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職員インタビュー
第1回職員採用試験採用者
【畜産】 農業総合試験場 畜産研究部 養牛研究室

富田 佑佳(2020年度採用)
- 〔経歴〕
- 2020~2022 農業水産局 畜産課
2023~ 農業総合試験場 畜産研究部 養牛研究室
愛知県職員を志望した理由は?
牛がとても好きで、大学でも牛に関する研究をしていたため、その経験や知識を生かせる職場で働きたいと思っていたところ、愛知県が全国でも有数の畜産県であることを知りました。
試験研究や普及指導など、多方面から畜産に携わることができることに魅力を感じ、愛知県職員を志望しました。
現在どんな仕事を担当していますか?
長久手市にある農業総合試験場で肥育牛の飼養試験を担当しています。
日々の飼養管理や観察、飼料内容の設計、体重測定、血液検査などが主な業務です。肥育が完了した牛を出荷し、飼養管理や試験の結果を確認することも仕事の一環です。
生産者の役に立つ技術開発を目指して、試験や研究に取り組んでいます。
県職員になって「やりがい」を感じた時は?
採用3年目まで所属していた畜産課では、イレギュラーな仕事が多くとても大変な思いをしましたが、無事に担当業務を終了できた時には、達成感を感じました。
現在の職場でも、牛の飼養管理方法や試験に関する知識・技術が身に着くとやりがいや達成感をとても感じます。
仕事で苦労したことは?
現在担当している肥育牛は、最終的な成果が肉の生産となるので、途中で病気にかかって出荷できなくなってしまうと、その牛については試験が続行できなくなります。そのため、知識も余裕もないうちは、少し体調の悪そうな牛がいるとびくびくしていましたし、どのような飼料設計や飼養管理をしたら良いかを考えることに苦労していました。
また、肥育牛は飼養期間が1年以上と長いため、試験結果がでるまでに時間がかかります。そのため、結果をもとに次の試験を実施しようとしても、その結果がでるまでに年単位で時間がかかってしまうため、試験内容の改善に苦労しています。
My Best Work(今までで一番心に残っている仕事)について教えてください。
『飼料設計の見直しで肥育牛の疾病を改善できたこと』
肥育牛で発生していた疾病を飼料から見直して改善できたことです。
長年、養牛研究室の肥育牛で尿石症が発生していました。担当になったばかりの頃も発症している牛が何頭かおり、獣医さんに治療してもらっていました。
なんとか改善できないかと思い、室長や室員のアドバイスを受けながら飼料の設計を見直したところ、今では1頭も発症していない状態にまで改善することができました。業務効率化やコスト削減にもつながり、とても嬉しかったです。
1日のスケジュール概要を教えてください。
8時半 出勤
8時45分 室員でミーティング(作業の確認等)
9時 牛舎の見回り等の現場作業
11時 事務作業
12時 お昼休憩
13時 現場作業(牛の体重測定や敷料替え等)または事務作業
16時 牛舎の見回り
17時 室員でミーティング
受験を考えている方へのメッセージ
愛知県は全国でも有数の畜産県で、畜産職が携わる業務は普及指導、試験研究等と幅広く、勤務先も様々です。しかしその分、やりがいを感じることができるし、たくさんの知識を身に着けることができる職種だと思います。
ぜひ畜産職を受験していただき、一緒に愛知の畜産を盛り上げていきましょう!
掲載内容は、取材当時のものです。所属についても当時のものとなっています。