職員インタビュー

​渡辺 基博​（2015年度採用）

 　〔経歴〕

2015～2017　名古屋南部県税事務所 課税第一課

2018～2020　企業庁 経営管理課

2021～2022　企業庁 企業誘致課
2023～　企業庁 水道計画課

愛知県職員を志望した理由は？

　私は生まれつき運動機能に障害があり、小さいころから多くの人たちに助けられてきました。そのため、生まれ育った地域に貢献できる仕事がしたいという思いがあり、せっかくなら市よりも広域で、大きい仕事ができそうな愛知県を志望しました。

　・・・という思いがあったのは本当ですが、もっと現実的な「働きやすさ」の面で、公的な機関であれば障害への配慮がしっかりしているであろうこと、デスクワークであれば障害もそれほど不利にならないであろうことなど、愛知県は自分に適している職場だと考えました。

現在どんな仕事を担当していますか？

　企業庁では、市町村の水道に水の卸売りを行っています。現在では、ほぼ県内全域（名古屋市とその周辺の一部及び三河山間地域の一部を除く）に水の供給をしています。これを読んでいただいているあなたの家の蛇口からも、愛知県が供給した水が出ているかもしれません。

　この事業を水道用水供給事業といいますが、私は現在、水道用水供給事業の経営計画を担当しています。水道施設の老朽化問題がテレビでも取りざたされていますが、水道は生活インフラなので、安心安全な水の供給を将来にわたって続けていく必要があります。健全な経営のため、決算の調製や将来収支の試算などを通して、経営状況を把握すること、そして経営改善策を検討することが主な仕事です。

職場の環境、雰囲気はどうですか？

　現在までに4つの課を経験していますが、どの職場にも共通しているのは、上司や先輩、同僚への相談がしやすい、風通しが良いことです。活発にコミュニケーションがとられており、困ったことがあればすぐに相談できる雰囲気ができています。

　これまで働いてきた経験から、楽しく仕事ができるかどうかは、仕事の内容そのものよりも、仕事をする上での人間関係に強く影響を受けると感じています。こればかりは実際に働いてみなければわからないところではありますが、少なくとも私の周りには、優しくて頼りになる、素晴らしい職員が揃っています。

県職員になって「やりがい」を感じた時は？

　若手職員でも、グループ（課にはいくつかのグループがあり、グループで仕事をする体制となっています）の柱となって仕事を進められるので、そこにやりがいを感じます。

　私の経歴を見ていただいてもわかる通り、多くの職員は3年程度ごとに部署異動があります。そのため、年齢や職歴に関係なく、同じ仕事を3年していれば、その仕事についてはベテランとして扱われ、中心となって仕事を回していくことになります。

　大変なことに聞こえるかもしれませんが、私自身の経験でいえば、グループの職員や上司はフォローしてくれますし、グループ外の課や部局内にも、知識や経験が豊富な職員がいますので、一人で抱え込むようなことはなく、何とかこなしていけます。そのような状況は、やりがいもありますし、自身を成長させてくれたと感じています。

My Best Work（今までで一番心に残っている仕事）について教えてください。

　『用地造成事業に係る将来収支の試算と経営改善策の検討』（企業庁 企業誘致課）

　企業庁では、土地の造成・売却も行っています。土地を造り、工場等を誘致し、それによって県下の産業振興を図る事業です。

　この事業は、基本的に以前造成した土地の売却収入を元手に新しい土地を造成していますが、土地が売れるかどうかは世の中の経済状況等に強く影響を受けるため、収入の見通しが立ちにくいです。

　その中で何とか試算を作成し、そこからどうすれば土地が売れるかを検討するのですが、これは答えがあるものではなく、非常に困難な仕事でしたが、今までで一番心に残っています。

1日のスケジュール概要を教えてください。

9時30分　 出勤、本日の予定確認
10時　　　メールチェックと対応
11時　　　物価や金利の動向調査
12時　　   昼休み
13時　　   経営状況に係る資料作成
15時　　   資料について、上司や他課と打ち合わせ
16時　　   打ち合わせ結果に基づき資料をブラッシュアップ
18時　　   明日の予定確認、todoリスト作成
18時15分　退勤

掲載内容は、取材当時のものです。所属についても当時のものとなっています。