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腸管出血性大腸菌感染症の発生について
腸管出血性大腸菌感染症の発生について
1 発生の概要
9月3日(火)に腸管出血性大腸菌感染症(O157)の患者発生届が、岡崎市内の医療機関から岡崎市保健所に提出されました。
これを受け、岡崎市保健所が調査したところ、当該患者は、8月27日(火)から29日(木)まで、西三河地域の児童で構成するスポーツクラブの合宿に参加していたことが判明しました。
このため、多くの合宿同行者の所在地を所管する衣浦東部保健所並びに岡崎市保健所が合宿に同行した児童とその保護者等(計12名)の健康調査を実施したところ、本日までに5名の同行者から、初発患者と同一の菌型である腸管出血性大腸菌(O157)が検出されました。
なお、その他の7名からは腸管出血性大腸菌は検出されませんでしたが、患者の所在地を所管する衣浦東部保健所、岡崎市保健所及び豊田市保健所において、引き続き患者接触者の健康調査を実施しています。
2 患者等の概要
患 者 | 岡崎市在住 10歳女児(1人目) | 岡崎市在住 43歳女性(2人目) |
---|---|---|
(1)病 名 (2)菌 型 (3)発 病 (4)診 断 (5)症 状 | 腸管出血性大腸菌感染症 O157 VT1・VT2 8月29日 9月3日 腹痛・血便・嘔吐・発熱 | 腸管出血性大腸菌感染症 O157 VT1・VT2 発病なし 9月6日 症状なし(無症状病原体保有者) |
備考 | 症状は回復している。 | - |
患 者 | 安城市在住 12歳女児(3人目) | 安城市在住 45歳女性(4人目) |
---|---|---|
(1)病 名 (2)菌 型 (3)発 病 (4)診 断 (5)症 状 | 腸管出血性大腸菌感染症 O157 VT1・VT2 8月30日 9月9日 腹痛・水様性下痢 | 腸管出血性大腸菌感染症 O157 VT1・VT2 発病なし 9月7日 症状なし(無症状病原体保有者) |
備考 | 症状は回復している。 | - |
患 者 | 知立市在住 11歳女児(5人目) | 豊田市在住 10歳女児(6人目) |
---|---|---|
(1)病 名 (2)菌 型 (3)発 病 (4)診 断 (5)症 状 | 腸管出血性大腸菌感染症 O157 VT1・VT2 8月30日 9月7日 腹痛・水様性下痢 | 腸管出血性大腸菌感染症 O157 VT1・VT2 8月29日 9月9日 腹痛・水様性下痢・頭痛 |
備考 | 症状は回復している。 | 症状は回復している。 |
3 県内での腸管出血性大腸菌感染症患者の発生状況
計 | 内訳(菌型別) | ||||||||||
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O157 | O26 | O111 | O121 | O103 | O145 | O165 | O91 | 不明 | |||
愛知県 | 134 | 83 | 27 | 0 | 4 | 6 | 1 | 0 | 0 | 13 | |
内訳 | 愛知県 | 71 | 41 | 14 | 5 | 11 | |||||
名古屋市 | 26 | 19 | 4 | 1 | 1 | 1 | |||||
豊橋市 | 15 | 10 | 4 | 1 | |||||||
岡崎市 | 10 | 9 | 1 | ||||||||
豊田市 | 12 | 4 | 5 | 2 | 1 |
計 | 内訳(菌型別) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
O157 | O26 | O111 | O121 | O103 | O145 | O165 | O91 | 不明 | |||
愛知県 | 166 | 99 | 36 | 8 | 5 | 4 | 3 | 1 | 1 | 9 | |
内訳 | 愛知県 | 116 | 62 | 33 | 6 | 2 | 3 | 1 | 1 | 8 | |
名古屋市 | 37 | 28 | 3 | 2 | 1 | 2 | 1 | ||||
豊橋市 | 4 | 4 | |||||||||
岡崎市 | 3 | 2 | 1 | ||||||||
豊田市 | 6 | 3 | 3 |
4 予防対策等
(1)食前、用便後には、流水により消毒効果のある石けん等でよく手を洗うこと。
(2)加熱調理食品は中心まで火が通るよう十分加熱すること。
(3)健康状況に異常が生じた場合には、早めに医療機関を受診すること。
(参考) 腸管出血性大腸菌感染症O157とは
大腸菌のほとんどは無害ですが、なかには下痢を起こすものがあり「病原性大腸菌」と呼ばれています。病原性大腸菌のうち腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生性大腸菌)はベロ毒素というものを出して、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症(けいれんや意識障害)を起こします。O157は、この腸管出血性大腸菌の代表的な細菌です。感染すると4~8日の潜伏期間ののちに、激しい腹痛を伴った水様便(水っぽい下痢)が頻回に起こり、まもなく血便(血液の混じった下痢)が出ます。成人では感染しても、無症状だったり、軽い下痢で終わることが少なくありません。
問合せ
愛知県 健康福祉部 健康担当局健康対策課
結核・感染症グループ
担当:今井・渡邉
電話:052-954-6626
E-mail: kenkotaisaku@pref.aichi.lg.jp