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はじめに

ページID:0490506 掲載日:2023年12月19日更新 印刷ページ表示

あいちビジョン2030の概要

策定趣旨】
 リニア中央新幹線が全線開業し、スーパー・メガリージョンの形成が期待される2040年頃を展望し、2030年度までに重点的に取り組むべき政策の方向性を示すものです。 

目標年度】
 2030年度(計画期間:2021年度から2030年度まで)

 

2040年頃の社会経済の展望

①感染症・災害・ 犯罪リスクの増大、②人口減少の進行、人生100年時代の到来、③暮らし・労働・ 学びの多様化、④共助社会の必要性の増大、⑤世界経済の多様化、経済重心のアジアへのシフト、⑥世界的な人材獲得競争の激化、⑦第4次産業革命の進展、⑧スーパー・メガリージョンの形成、⑨都市のスポンジ化、高齢インフラの増加、⑩脱炭素化の進展、循環型社会への移行

 

めざすべき愛知の姿

危機に強い愛知
~感染症や自然災害等のリスクに負けない強靱な地域へ~

​ 新型コロナウイルス感染症は、世界の経済、社会に深刻な影響を与えるなど、人々に感染症のリスクを強く認識させました。また、南海トラフ地震を始めとした地震・津波災害や気候変動の影響に伴い頻発・激甚化する風水害などの自然災害は依然として脅威です。

 そのため、いかなる危機に直面しても、被害を最小限に抑え、愛知が日本の成長エンジンとして、引き続き、我が国の発展を力強くリードしていくため、県民の生命・財産を守るとともに、速やかに社会経済活動を再開できる危機に強い地域づくりを実現していきます。

危機に強い愛知

すべての人が生涯輝き、活躍できる愛知
~多様性を尊重し、豊かな時間を楽しみながら、全員が活躍する社会へ~

​ 今後、AI、IoT、ロボットなどの技術革新の急速な進展により、社会経済の大きな変化が見込まれます。ICT化による多様なライフスタイルの広がりや、外国人県民の更なる増加などを背景に、社会で多様性を受け入れていく必要性が益々高まっていきます。人口減少や高齢化が進行する中でも、地域社会を支えていくためには、一人が複数の役割を担っていくことが期待されます。

 そのため、多様な価値観を認め合う寛容さを持ち、自分の可能性を高めて、次の時代を切り拓いていく人材を育成するとともに、すべての人が豊かな時間を楽しみながら、望む形で役割を担うことができる社会をつくっていきます。そして、「人生100年時代」において、お互いが支え合いながら、地域で安心して暮らし、生涯にわたって輝き、活躍できる社会を実現していきます。

すべての人が生涯輝き、活躍できる愛知

イノベーションを創出する愛知
~柔軟な働き方の中で、世界とつながり、 新たな挑戦と未来を拓く創造が可能な社会へ~

​ 国内需要が減っていく一方、アジアでは富裕層が急増し、巨大なマーケットが形成されていきます。そうした中、世界的な人材獲得競争の激化により、高度人材や必要な労働力が確保できなくなるおそれがあります。また、第4次産業革命の進展により、AI、IoT、ロボット等の先端技術が経済活動を始め、幅広い分野において活用され、産業構造や人々の働き方、ライフスタイルを大きく変えていくことが見込まれます。

 そのため、あらゆる産業で新技術の活用を進め、「産業首都あいち」として、国際的なイノベーションの創出拠点を形成していくとともに、未来を拓くイノベーションを生み出す人材を育成・確保していきます。また、アジアを中心とした世界市場を獲得していくため、新たな投資や海外の留学生、高度人材を呼び込んでいきます。さらに、テレワークや兼業・副業など多様で柔軟な働き方ができる社会を構築していきます。

イノベーションを創出する愛知

世界から選ばれる魅力的な愛知
~県土をスマートに活用しながら、スーパー・メガリージョンのセンターを担い、首都圏の社会経済的な機能を代替しうる大都市圏へ~

​ リニア中央新幹線の全線開業により人口7千万人のスーパー・メガリージョンの形成が期待されます。一方、地域によっては、人口減少が進行し、空き地、空き家の増加など、都市がスポンジ化していくことが見込まれます。また、地球温暖化を始めとした地球規模の課題は益々深刻化するおそれがあります。

 そこで、スーパー・メガリージョンのセンターとして、世界中からヒト・モノ・カネ・情報が集まり、首都圏の持つ社会経済的な機能を代替しうる中京大都市圏の形成をめざしていきます。あわせて、愛知ならではの強みを磨き、世界から選ばれる魅力的な愛知をつくるとともに、人口の維持・増加を図っていきます。

 また、ゆとりある生活環境を形成している強みを維持しつつ、持続可能でスマートな地域づくりを進めていきます。さらに、再生可能エネルギーの普及拡大や自然との共生の実現等により「環境首都あいち」をめざしていきます。

世界から選ばれる魅力的な愛知

 

2030年度に向けた基本目標

基本目標

 めざすべき愛知の姿を見据え、今後10年の地域づくりに着実に取り組んでいく必要があります。

 目標年度である2030年度に向けては、2022年に開園したジブリパークや2026年のアジア競技大会、2027年度のリニア中央新幹線などの数多くのビッグプロジェクトを着実に進め、地域の更なる発展につなげていくとともに、これらを最大限活かして、イノベーションを創出する好循環を生み出すことで、将来にわたって、日本の成長をリードし続ける愛知を形づくっていきます。

 また、目標年度を同じくするSDGsの達成に向けては、暮らし・経済・環境の3側面の調和を図り、持続可能な社会を実現していきます。

 あわせて、現在も県民の生活や経済活動に深刻な影響を与えている、新型コロナウイルス感染症の危機の克服に全力で取り組み、これを乗り越えていきます。

 こうした考えのもと、2030年度の地域づくりに向けた基本目標を、以下のとおり設定します。

暮らし・経済・環境が調和した輝く愛知~危機を乗り越え、愛知の元気を日本の活力に~

進捗管理指標

 基本目標の達成に向けた進捗を評価するための指標を定め、数値目標を設定します。

【暮らし】県民の幸福感 平均6.5点超の維持(〜2030年度)

【経 済】県内総生産の国内総生産に対するシェア 7.7%程度(2030年度)

【環 境】温室効果ガスの総排出量の削減率(2013年度比) 26%削減(2030年度)

 

地域づくりの推進に当たっての横断的な視点

  • 現下の危機の克服と中長期を見据えた地域づくり
  • ビッグプロジェクトの効果を最大限に活用
  • SDGsの達成への貢献
  • 多様な主体との連携・協働
  • 自立した持続可能な大都市圏の実現と分権型社会の構築

 

重要政策の方向性

1.危機に強い安全・安心な地域づくり
・新型コロナウイルス感染症の克服
・新たな大規模感染症リスク等への対応
・ハード・ソフト両面からの防災・減災対策
・安心して暮らせる地域づくり

2.次代を創る人づくり
・創造性を伸ばす教育の推進
・多様性を尊重する教育の推進
・グローバル人材の育成
・魅力ある学校づくり

3.すべての人が生涯にわたって活躍できる社会づくり
・女性の活躍促進
・高齢者の社会参加の促進
・若者や就職氷河期世代などへの支援
・障害のある人の活躍支援
・外国人県民の活躍促進
・人生100年時代の学び直し
・健康長寿

4.安心と支え合いの社会づくり
・出会いから結婚、妊娠・出産、子育てまで切れ目のない支援
・地域包括ケアシステムの構築支援
・障害のある人の地域生活と医療・療育の支援
・外国人県民の生活支援
・安心できる医療体制の構築
・困難を抱える女性・子ども・若者などへの支援

5.豊かな時間を生み出す働き方が可能な社会づくり
・新技術を活用した効率的な働き方の促進
・多様で柔軟な働き方の促進
・ワーク・ライフ・バランスの更なる普及拡大

6.イノベーションを巻き起こす力強い産業づくり
・STATION Aiを中核とした国際的なイノベーション創出拠点の形成
・次世代産業の振興
・中小・小規模企業の持続的発展と生産性の向上
・産業人材の育成・確保
・スマート農林水産業等による生産力の強化
・県産農林水産物の需要拡大

7.世界とつながるグローバルネットワークづくり
・Aichi Sky Expoの活用などによるMICEの誘致・開催と国際観光都市の実現
・アジア競技大会を活用した戦略的なネットワークづくり
・グローバル市場の更なる獲得と海外からの投資促進
・海外からの人材獲得
・海外とのパートナーシップの構築

8.スーパー・メガリージョンのセンターのセンターを担う大都市圏づくり
・中京大都市圏の拠点性の向上
・交流圏の拡大に向けた戦略的広域連携
・持続可能でスマートな地域づくり

9.選ばれる魅力的な地域づくり
・ジブリパークを活用した圏域全体のプロモーションの展開
・世界に向け創造・発信する文化芸術の振興
・アジア競技大会始め国内外から注目されるスポーツ大会の開催
・愛知ならではの観光の推進
・観光交流拠点としての機能強化、人材育成
・居住地として選ばれる魅力の創造・発信

10.持続可能な地域づくり
・脱炭素社会を見据えた地球温暖化対策の推進
・人と自然との共生の実現
・循環型社会づくり
・持続可能な社会を支える人づくり​

地域別の取組方向(めざすべき将来像)

【尾張】
 多様な産業・人材の活発な交流を活かし、スーパー・メガリージョンのセンターを担う大都市圏の中核となる地域

【西三河】
 自動車産業を中心とする産業の活力を地域経済や暮らしの豊かさに波及させながら、愛知の発展を牽引する地域

【東三河】
 自然・文化に彩られた中で、快適な暮らしと創造性ある産業が営まれている、誰もが訪れたい・暮らしたい地域

 

「あいちビジョン2030」について、もっと詳しく知りたい方は、企画課のページをご覧ください。