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職員インタビュー
第1回職員採用試験採用者
薬剤師 保健医療局 医薬安全課

近藤 拓弥(2015年度採用)
- 〔経歴〕
- 2015~2016 半田保健所 生活環境安全課
- 2017~2018 春日井保健所 生活環境安全課
- 2019~2020 医療療育総合センター中央病院 中央病院薬剤部
- 2021~ 保健医療局 医薬安全課
愛知県職員を志望した理由は?
大学時代に医薬品の名称や効能効果、作用機序に関する知識を身に付けると共に公衆衛生や薬事関係法規などについても学びました。公衆衛生や薬事関係法規については、臨床の場とは違った視点で仕事に役立てると考えました。
学生時代に習得した知識を全て活かし、臨床の場や公衆衛生、薬事関係法規の知識を活かした行政の場で愛知県職員として生まれ育った地の力になりたいと思い、愛知県を志望しました。
現在どんな仕事を担当していますか?
医薬品医療機器等法に関連する相談・指導・立入調査等を行っています。業務内容は多種多様ですが、医薬品等の広告監視指導業務を中心に行っています。
事業者からの医薬品等に関する広告の相談やインターネット広告に関する事業者への指導など法令や行政通知を基に指導を行っています。
年に2回、全国の自治体による医薬品等に関する広告監視指導の平準化を図る全国医薬品等広告監視協議会という会議にも出席しています。
県職員になって「やりがい」を感じた時は?
病院薬剤師として勤務をしていた時に、特殊な疾患を持つ患者さんを担当することになりました。使用することが禁忌の医薬品や併用注意の医薬品が多数ありましたが、主治医や担当看護師と知識を共有し、患者さんに適切な薬物治療を提案しました。
その際に、不安を感じている患者さんとその家族に対して、治療計画等について丁寧に説明しました。その結果、患者さんが退院する際に、薬剤部に立ち寄り、感謝の言葉をいただきました。このような感謝の言葉をいただいた際にやりがいを感じました。
仕事で苦労したことは?
行政職員として働く上で、県民・事業者との接し方・話し方等に苦労しました。特に行政では、法令等に関わる用語、専門的な言い回し等があり、県民・事業者が理解しやすい言葉に置き換えるなど伝え方に苦慮する部分が多々ありました。
また、同じ伝え方をしても相手によって伝わり方は異なり、相手に応じた話し方が重要であるということを学びました。さらに、愛知県は数年毎に人事異動があり、異動先の業務に慣れることも非常に苦労しました。
My Best Work(今までで一番心に残っている仕事)について教えてください。
『医療療育総合センター中央病院薬剤部での停電時における薬剤業務に関するマニュアル作成業務』
通常、病院では電子カルテを使用しており、患者さんの薬剤服用歴の確認ができ、医師が薬を処方した場合は、自動で薬袋等が発行されます。しかし、震災等で停電が発生した場合には全てが機能しなくなります。
そこで、停電時のマニュアルを作成し、手書きの薬袋、紙ベースでの薬歴の保管年数等、実際の停電を想定した対応を考え、手順化する業務を任され、作成し、病院内で発表したことが今までの業務の中で一番心に残っています。
1日のスケジュール概要を教えてください。
8時 出勤、本日の予定確認
9時 メールや書類のチェック、電話対応など
10時 担当業務に関する書類作成
12時 同僚と昼食
13時 薬務担当者会議に出席
16時 会議の報告書作成
17時 明日の仕事の準備
受験を考えている方へのメッセージ
薬剤師の勤務先としては、病院や調剤薬局での勤務のイメージが強いかと思います。私自身も学生時代はそれ以外のイメージをしておりませんでしたが、愛知県職員として働いてみて臨床だけでなく、行政の立場として県民の生活に貢献できることに気づきました。
少しでも興味がありましたらぜひ受験にチャレンジしてみてください。一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
掲載内容は、取材当時のものです。所属についても当時のものとなっています。