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デング熱について
デング熱について
平成26年8月、約70年ぶりにデング熱の国内感染事例があり、東京を中心に全国で162名もの患者が発生しました。
愛知県内での感染事例は確認されていませんが、蚊の発生する季節は予防対策をとりましょう。
1 デング熱について
(1)概要
- 蚊が媒介するデングウイルスによる感染症で、アジア、中南米、アフリカ等の世界の広範な地域で流行しています。
(2)感染経路
- ウイルスを保有している者の血液を吸血した蚊が、非感染者を吸血することでウイルスが感染します。
- 日本では、ヒトスジシマカが媒介します。
- ヒトからヒトに直接感染することはありません。
(3)症状
- 潜伏期間は2日から15日と言われており、多くは3日から7日で発症します。(潜伏期:ウイルスを持つ蚊に刺されてから、症状が出るまでの期間)
- 突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹等が現れます。
- まれに重症化し、出血やショック症状を発症することがあります。
- ウイルスに感染しても症状が出ないこともあります。
- 予後は比較的良好です。
(4)予防方法
- デング熱に有効なワクチンは無いため、蚊に刺されないことが唯一の予防方法です。
- 流行地では、長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を避けましょう。
- 虫除けスプレーを使用し、蚊を寄せ付けない工夫をしましょう。
(5)治療方法
- 特異的な治療法はなく、対症療法が主体となります。
- 具体的には水分補給や解熱剤(アセトアミノフェンなど)の投与等です。ただしアスピリン(出血傾向等を助長)及びイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(胃炎あるいは出血を助長)は使用すべきではありません。
(参考)県内でのデング熱患者の発生状況
平成 21年 |
平成 22年 |
平成 23年 |
平成 24年 |
平成 25年 |
平成 26年 |
平成 27年 |
平成 28年 |
平成 29年 |
平成 30年 |
平成31年/令和元年 |
令和 2年 |
令和 3年 |
令和 4年 |
令和 5年 |
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6人 |
21人 |
9人 |
13人 |
14人 |
11人 |
17 人 |
20人 |
23人 |
22人 |
36人 |
5人 |
2人 |
9人 |
11人 |
※なお、報告事例はすべて海外での感染によるものです。