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デング熱について

ページID:0350148 掲載日:2023年3月3日更新 印刷ページ表示

デング熱について

 平成26年8月、約70年ぶりにデング熱の国内感染事例があり、東京を中心に全国で162名もの患者が発生しました。

 愛知県内での感染事例は確認されていませんが、蚊の発生する季節は予防対策をとりましょう。

1 デング熱について

(1)概要

  • 蚊が媒介するデングウイルスによる感染症で、アジア、中南米、アフリカ等の世界の広範な地域で流行しています。

(2)感染経路

  • ウイルスを保有している者の血液を吸血した蚊が、非感染者を吸血することでウイルスが感染します。
  • 日本では、ヒトスジシマカが媒介します。
  • ヒトからヒトに直接感染することはありません。

(3)症状

  • 潜伏期間は2日から15日と言われており、多くは3日から7日で発症します。(潜伏期:ウイルスを持つ蚊に刺されてから、症状が出るまでの期間)
  • 突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹等が現れます。
  • まれに重症化し、出血やショック症状を発症することがあります。
  • ウイルスに感染しても症状が出ないこともあります。
  • 予後は比較的良好です。

(4)予防方法

  • デング熱に有効なワクチンは無いため、蚊に刺されないことが唯一の予防方法です。
  • 流行地では、長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を避けましょう。
  • 虫除けスプレーを使用し、蚊を寄せ付けない工夫をしましょう。

(5)治療方法

  • 特異的な治療法はなく、対症療法が主体となります。
  • 具体的には水分補給や解熱剤(アセトアミノフェンなど)の投与等です。ただしアスピリン(出血傾向等を助長)及びイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(胃炎あるいは出血を助長)は使用すべきではありません。

(参考)県内でのデング熱患者の発生状況

県内でのデング熱患者の発生状況(令和6年4月1日現在)

平成

21年

平成

22年

平成

23年

平成

24年

平成

25年

平成

26年

平成

27年

平成

28年

平成

29年

平成

30年

平成31年/令和元年

令和

2年

令和

3年

令和

4年

令和

5年

6人

21人

9人

13人

14人

11人

17 人

20人

23人

22人

36人

5人

2人

9人

11人

※なお、報告事例はすべて海外での感染によるものです。

2 関連情報

●デング熱について(厚生労働省)

●デング熱とは(国立感染症研究所)

●蚊が媒介する感染症について(愛知県)