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職員インタビュー
第1回職員採用試験採用者
【心理】 中央児童・障害者相談センター 企画・児童指導課

芥川 慎(2020年度採用)
- 〔経歴〕
- 2020~2023 春日井児童相談センター 児童育成課
2024~ 中央児童・障害者相談センター 企画・児童指導課
愛知県職員を志望した理由は?
以前、非正規雇用の心理士としてカウンセリングセンターに勤めていました。そこで出会った上司は市職員の出向者で、その方から公務員として働く魅力を聞きました。
私も働き方を変えたいと思うようになり、愛知県を受験しました。
現在どんな仕事を担当していますか?
療育手帳の判定業務や学校訪問、家族との面談などが主な業務です。
子どもとコミュニケーションを図ったり、各種検査をしたりして、どんな子どもなのか、子どもから見た家庭ではどんなことが起こっているのかを見立て、その子どもと家庭に応じた支援方法を児童福祉司や保健師とともに考えています。
県職員になって「やりがい」を感じた時は?
初対面で激しい言葉を使う子どももいます。でも、何度も話す中で気持ちを打ち明け、少しずつ自分のことを頼ってくれた瞬間にやりがいを感じます。
児童養護施設で生活する子どもとは特に長い期間関わることになりますが、その中で子どもがだんだんと自分のことを大切にできるようになり、職場や学校見学に同行したり、自立に向けて一緒に考えたりと、将来のことに一生懸命な姿が見られるとやりがいを感じます。
仕事で苦労したことは?
人の人生に直接関わる仕事なので、楽な仕事ではありません。子どもを保護するために度々夜中に出勤したり、目の前や電話越しに親御さんから厳しい言葉をいただいたり、心身ともに大変だと感じることが多いです。
特に、「児童相談所に話したって何も変わらないじゃん」と子どもに言われてしまうこともあり、そんな時は非常に悔しく、申し訳なくなります。しかし、いつも職場の仲間が支えてくれ、一緒に考えてもらいながら、その中でもできることを一つずつ取り組んでいます。
My Best Work(今までで一番心に残っている仕事)について教えてください。
『面談や支援を通して子どもが変化してくれたこと』
大変な家庭環境の中で育ったり、非常に傷つく出来事があった子どもの中には、初対面の面談から「うるさい」「出ていけ」と訴えてくるような子どももいます。
そんな子どもとの関わりを重ねていく中で、「一緒に遊ぼう」「ありがとう」などの言葉をもらったり、将来やりたいことが聞けるなど、子どもの心が穏やかになってきたことが垣間見えると報われます。また、悪態をつきながらも折り紙の作品や絵をくれる子もいて、その子がその子らしくいられるようになったことにうれしくなります。
1日のスケジュール概要を教えてください。
8時30分 出勤、本日の予定確認
8時45分 朝礼
9時 面談準備
10時 療育手帳判定(児童への知能検査、保護者からの聞き取り)
12時 昼食
13時 所内で面談
14時 児童養護施設に訪問し児童と面談
17時 帰庁、検査の所見や面談の記録作成
19時 退勤
受験を考えている方へのメッセージ
大変な面談のあとは、そっと机の上にお菓子を置いておいてくれるなど…本当に思いやりのある職員が多いと感じています。みんなから支えられていることを実感しますし、一人で難題を抱え込む必要もありません。
また、休日が多く、年次有給休暇も取りやすいため、心理的に余裕を持って子どもと向き合えるのも魅力です。心理職にとって恵まれた職場だと思います。
掲載内容は、取材当時のものです。所属についても当時のものとなっています。