご本人が苦しんでいるのに、自分だけ楽しむのは気がひけるという方もいるかもしれません。しかし、ご家族が疲労困ぱいし、社会から孤立しがちになると、家庭内が行き詰まってしまいます。まずは、ご家族自身が積極的に外へ出て、日々の生活を楽しまれてはいかがでしょうか。家庭内の緊張が和らぐことで、解決の糸口につながるかもしれません。


(3) 家族だけで抱え込まずに、相談窓口を利用してみましょう。

 ひきこもりの問題では、ご家族が強いストレスを感じて、精神的に不安定になったり、気分が落ち込んだりすることがよくあります。また、世間の目を気にして隠そうとしたり、誰にも相談せずに解決しようとすることで、ご家族だけで困難を抱え込んでしまいがちです。その結果、かえって家族が社会から孤立したり、これまでどおりの生活をしづらくなったり、ひきこもりを長引かせてしまうことが多くあります。
 ご家族自身が楽になるために、他の人や専門家に相談することも大切です。「本人が行かないのに、家族だけ相談に行っても・・・」とためらう方もいるかもしれませんが、自分だけで心配ごとを抱え込む負担は大変なものです。疲れきってしまうと、よい考えが浮かばず、身動きがとれなくなってしまいます。
 誰かに話すことでこころが軽くなったり、少し違った見方ができるようになるかもしれません。また、相談することでアドバイスが得られたり、勇気づけられたりすることもあります。まずは相談機関に相談してみてはいかがでしょうか。       ​     

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